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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第一章 二人は二人
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第15話 暗号追加にて

 今日も少し早めに学校に言行って朝のうちに残りの自己採点を終わらせようとエントランスを出ようとしたら、ふと、マンションの管理人である日野勇太(ひの ゆうた)さんに声をかけられた。


「春川君、君当てに一週間ほど前に手紙が届いていたんだけど、確認してもらえるかな。」

「そうなんですか?毎度ありがとうございます。あんまり手紙とか来ないので、注意しておかないとですね。」

「まあ、今時の子たちは大体スマホでなんとかなるからね。私がここを継いだ頃よりは手紙を送ってくる人も減ったと思うよ。」

「日野さんはいつからここの管理人をしてるんですか?」

「大体15年くらいかな?でも、ここは警備とかシステムがちゃんとしてるから僕のすることはほとんどないんだけどね。」


日野さんが15年もここの管理人をしていることは初耳だった。実際日野さんの話すことは少なく、今回でせいぜい片手を越えるくらいしか話したことがない。


「あっ、サボってる訳じゃなくて、ほら、僕はここの近くでカフェやってるからさ。あんまり気にしなくても警備の人がなんとかしてくれるんだよね。」


あまり見ないとは思っていたが、日野さんは普段は個人経営のカフェを営んでいるようだ。


 その後少し話してから郵便箱を確認すると、日野さんの言うとおり、一通の手紙が入っていた。とりあえず、夏樹と白瀬さんにも見せたほうがいいと思ったので、一度鞄の中にしまっておいた。


 学校に着いてから慎重に手紙のテープを剥がし、中の手紙を確認した。一週間前に郵便箱に入れられていて、入れ方が悪かったのか、中の手紙は少し曲がっていた。少し曲がった四枚目の手紙にはまた暗号が書かれていた。


 周りを見て、夏樹と白瀬さんが来ているか確認したが、二人はまだ学校に来ていないようだ。暗号の種類などをまとめたノートは家に置きっぱなしにしているため、持っていなかった。なので、二日も延長した自己採点に取り組むことにした。


 予鈴の五分前に夏樹と白瀬さんは二人で教室に入ってきた。そんな二人に今日は遅かったなと声をかけると、まあまあと返されるので、何か隠し事をしているなと感づいたが、わざわざ聞く必要も無いと思ったので、深く聞きはしなかった。


 暗号のことを二人に話すと、夏樹は興味津々といったようで、暗号を見ていたので、後で返してねと伝え、夏樹に手紙を貸した。


 手紙が返ってきたのは放課後になってからだった。夏樹に何が書いてあったのか聞いてみたが、


「これは春川自身がやってみてよ。まあ、ヒントとしてはこれまでと同じ文字は一緒の解読方法でいいってことかな。」


と言われてしまったので、これ以上は教えてくれないのだろう。


「ほら、春川今日部活じゃないのか?」


ふと時計を見ると、時計は部活の始まる五分前を指していた。流石にそろそろ行かないとマズイと思ったので、夏樹にまた明日と言い、いつもより早歩きで教室を出た。

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