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特級ちんこ  作者: あいち
5/5

笑顔でいなくちゃいけないから

「なんて質素な家なんだ」

真白の家はどこにでもあるような感じの家で外見はお世辞でも良いとは言えないが内装はかなり手を込んでいるのがわかる

「うるさいわね。お金ないんだからしょうがないじゃない」

「まぁでも良いじゃん!ここなら俺等の住処もわからんだろうしな」

「そりゃぁどうも」

そして少しの沈黙が流れた

「ねぇ。教えてほしい」

「ん?なにが」

「あなたの過去を」

「え…?なんでまた」

「あなたは家に行くわよって言ったとき困ってる様子も無かったしその…親がいないのかなって…だってあんたまだ高校生でしょ?」

「あー…まぁそうだぜ」

「まぁでもそうか。これから一緒に住むんだしな。いいよ。教えてやるよ…俺の過去」



2009年 れん爆誕



「酒買ってこいや!」

れんの父親。誠也。大の酒好きでよくれんとれんの母親。友梨奈にも暴力を降っていた。

「もうお金もないんだからそろそろお酒辞めてよ…ただでさえ生活に苦しいのに……」

「あ?今お前俺に口答えしたな?」

「違うの!これはその間違えてしまって…ごめんなさい!買ってくる。買ってくるから暴力はやめて」

「あ?何で俺がお前の言う事を聞かなけゃならねぇんだよ」

「パパ!でもママの言う通りだよ!もうお酒辞めてよ!お金もないんでしょ?」

「ガキが口出してくんなよ。イライラするなぁ!」

誠也がれんに暴力を振ろうとした瞬間。母親が怒鳴った

「待って!!!松れんに暴力するのは辞めて…私にして!100発でも200発でも何発でも受けるから。どうか…どうか…れんには暴力を振るわないでください。お願いします。お願いします…」

友梨奈は声が震えながら土下座をした

「いいじゃねぇかよ!」

ドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ

殴っている音が家中に響き渡った。何度も何度も…

「あ〜。ストレス発散なったわ〜よし。友梨奈。ベッド来いや」

友梨奈はところどころに血が出ていて顔も原型を留めておらず打撲をたくさんしていた。 更に誠也から髪を掴まれていた友梨奈は抵抗できずにベッドに連れて行かれれんが居るというのに誠也に犯されていた。

パンパンバチンッパンパンパンドンッパンパンパンパン

性行為の音。時には殴っているような音も聞こえた。そして俺は決意した。この父親を"殺そう''と




れんは翌日叫び声で目を覚めた。それと同時に起きると何か異様な匂いがした。とても臭く今にでも吐きそうな匂いだった。れんは居ても立ってもいられず臭いのもとへと走って向かった。

「え………?」

そこには、誠也が胸の辺りを包丁で刺されており倒れていた

「ママ…………?」

友梨奈は松れんの方を向いた。俺はこの顔を忘れることができない。なぜなら"笑顔"だった。

「何でだろうね。ママ人を殺したのに笑顔で居られるよ…」

友梨奈は人間ではない何かに乗っ取られているようだった。いつもの優しい優しい様な笑顔ではなく邪悪な笑顔だった。

「………ママそっちに行ってもいい?」

「いいよ…?」

れんは友梨奈に近づいた。

ギュッ

れんは友梨奈にハグをした。音も出ないようなとてもとても優しく温かいハグを

「え…?」

「ごめんね。本当にごめんね。僕の、僕のせいでお母さんはこんな笑顔になっちゃったんだ。僕が何もできないせいで。僕が怖がったせいで。ママは無理をしてしまったんだよね。ごめんね。ごめんね。ごめんね。」 

松れんは泣きながら声を震わせながらそう言った

「違う。違うよ!全部パパのせいなんだよ…?れんは悪くない。逆にこんな家族の所でれんを産んじゃってごめんね。もっと幸せな所で産まれたかったよね。ごめんね…本当にごめんなさい」

友梨奈も泣きながらそう言った

「僕は十分幸せだよ。ママの所に生まれてきて…あと、これあげる。今日ママの誕生日でしょ?だから、僕作ったんだ!はい!これあげる。誕生日おめでと!」

「ネックレス?」

れんは、R∞Uとかいてある段ボールで作ったネックレスを友梨奈に渡した。

「このマークどんな意味?」

「これはね!無限ってマーク!」

「無限?」

「そう!無限!僕とママはどんなに離れていても僕とママの愛は無限って意味!」

「ふふ…ありがとうね。一番嬉しい誕生日プレゼントになったわ」

その時の友梨奈の笑顔はあの時の邪悪な笑顔ではなく幸せな"笑顔"だった

「それじゃぁね。れん。頑張ってね」

「ママ!ママってば!どこに行くの?僕も連れて行ってよ」

「ごめんね。連れていけないの。ごめんね…どうか。どうか将来は、幸せになってね。愛してるわ」

バタンッッッ



「なんか…その…ごめんね。私から聞いておいてなんだけど…」

「まぁ別にいいよ。もう慣れた」

「そう…」

「……ちょっとガキ犯してくるわ!ムラムラしてきたわ」

「あぁ…そう。行ってらっしゃい」

バタンッ

ドアの閉まる音がお母さんが出ていった音と似てて少し涙が出た



現在5級

今回も読んでいただきありがとうございます!ブックマーク励みになりますのでよろしくお願い致します!

次回更新日は8月29日です!

次回もよろしくお願いします

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