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物事はいつも彼女から  作者: 七灯
第一章 二人は二人
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第10話 別れにて

 いつ寝たのか分からないが、気が付けば、時計は朝の7時を指していた。いつもはこんなに早く起きることはないのに、こんな早くに起きてしまった。早起きしたので、何かすることを考えていたが、そんな考えを吹き飛ばすあることに気が付いた。

(いつも寝坊していた姉さんがいない!?)

 そうしているうちに、電子レンジのチン!という音が聞こえてきたため、姉さんが起きていることを確認し、リビングにつながる扉を開けた。そこには、やはり姉さんがおり、一人で朝ごはんを作ってくれていたようだ。


「おはよう。姉さん。」

「おお、おはよう、可愛い弟くん。」

「姉さんって実家にいたときってよく寝坊してなかったけ?」

「いや、それは1ヶ月前くらいからなくなったよ、多分。」

「僕の知ってる姉さんじゃなくなってる!?」

「え、流石に私への理解ひどくない!?」


そんな会話をしていると、急に姉さんが迫り、


「我が可愛い弟くんよ。」

「えっ、何?」

「君、三食いつも手抜きしてるね?」

「うっ…は、はい…。」


僕は目をそらしつつ肯定することしかできなかった。毎日買ったおにぎりやパンで済ませてるとは到底言えたものではない。


 姉さんは僕のことになると無茶しだすので、ある程度自分で制御してほしいものだ。例えば今回のように三食疎かにしていたと言ったら毎日三食作ろうと僕の部屋に来るだろう。


 姉さんは僕が朝あまり食べないことを知っているので、食パンを半分ずつにし、半分ずつになった食パンには、ベーコン、卵、レタスが乗っており、サンドイッチ風の朝ごはんだった。


 元気よく「いただきます!」と言う声が聞こえてきたので、僕も「いただきます」と続き、料理と姉さんに感謝して、朝ごはんを食べることにした。


 その後、学校についてや、友達関係などについて聞かれたが、特に気になることも聞かれなかったので、隠すことなく話していると、姉さんが面倒そうに腰を上げ、


「そろそろ大学行かなきゃ。弟くんも学校遅れたら駄目だよ!」


と言って、足早に部屋から出て言ってしまった。まるで嵐のようだった。自分から呼んでおいてなんだが、少し、いや、かなり疲れた。


 朝ごはんで使った食器を洗おうとキッチンに入ると、お昼ごはんと書かれメモとともに弁当箱が置かれていた。それも僕の好きな野菜サラダが入っていた。


 後々気が付いたのだか、冷蔵庫には、お土産にと二つもコーヒープリンが入っていた。またお礼を持っていかないとなと思いつつ、学校へ行く準備を始めた。

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