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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第二章 二人は一人
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第46話 彼女と部屋

 奏が残っていた作業を手伝ってくれたので、予想より早く明日のごはんの準備を終えれた。奏とリビングに戻ると、姉さんが何か準備をしていた。また何か悪事を働いているのだろうと思い話しかける。


「何してるんだよ。」

「いやいや、奏ちゃんの部屋をどうしようかと思ってね。」


どうやら奏のために部屋をどうするか家具の配置を変えつつ考えていたようだ。


「僕の部屋そのまま明け渡せばいいんじゃないか?あ、でもベッド動かせないから、寝るときに入ることになるかも。」

「そういうのは大丈夫なんですけど、まず、私に部屋なんて用意してもらうのは…」

「いやいや、奏ちゃん?女には、男子に見せられないものとかあるでしょ?」

「私、そういうのはないので、大丈夫ですよ。歩さんがいれば、私は…」


奏の声がだんだん小さくなっていき、奏は頬を赤くしていた。

(そんなに恥ずかしいなら、言わなくてもよかったのに、こっちも照れるじゃん。)

奏は恥ずかしいがると、すぐにうつむいて顔を隠したがるというのが最近分かってきたので、今回も恥ずかしいがっているのだろう。


 そうして、寝る時間になるまで三人でいろいろ話して、寝室は奏と一緒に使うことになった。


 寝る時間になったので、布団を敷こうとすると、奏に止められる。奏はベッドの縁に座りそのすぐ隣の開いた空間をぽんぽんとたたく。きっと、一緒に寝てほしいのだろう。


「流石に男女二人が一緒のベッドで寝るのはどうかと…」

「でも、付き合ってからずっと一緒に寝てますよ?」

「…。」


完全に言いくるめられた。押し入れから出そうとした布団をしまい、奏の隣に座る。


「二人で寝たら、暑いんじゃないか?」

「…歩さん、私と寝たくないですか?」

「うっ…それは…」

「でも、布団しまったじゃないですか。今日は一緒に寝ましょう?」

「…。」


本心では毎日一緒に寝たいと思っている。だが、こういうことを続けていると、いつか理性のタガが外れて奏が嫌がることをしてしまいそうだとも思う。だからこそ、これだけは奏に言っておかなければならない。


「そんなに誘われると、いつ襲うか分かんないよ?」


奏はその言葉を聞いて、どういう意味かが分かったようで、顔を背けてしまう。しかし、奏はすぐ顔を背けるのを止めて、澄んだ瞳がこちらを据える。


「…歩さんは、私が嫌がることはしません。仮にしたとしても、歩さんはすごく後悔して、私にいろいろしてくれると思います。」

「…ああ、そうすると思う。」

「だからこそ、歩さんを信頼できるんだと思います。」


そうして奏はベッドから立ち上がると、いつもより眠そうで、ふらふらとしており、重心が上手くつかめていなかった。手を差し出すと、奏はその手を掴んで離さない。


「奏、もう眠いか?」

「い、いえ、まら、大丈夫…です…。」


どう見ても眠そうだ。時計を見ると、22時半を指しており、奏はいつもこのくらいの時間には寝ているのだろう。奏と一緒にベッドに横になり、奏に掛け布団を掛けると、奏は半分だけ掛け直し、もう半分を僕に掛ける。


「おやすみ、奏。」

「…はい。おやすみなさい、歩さん。」

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