第32話 ニ月の恋
じいさんは構築展開で眠らされてしまったれんを助けるべく一人で戦っていた
あと少しのところまで追い詰めるがなんと力が尽きてしまった
そこでじいさんはれんを呼び出し復活させることに成功した
「始めようか」
戦場は静かで風がかすかに吹いていた
今この戦場のどこかで誰かは喜び誰かは泣いている
最後の言葉も言えない奴だっているかも知れない
そう思うとれんはワクワクしてきた
「・・・復活したからなんだ!あなたは美女に精子を刈り取られた。もうあなたは出す精子も無いでしょう」
巨人化していた男は気付くと巨人化を辞めており掴んでいたじいさんをそっとそばに置いた
「あぁ。"俺は無理"だな」
「どういうことだ?」
「貴様が見させてくれた夢。あれはなんだ。どこか懐かしい感じがした。でもどこかつらい気持ちもあった」
「そんなのわかりっこない。俺の構築展開は何を見せるか分からない。ただ俺が知っていることは」
「"それは本当にあったことを見せる"」
「あぁ。そうですか!!!」
れんは相手のところまで走りドロップキックをしたが男はなんとか防御でき転んだれんの腹を片足で踏みつけた
「がはっ…!」
「小賢しい真似してきますねぇ。でも残念ながら俺には勝てない。俺はまだ隠し持ってる力があんだよ!」
そう言うと男はれんの腹をもう一度踏みつけた
「残念ながら…よぉ!こっちにもあんだわ!!!」
すると男は直ぐ側を離れた
「それは…"伝説の技"」
(身体が支配されない…そうか。死に際じゃないからか…?)
「お前…それを習得したのか!?」
「人類初じゃねぇのか…?」
「何でもできる…俺にはお前なんてゴミに見えるぜ」
「テンションあがってんの気持ち悪いなぁ。死ねよ」
そして二人は息を吸い全身に酸素を送った
性欲を高め最大値まであげる
そして言った
『性癖展開!!!!!!!!』
(こいつ…まだ性欲有り余ってんのか!?)(こいつ…また開けるのか!?)
『化け物め』
「カニバリズム」「"死姦"」
れんのが習得した"精力絶倫"
その技は一度食らった技を模倣しだすことができる
だがその持ち主と強い関係性が無ければ出すことが出来ない
そして過去に桐生はこう語っていた
「俺が開発した"精力絶倫"。それはお前が思っているよりも弱い。死に際で発動すると裏の自分に乗っ取られる。そして更には強い関係性のやつの技しか使えないという飯島の下位互換だ。なによりそれは"準備段階の技"なのだからな」
するとお互いの性癖展開が発動し完全に閉じるまでドームがぶつかり合っていた
同時に発動した性癖展開は今の体力、性欲、性癖展開の高度な技術力、力などが勝っているほうが勝つ
「諦めろよ!れん!!!!!」
ジリジリジリジリジリ
性癖展開の削れる音が聞こえた
「俺は諦めねぇよ!!!!!!!!!」
するとれんのドームがジリジリと男の性癖展開を奪っていった
「てめぇは……てめぇはなぜ生きる!!!」
「なぜ生きてなぜ特級戦争に参加をした!!!」
俺は答えた
「弟に……会うためだ!!!!!」
このときの俺は"あの方を殺す"から"弟に会いたい"に変わっていた
「弟…?ここにいるのかよ…」
「あぁ。俺の可愛い弟がな!!!」
「クソったれがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
すると男は両腕が落ちた
それと同時に男の性癖展開はれんの性癖展開を押していた
(両腕を失くす代わりに性癖展開の強度を強めやがったか…!)
「おい…!貴様は何もしてないのかぁ!!!」
また少しずつ押されていく
「俺は。俺は"何も捨てねぇ!!!"」
また押されていく
「何も捨てない?そんな"半端なやつ"が勝てるわけねぇだろうが!!!!!!!」
ドクンッッッッッッッッッ
それを言うと同時にれんの性癖展開は閉じてしまい男の性癖展開になった
(こいつ…わざと解除した…?)
「あぁ。そうかもな。何も捨ててこなかったから今ここにいるのかも知れねぇな」
するとれんは全身に性欲を回した
「嘘だ…嘘だ嘘だ!!!」
「ばゃぐごろざなぃ゙どぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!」
すると男は巨人化しれんのところへとデカい足音と共に走った
だがその時れんはもう既に準備は出来ていた
そしてー
「"構築展開"」
「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!」
男はれんのすぐ近くまで来ていた
自慢の大きな手でれんを台パンしようとしていたがその時既に"落ちていた"
「"飛田新地"」
男は見覚えがあるところにワープした
周りを見渡すとそこは女がこちらをみて誘っている
花魁のような可憐な姿の女も入れば素朴でどこにでもいそうな女もいる
「あんた。ここ初めてか?それならばあそこに行ってこい。あれはいいぞぉ。顔はほかのとこがべっぴんじゃけんどなによりテクがええんじゃ」
飛田新地の真ん中で突っ立ってると気持ちが悪い初老のジジイが話しかけてきた
近くに来るだけで臭く服もボロボロで風俗しか生きる意味が無いんだろうなと見てすぐに分かった
「俺はそんなことをしにきたんじゃないんです。ここから抜けないといけないんですよ」
「はいはい。そんな強がらんでいいから。ほら!行ってこい!」
そう言われ俺は押されてしまい店主の前に立った
店主は明らかに不機嫌な声で1発3万と言うだけだった
「金はー」
「ほら。これで。ぱーとしてくるんじゃ!ぱーと」
すると横からジジイが3万をポケットから出し俺の分を出してくれた
「どの娘にする。」
「この娘がいいぞ。最初は可憐な女に行くもんじゃが結局は身の丈にあったのを求めてしまうようになるんじゃ」
そう言われジジイに勝手に指名され俺は嫌々案内された場所へと向かった
いや。正直言うといやじゃなかったのかもしれない
俺は風俗自体初めてでなんならセックスも初めてだからだ。
いや。そもそもセックスがここでできるかも分からない
取り敢えず俺は何も知らない状態で向かった
長い廊下を少し歩くとあちらこちらで喘ぎ声が聞こえた
どうやら風営法には引っかからないように料亭ということにしているらしい
そして俺はふすまを開けると和室がありそこには女がいた
女の特徴はよく言えば普通で悪く言えばどこにでもいる女だった
「初めまし、て。私、光月と言い、ま、す。本日はお願いします……」
光月と名乗る女は眼鏡をかけておりニ重で眉と目の距離は近かった。だが鼻はつぶれており更には鼻筋もなかった。身長も小さくスタイルもだいぶ悪く見えた
きっと鼻整形をしダイエットをすれば少しはマシになるんだろうなと思った
「お名前をお伺いしてもいいですか…?」
「大樹です…」
「大樹さんですね。それではお願い…いたします」
「あぁ。はい。お願い…します」
すると"そういう行為"はすぐに始まり女はあまり慣れない様子で俺のズボンを下ろした
「んっ」
すると女は俺の性器を口に入れフェラをし始めた
所々歯が当たったりと嫌なところはあったもののたしかに気持ちよかった
きっとジジイは"可愛いから沢山指名されて慣れている女"よりこの"可愛いと言われれば微妙だしブスかといえば微妙。そんな慣れていない普通の女"が逆に良いと言うことを知っていたから俺に素朴の方を選ばせたのだろう
「それ、じゃ、挿れ…ますね」
おどおどしながら自分の今さっきまでなめていた誰かも知らない性器を自分の性器に挿れていた
俺はその光景に興奮するどころか吐き気さえした
「んっあっあっ」
大体行為中の女は演技だとか言われるがこの女は本当に感じているようだった
俺が一級だからか分からないが本当に感じていてとても演技とは思えなかった
そしてこれもまたジジイの策略だったのだろう
もしこれが花魁のような可憐の美女を選んでいたら途中で帰っていたかもしれない
知らない男の性器を自分の性器に挿れるという行為はとても理解できないし気持ちが悪いが俺は相手が本当に感じていると思うとそう悪い気持ちにはならなかった
「んっイクッッ」
すると女は潮を出した
ジャーーーという排尿音にも聞こえる。そんな激しい潮を吹いていた
女は頬を赤くし次は俺がイクようにまた騎乗位をし始めた
俺はセックス中なにも喋らなかった
パンパンという大きな音、女がたまに喘ぐ
俺は初めてのセックスがここまでつまらない物だとは思っておらず酷く落胆した
あまりにも単調でたまにくる快感
それだけのためだけに少ない金を払うあのジジイに俺は嫌悪感を抱いた
「イクッッ」
ドプッッッッッ
すると俺は中出しをしてしまった
女は焦る様子もなく気持ちよかったですか?と聞いてくるだけだった
「・・・責めないんですか…?」
「・・・え?あぁ。これですか?」
女は自分の性器から溢れている俺の精子を指差していった
「勿論これくらい大丈夫です。私を選んでくれることが嬉しいので…!」
たしかにこの女はあまり可愛くない
だがこの女は愛嬌があった
よく笑いその笑う顔を見るたびに俺の心の中の何かが動いた
「あの。こんなこと聞くのあれかもですけどなんで私なんか選んでくださったんですか…?もっと可愛い人とかいるじゃないですか。あの。受付のおばあさんと一緒にいた霞さんとか」
「・・・なんででしょうか。なりゆきですかね」
「なりゆき。ですか。大きい人のくせにロマンチストなんですね」
女は俺の大きな体をみてまたクスリと笑い俺の心を動かした
この時もはや特級戦争のことなど忘れていた
これがれんの構築展開ということも
俺がキャラを作っていたことも
「あの…ここを…抜けませんか」
「・・・え?」
女は少しびっくりしたような顔で言った
だが女はまたクスリと笑い泣いていた
「助けて…ください」
「ぐぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!!!」
「なんだよ…なんだよあれ!!!巨人…?未確認生物か!!!」
俺は巨人化し暴れた
飛田新地をぶっ壊しそこら辺の人間を殺した
きっと俺に風俗を教えてくれたじいさんも殺した
だが俺は彼女のあの泣いている顔を見るとそんなのどうでもよかった
きっと俺はあの人のことがー
「あの…あの!!!!!」
「はっ…」
俺は力を使いすぎてしまい気絶していた
当たりを見渡すと火事が起こったり何件もの建物が跡形もなく消えていた
すぐに俺はこれは自分がやったんだと気づいた
「気づきましたか…?なんで。なんであんなことを」
女は俺の目を見ながら聞いてきた
一目見た時は可愛くないと思っていたのが今ではあの看板娘になっていた花魁よりも幾分可愛く見えた
「・・・あなたが初めてだから。」
「え…?」
「あなたが初めてなんです。俺の初めて」
女はキョトンとしていたがすぐその意味を理解したのかゲラゲラと笑い始めた
「お兄さん。そんなイケメンで大きいからだしてるのに童貞だったんですか!」
本当によく笑う子だった
俺が"食べてしまった妹"のようだった
そして俺は気付くと彼女に惚れていた
勿論こんな感情は初めてで動揺したがこれが恋なのかと分かった
性行為はただの性欲を処理するものではなく
"愛を確かめる行為"なのだと理解することができた
そして俺は言った
「俺と…俺とここから逃げませんか」
現在 1級
まじですみません
本当に!すみません。
やはりあれはなかったことにしてください
そして遂に次回で大樹編は終わりですので次回まで是非ついてきてください!!!
次回予告
れんの構築展開と言うことを忘れ飛田新地を堪能する大樹
だが裏では既にれんがある作戦を立てておりー!?
そして突如として現れたのは弟の関係者と名乗る人物でー!?
次々と迫りくる第二波にれんは耐えることができるのかー!?
遂に終焉する大樹編を見逃すな!
「オレっちの目的は龍太郎を見つけることっす!」
次回予定更新日 1月27〜29




