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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第二章 二人は一人
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第36話 彼女と添い寝

 両者が立てなくなり、永遠にその状況が続くという事故を回避することができたので、ひとまず安心した。あの状況を作り出し、また、あの状況のままという結果を回避させてくれた姉さんに不満を言う。


「付き合って二日目でこんなことには普通ならないだろ。」

「まあ、大体私がやらせてるもんね。」

「おい、姉。開き直るな。T大生だからって何でもしていい訳じゃないだろ?」

「う、はい。」

「僕らの関係は僕らで作るんだから、無理に進めない。まあ、助かってるときも多いけど。」

「やっぱりそうでしょ?ほら、もっと頼ってもいいんだよ?」

「だから、姉さん自身にも非があるんだから、そうやってすぐ良いように持ってこうとしない。もうちょっとくらい反省の色を見せてくれよ。」


結局、僕は姉さんに約十分ほど説教をした。奏は、気を使ってか、一度部屋に戻り、説教が終わる頃に戻ってきた。


「なんか、今日は疲れた。もう寝る。」

「お、なら、今日はベット使っていいよ。」

「あ、うん。ありがとう。」


姉さんからベットを譲ってもらったので、今日は僕は寝室に入り、明日の授業分の教科書類を鞄に入れてから、姉さんのために布団を出しておき、僕はベットに入り目を閉じる。かなり疲れていたのか、すぐに意識が遠くなっていく。



 気がつくと、ふと、胴体に違和感があった何時なのか気になったので、時計を見ようと思い、目を開けると、時計よりも早く、黒い髪が視界に入る。

(姉さんか。…あれ?姉さんってこんなに髪短かったっけ?)

姉さんかと思っていたので、体をひねって体の違和感をなくそうとすると、胸辺りにから、小さな声が漏れる。


「んぅ。…すぅ。」


僕に掴まって寝ていたのは、姉さんではなく、奏だった。奏は、可愛い寝息をたて、ぐっすり眠っている。無理に起こすのも学校生活での支障になると思い、わざわざ起こすこともしなかった。


 高校に入学してからここに来たが、冷蔵庫やトースターなどはあったが、机や椅子がなかったため、おじいちゃんが来るまでの最初の一週間は、基本床で過ごしていた。そうして、おじいちゃんが来てから、クッションや低めの机、高めの机、椅子、カーペットなどを買ってもらった。そのときに、おじいちゃんは、


「高校生は中学生のときより疲れるから、ふかふかの大きいベットにしよう。」


と言い、今のベットを買ってもらった。そのおかげで高校生二人が入っても、そこまで窮屈ではない。あのときは、


「そんな大きいベットじゃなくて良い。」


と言ったが、今は大きいベットでよかったとつくづく思う。


 本来の目的である時刻の確認をするため、時計を見ると、5時半前だった。いつもは7時過ぎに起きているので、早く寝たからだろうな。と思いつつ、隣の奏をどうしようか悩むことになった。


 体を無理に動かしたり、声をかけたりして起こすのは、奏にとって嫌なことかもしれない。というか、自分がされて嫌なので、それを他人にするのはもってのほかだ。奏を無理に起こさないためにも、じっとして寝ている奏を眺めることにした。早く起きてほしいと思う半面、もう少しこのままでもいいかと思う半面が混じりあい、結局奏が起きるもう少し後まで、僕はずっと奏を眺めることしかできなかった。

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