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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第二章 二人は一人
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第27話 疑問と考え事

 僕は寝室から音を立てないように出た。奏はシャンプーなどを持って出てこなかったので、持って帰らなくていいのかと思い、


「シャンプーとか持ってかなくていいの?」

「あ、大丈夫ですよ。同じものが部屋にありますから。」


 どうやら、持ってきたものは、予備だったようで、持って帰らなくてもよかったらしい。


「歩さんも使ってみます?」

「え?僕はあんまり使わないけど、姉さんが使うと思うよ。」

「なら、置いてきますね。歩さんも気が向いたら使ってみてください。」


きっと僕が使うことはないだろうが、置いていっていくらしい。


 姉さんが見つけて使いそうだなと思っていると、奏はそれじゃあ、と前置きをして、今日はこのくらいで。と言うので、今日は朝からありがとう。と返すと、奏は口に手を当て笑った後、おやすみなさい。と言うので、おやすみ。と返すと、奏は玄関へと向かった。


 奏が帰ったのを確認して、お風呂に入ることにした。お風呂場に入ると、見知らぬボトルが四本。全て奏が持ってきたもので、ザ・女の子が使うといった印象が感じられた。これはやはり僕よりも姉さんのほうが使いそうなので、濡れないように、上の棚に飾るように置いておいた。


 頭と体を洗い終え、浴槽に浸かると、ある疑問が浮かんできた。

(なんで奏はわざわざ朝から会いに来たんだ?初めて入ってきたときと昨日の夜みたいに間違えたみたいでもなかったし。)


 指がふやけてきたのを見て、いつもより長風呂したと思い、ゆっくりと浴槽から体を出す。換気扇を回してから浴槽の栓を抜き、お湯を抜いておく。その間に着替えを終え、髪を乾かし始める。しっかりと髪を乾かしたのを確認して、再び浴槽へ向かう。じめっとした感じはないことを確認してから、お風呂場に入り、扉を閉める。そうして約十分にわたる掃除が始まった。


 掃除をしている間も、ずっと奏が関わりを持とうとしてくることについて考えを巡らせていた。いつもとは少し違った香りがするお風呂場は、なんだか落ち着かなかった。


 お風呂掃除を終え、時計を見ると、時計は22時を示していた。普段なら後一時間は起きているのだが、今日は他のことをやる気もでなかったので、布団を出して寝ることにした。


 相変わらず姉さんはぐっすりと寝ており、少しくらいなら音を立てても起きなさそうだったが、できるだけ音を立てないように布団を敷いて、その上に転がった。掃除中に出てきた疑問は本人に聞けば分かると思い、意識を手放すことにした。

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