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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第一章 二人は二人
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第13話 解読にて

 三枚の手紙を夏樹に渡し、夏樹が暗号を解読するのを見ながら、白瀬さんと秋山さんの母、雫さんについて話していた。


 三十分ほど経ったころ、夏樹が気まずそうにこちらを振り返った。


「…謎解き出来たぞ。」

「なつやるじゃん。」

「どうだった?」

「あ~、なんというかな、自分で確認したほうがいいというか。」

「なんかデジャブを感じる。」

「ちょっと私にも見せてよー!」

「ふゆには大丈夫かな。」


そう言って、夏樹は白瀬さんに両手で筒を作り、ぼそぼそとなにかを言っている。白瀬さんも意味が分かったのか、夏樹の「駄目だろ?」という発言にうんうんと頷いている。


「あの、もらった本人が一番気になるんですけど…」

「春川は自分で解くべき!」

「歩は自分で解いてあげて!」


と二人に返されたので、せめてヒントだけでもと頼んでみたら、


「「ヒントならまぁ」」


とシンクロしながら言ってくるので、ヒントを教えてもらうという慈悲をもらいつつ解読す?ことにした。


 二人によれば、三枚目の手紙には、少し僕が解けるのか心配になったのか、一枚目と同じように暗号と多少のアルファベットが書かれていた。そういえば、三枚目はすぐに姉さんに渡して、姉さんが出した結論ばかりを見ていたため、自分で見ることはなかった。


 二人のヒントとサポートを頼りに解読を進めていると、だんだん文字列が浮かび上がってきた。最後の方はだんだん予想出来るようになり、大体予想とあっている部分が多かった。そして最後の五つの暗号を読み解き、全てを繋げると、


[あなたのことがすきです かなでより]


となった。僕に関わりのある人で「かなで」という名前が入ると人は一人しかいない。そう、秋山さんだ。


「なんで秋山さんが…」

「それは本人から直接聞いてみたらいいんじゃないかな?」

「まあ、そうなんだけとさ。こんなヒントもらって解いたから、なんか失礼に感じて…」


そう言うと二人は苦笑いしていた。

 正直なところ、こればっかりは僕も悪い。謎解きが苦手だということが分かり、頭の回りの悪さを実感した。


「でも、いつ聞こう?秋山さん最近すごく忙しそうだし。」


最近の彼女はとても忙しそうにしている。文化祭が近づき、級長はクラスの会計委員と協力しながら予算を立てたり、文化委員と話し合い今後の予定を決めたりと中々忙しそうにしている。


「そう聞くってことは春川は秋山さんのこと気になってたんだろ?」

「えっ、あ、いや、まずこれが本人から送られたのか判断しないといけないのだろ?ほら、違う人が秋山さん可愛いから、いたずらしようとかで僕に送られてきたりとかあるでしょ!」

「秋山さんのこと可愛いと思ってるのは認めたな。」

「……うるさい」


とりあえず明日、秋山さん本人に聞いてみようと決めた。ただし、自己採点は一教科も終わらなかった。

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