第30話 人間かもしくは
前回のあらすじ
遂に始まった特級戦争
じいさんを虐めていた男を殺しじいさんと仲間になる事が出来たれん
その時ある男が助けを求めてきてー!?
「龍太郎・・・・・」
俺はあまりの衝撃で意識が朦朧としていた
死んだはずの弟が生きている…
あり得ない。あり得ないと分かっていながらも
俺は
嬉しかった
もしこれが名前が同じだけの別人だとしてもいい
今は今はただ弟が生きていると言う安心感が欲しかった
「じいさん。行こう。そいつに。会いたい!!!」
「ワシは別にいいんじゃがなぜ龍太郎…?とやらに会いたいのじゃ」
「弟なんだ・・・」
「いや。」
「"殺したはずの弟"だ」
「殺したはず…?」
俺はじいさんに全て話した
龍太郎という弟がいたこと
過去に自らの弟を殺したこと
自分をお兄ちゃんと呼ばせなかったこと
「そんな…過去があったんじゃな…」
じいさんは気まずそうにいい俺を励ますでも咎めるでもなく俺に何も言わなかった
「でも弟と会ったらあんたは殺されちまうじゃ…」
「弟はあんたを恨んでるはずだ」
「あぁ。俺は実際恨まれてもしょうがないことをしてきた。もしそんときは黙って死ぬさ」
「・・・そうか」
少しの沈黙が流れ少し気まずい時間が流れた
それに我慢できなくなったのかじいさんは口を開いた
「それじゃあ。ワシからも話をしよう」
「話…?なんだ?」
「これはあくまで予想なんじゃがここには」
「"特級の器が2人いる"可能性が高い」
「は・・・?」
「主催者はこう言った」
「残りの特級の枠は2枠ある。と」
「そして特級の器は宿命としてここに必ず訪れるようになっている。つまりはここに特級の器が2人居てもおかしくないのじゃ」
「でもそれはあくまで予測だろ?どっかにデータがあるわけじゃねぇし」
「ワシは最近の時代にはついて行けなくなったがほんと便利な時代になったもんじゃなぁ」
「何を言ってんだ…?」
「記録表見るんじゃ。化け物がまた1人見つけた」
そして俺が記録表を開こうとした瞬間誰かの声が聞こえた
「おい!!!!!!!!!!」
「どうか…どうか助けてくれ!」
1人の男が這いつくばりながら俺等に懇願してきた
その男は脚は両方ともなくなっており右腕も損失しており左腕だけが丁寧に残っていた
「どうしたんだ…その怪我」
「いるんだよ。化け物が」
「ここに居るのは特級の器なんかじゃない…」
「ここに居るのは"人間をやめた生物"だ」
男の目は震えており嘘を言っているようにも見えなかった
そしてこの男の怪我は人間がやるようなものではなかった
巨人に食われたかはたまた"理性を失ったなにか"に食われたあとだった
「あぁ。もう終わりだ・・・ここにいる奴らはもう全員死ぬんだ…」
「じいさん。こんなに怯えてるってことは」
「本当・・・じゃろうな」
「・・・まて!一旦落ち着くんだ!!!そいつはどこにいる。俺が」
「殺してくる」
「あんたじゃ…勝てねぇよ…」
「あ?」
「全員が敵で仲間を作っても裏切られる。ここはそう言う場所なんだぞ!!!それなのに。それなのになんであんたはそこにいるジジイを殺さないんだ!」
「もし仲間だとか言って殺してないのであればあんたは勝てない。そんな甘ったるい世界じゃねぇんだー」
「うっせぇんだよ!!!!!!!!!!!」
「俺は救いたいから救う!!!」
「俺は!!!殺したいから殺す」
「・・・いくら敵だってここまでやることは無いだろ」
「俺たちは人を殺し自分の価値をあげる。そんなゲスでゴミで最低な行為をしている。」
「でも。それでも俺等にできる唯一の優しさは!!!」
「"痛みを少なくし殺してやることだろうが"」
・・・こいつ…怒ってんのか?
見ず知らずの男が両足と腕を失くしただけで…?
俺たちは"敵"なのに…?
「俺はもう弱者を殺すための力は使わない。俺は」
「弱者を助けるために力を使う!!!!!」
「馬鹿が……大馬鹿やろうが・・・」
「頼んだ。俺の友達もあいつに殺された!!!」
「一緒に頑張って歩んできた友達が!!!あの苦節十年が!!!!!あいつに。あいつに奪われたんだ!!!!!だから。だから殺してくれ・・・あいつを。アイツをッッッッッッッ!!!!!」
「"ぶち殺してくれ!!!!!!!!!!!!!"」
「この命に代えてでも。絶対に!!!!!」
「"殺してきてやるよ!!!!!!!!"」
「じいさん…あいつ大馬鹿だよな。見ず知らずの俺を。知らないやつの敵討ちのために…大馬鹿野郎だ……」
男は泣きながら座っているじいさんに話しかけた
「人間は皆弱い。最初から強いやつ等この世には存在せん。彼もあぁやって強がっているだけで心はあんたや死にかけのわしよりもずっと。ずっと弱い」
「でも彼はそんな弱い自分を隠し弱者を救うことを選んだ。きっと自分がそうだったからじゃ」
「あいつが弱い…?そんなわけないだろ。あいつは死ぬかもしれないのに1人で行ったんだぞ…」
「それは"表の彼"じゃ。裏をみないと何も分からない。いつも元気でいつも優しくて。いつも頼りがいのあるヤツが案外弱い心を持っているんじゃ」
「死ぬなよ。若人よ」
「まさか自分から獲物になってきてくれるとはねぇ」
「れんくん。」
れんの前に立っていたのは200センチぐらいある巨体の男だった
とても筋肉質で戦う前から強者感が出ていた
「記録表で相手の名前まで確認するとは。大きいくせにビビりなんだな」
「違うよ違うよ。これは重要な作業だよ。食べ物を美味しくいただくための僕なりの感謝の気持ちさ」
美味しくいただく…
こいつさては"カニバリズム"か?
「れんくんもぉ゙ぃ゙じぐいただくがらねぇぇぇ!!!」
すると男の体は段々と大きくなり高さは4Мにもなり、上半身には人間の顔や手足などが大きく浮き出ており下半身には男性の性器や女性の胸などがあった
「こりゃ本当に"化け物そのもの"だな」
「それじゃあいただぎまぁず!!!」
男は自分の手を拳にし台パンするように下にいるれんめがけて思いっきり振りかざした
ドンッッッッッッッ!!!!!!!!!
「デカすぎるせいで小回り効かねぇんじゃねぇのかぁ!?」
れんはなんとか避けることができ男の背後に回り性器を露出して言った
「精子発射!!!!!」
ベチャッッッッッ
よし…まずは精子をかけることに成功
次は…
「自害しろ!!!」
「・・・でしょうね」
れんの精子は人を操る事ができる
だがそれはあくまで自分より下かもしくは同じくらいの人間だけだ
だがれんはこの男を操る事が出来なかった
つまりこの男は
「俺より強い…」
ドンッッッッッッッ!!!!!!!!!!
「がはっ…!!!」
男はすぐさま後ろを向きれんの腹を足で蹴り近くの岩まで吹き飛ばした
「くそっ…身長差も体格の差もありすぎる。これじゃ一方的にやられちまう…」
「うぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!」
ドンッッッッッッッ!!!!!ドンッッッッッッッ!!!!!ドンッッッッッッッ!!!!!
男は猛ダッシュで走ってきた
「ちっ。これじゃマジで勝てねぇぞ」
「うばぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!!!!」
「まずー」
ドンッッッッッッッ!!!!!
男はすぐ近くにあった大きい岩をれんの方へ投げつけたがれんはなんとか避けることが出来た
「こいつ知性も残ってんのか!?」
「うっ……ぶえッッッッッッッ!!!!!」
すると男は口から耳や性器。心臓や骨を吐き出した
「んだこれ…」
するとその吐き出した物は人間に戻った
「いげぇぇぇぇぇ!!!!!」
吐き出された人間は男に命令されるとすぐさまれんの方向へと走ってきた
「食ったやつをしもべにできんのか…!」
「うぁぁぁぁあ!!!!!」
「すまねぇがもっかい死んでくれ」
ドンッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
れんと人間の拳が当たった
「やるなぁ」
シュッッッッッ
するとれんは人間の足をひっかけ転ばせることに成功し馬乗りになった
「じゃあな」
れんがナイフで心臓を刺そうとした
「ま、まって!!!!!!!!!!!!!!」
奥から声が聞こえたので見てみるとそこには手と足を失くした男がいた
その男はじいさんにお姫様抱っこをされていて少し恥ずかしそうにしていた
「てめぇ。なんできた!!!」
「ここは危険だ!今すぐじいさんと逃げろ!」
「そいつは…そいつは……」
「"俺の友達なんだ"!!!!!!!!!!」
「は!?」
「どうか。どうか今殺そうとした人間だけは生かしてくんねぇか!」
「何言ってんだ。こいつはもう人間じゃねぇ!こいつは!」
「こいつは・・・」
れんは馬乗りになっている"物"の顔をもう一度凝視した
歯はボロボロで全く生えておらず日本語も話せないでうめき声を出しているだけだった
ただ手足があるだけのただの
ただの…
「何者なんだ…?こいつは」
「そいつは…そいつは友達だ!!!ただ脳がない友達なんだ!!!」
「俺たちと同じ仲間で俺たちと同じ目標を"持っていた"人間だ!!!!!」
「・・・・・」
「だから。だからどうか。そいつだけは」
「助けてくー」
グサッッッッッ!!!!!!!!!
「はッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
「こいつは。こいつはもう人間じゃねぇ」
「こいつはもう」
「"強者"だ」
「どこが。どこが強者なんだ!!!!!」
「あんたのほうが…あんたのほうが強者だろ!!!」
「これ以上言わせんなよ…」
「は…?」
「人間は"弱者"なんだ!!!人間以外は"強者"であり人類にとって悪そのもの!!!俺は…俺は…」
「人間だけを助ける」
「俺はあんたみたいに善人じゃねぇんだ」
そしてれんは次々と生み出される"人間だったもの"を殺しながら巨人化した男の元へと急いだ
「あぁ…殺してやる…殺してやる!!!」
「どうやって殺すんじゃ。その体で」
「じいさん!やってくれ!あいつを殺してくれ!俺はたしかに殺せと言ったが友達を殺せなんてひと言も…」
「本当にれんが悪者だと思うか?」
「当たり前だろ…あいつは悪者だ!人間を殺したんだ。それはどんな理由があっても悪人だ!!!」
「ワシは年だから分からんのじゃが本当にそうか?」
「は…?」
「もし君の友達がまだ人間であるのであれば日本語を話せるだろう。人を襲わないだろう。そして」
「あの怪物に殺されて復活できないだろう」
「くっ…」
「あれはたしかに人間じゃ。でもそれはあくまで前の話じゃ。今はもう人間を襲う化け物じゃ」
「それに。君の友達は今のまま生かしておいてほしいと思うか?」
「は…?」
「君の友達がどういう人かは分からん。どんな人生を歩みどんな苦労をしてきたかも。ワシには分からん」
「じゃが人間は"人間を殺してでも生きたい"。なんて思うやつは居ないと思うんじゃ」
「相当な極悪人か相当な犯罪者か」
「あんたの友人はそういうやつだったか?」
「俺は特級になってみんなを救うんだ!」
「おばあちゃん。持ちますよ。これくらい」
「俺等は絶対特級の器だよ!俺等ならなれる!!!絶対に!」
「お前が死ぬときは俺も一緒に死ぬ」
「だから俺に死んでほしくなかったらお前も死ぬな」
「俺が死ぬ時は"人間のまま"死にたいなぁ」
「違う…あいつは…あいつは………」
「善人だ!!!!!」
「そうじゃろ。ならばあの時れんに殺されてホッとしてるんじゃないのか?君に恥ずかしい姿を見せないで死ねたから」
「うぅ。優大…優大…」
「もう後には引けないぞ。れん」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
吐き出した人間を全員殺したれんは遂に男の前に立った
「流石だなぁ。れんくん。僕の巨人化の時間が切れるまで耐えるなんて」
巨人化の時間が切れた男は普通の人間に戻っていた
「あんたは人間状態じゃ雑魚なんだろ?そんな大男のくせによぉ!」
「その煽りで僕がもう一度巨人になって殺すつもりかい?君は巨人化することで寿命を使うことも分かってるんだね」
「察しがいいじゃねぇか。のっぽが」
「・・・君の目的はなんなんだい?」
「ただの暇つぶし?それとも何か理由があるの?」
「俺は…」
お兄ちゃんって呼ぶな
「俺は…」
死ぬ勇気ないくせに死ぬとか言ってんじゃねぇよ
「俺は……!!!」
死亡した
「弟に会うんだよ!!!!!」
そしてれんは叫んだ
「性癖展開ッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「NTR!!!!!!!!!!」
「ふーん。これが君の性癖展開か。にしても性癖が寝取りって。趣味悪いんだね」
男はれんを嘲笑い余裕な表情を見せていた
ドクンッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
「あぁ……ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!!」
男は悶え苦しみながら頭から血を流していた
「さっきまでの威勢はどこ行ったよ!!!」
「面白い…面白いね。これが…君の性癖展開…!!!」
「でも"こっち"はまだ知らないんだね」
「なんだよ…………それ」
「"構築展開"」
「ラブホテル」
現在 1級
遅くなりすみません!
内容が思いつかなくて遅くなりました
次回は間に合わせますので次回もお願いします!
次回予告
遂に特級の器とじいさんが予想していた男と対峙したれん
だがあまりの強さに圧倒されついにあの技を使用してしまいー!?
眠っているれんを起こそうとするが記憶が消えておりー!?
特級の器と予想していたが合っているのかー!?
「寝よ」
次回更新予定 1月15日




