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第7話 お食事タイム到来です 同じく講義はサボります 後編

 はあ、はあ、あ、ついヨダレが……

 ねるねるに付属してる星の形をしたザクザクのやつを頬張りながら、蓮の服を捲し上げねるねるしていきます。


 あ、腹筋にねるねるしてるだけで幸せホルモンがねるねるしてきました。これがねるねるねるねの力……恐るべし。


 最後に余ったザクザクをトッピングして……ねるねる腹筋の完成です!


 ふぅ……理性が飛ぶ前にこの芸術作品をスマホに収めなくては……


 私がねるねる腹筋を撮ろうとスマホを構えた時。


「相笠さん相笠さん、それじゃまだ未完成ですよ」


 前の席から聞こえた声の主はパクチー美少年の亀石さん!


「未完成とは?」

「何かが足りないと思いませんか?」

「……!? ま、まさか、それだけは絶対犯してはならない罪ですよ!」

「もちろん皆が愛してやまないパクチーですよね」


 美少年は手提げ袋から手馴れた手つきで取り出した草を、ササッと机の下から手を潜らせ蓮の腹筋へ到達。

 蓮のねるねる腹筋にガッツリ添えられる緑色。怒りと悲しみがふつふつと込み上げ別の意味で理性が飛びそうです。

 美少年だから何をしても許されると思っているのでしょうか?


 ……まあこれはこれで蓮も困り果てるだろうし、仕返しとしては完成したと言えるのかもしれません。


「代わりに僕が食べましょうか?」

「何言ってるんですか、彼氏(腹筋)を食べるなんてどうかしてます。私の彼氏(腹筋)を食べないでください」

「色々語弊が生まれそうなセリフですね」


 ねるねる腹筋パクチー添えになってしまった豪華な腹筋。一応パシャリましたし、頂きますか。


 亀石さんが見ている前で堂々と腹筋に口を運ぶ私。ふんふん、味はパクチーが反復横跳びするかのようにチラつきますが美味しいですね。ねるねるねるねが全てを優しく包み込んでくれます。


 さてもう一口……ん、なんでしょうこの違和感……あ!


「亀石さんッ私理性を保ちながら腹筋食べてますよ!」

「え?あぁ、そう。……おめでとうございます?」


 これはねるねるねるねの……いや違います、パクチーの主張の激しさが理性を押さえつけています!

 ありがとうパクチーさん、これからはパクチーのことを草とか呼びませんから無礼な私を許してください。


「こんな状況で良く金縛りに合ってられますよね~」


 と言いながらナチュラルに蓮の頭を無理やり上げて表情を確認する無自覚腹黒美少年。スヤスヤ金縛りの蓮の邪魔をしないでくださいよ。


「あれ、目が空いてませんね、金縛りじゃなくて普通に寝てますよ?」

「……普通に寝てる?」


 そんなはずはありません、今まで一度も金縛り中にずっと目を瞑っていたなんて事例は無いんですから。そんなイレギュラーな……イレギュラー?


 昨日は一日二回も金縛りに合い、今日は講義開始時点で眠った蓮。それは既に始まっていたのかもしれません。


「蓮……? 起きて蓮ッ」


 何処の箇所をくすぐっても、揺さぶってもビクともしない蓮。


「起きてください蓮! 蓮ッ!!!」


 講義中に眠りについた蓮は目覚めず、緊急事態に先生は救急車に連絡。そのまま蓮は病院に搬送することになりました。

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