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Oh! My Honey!  作者: 高里奏
3/5

ライバルは特撮ヒーロー!

 今日も懲りずに会いに来たぜ! ハニー!


「あらあら、今日も来たの? ごめんなさいね。優梨はまだ寝てるの。今、起こして来るはわ。上がってちょうだい」

 Oh! 流石Mom! 親切だ……。


「優梨! 早く起きなさい! もうっ! 日曜だからって!」


 勢いよくベッドから起き上がる音がする。

「ママ、今何時?」

「7時半よ。リカルド来てるから早く仕度しなさい」

「やばっ! アピルンジャー始まってる!」

 優梨の慌てた声がCuteだぜ!

「全く…幾つになったら特撮卒業出来るのかしら…」

 Momの呆れた声。でも、優梨のそんなところも大好きさ!

「優梨! どうせ録画してるんでしょ? リカルド来てるんだから、早く行ってあげなさい」


「えー! こんな早くに? 暇なのかな… あ、アピルンボスカッコイイ… アピルンメンマ見たら行くから…」

 そりゃないぜハニー…俺は一言も話さないアピルンメンマ以下か?




 ようやく来てくれたぜBaby!

「おはよう、暇人のリカルドさん。私の週に一度の特撮タイムを邪魔してまで何か御用ですか?」

「そりゃないぜbaby! キミに会う為に来たんだぜ!」


 はぁ と短いため息が。


「暇人… 用は済んだでしょ? じゃ、私はこれで…アピルンメンマ観なきゃ」

 こ、このままではアピルンメンマに負けちまう!

「優梨! 秘密戦隊アピルンジャーの劇場版チケットがあるんだけど行かないか?」

 プライドを殴り捨てて言うと僅かながら反応が……。

「劇場版… 行く!」

 そりゃないぜ! これがロマンス映画なら絶対スルーしたくせに……。 


 それでも嬉しいなんて俺って憐れ…


 愛しのマイハニーとの初めてのデートは特撮映画……。


 まぁ、日本に来たからには一度は体験するべきだろう。でも! 初めてのデートが特撮?


 でも、愛しのハニーの為なら耐えるぜ!


「や~ん! アピルンメンマ~!」

 マイハニー、優梨はさっきから一言もセリフの無いアピルンメンマにラブビームを放っている……。

 Baby! その半分でいいから俺に向けてくれよ!

 Screenの向こうのアピルンメンマが羨ましいぜ!

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