表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/33

8. 第二章 プロローグ

 私たちは死に逝く者を「良い航海(たび)を」と言って見送る。

 私たちにとって死は新たなる旅立ちだ。生きている者たちが憧れ、死した者が向かう遥かな常春の地への。

 死者たちは"美しき浜辺"で船を与えられる。生前の行いに見合った船を、神の采配によって。大きな帆船だったり、古びた小舟だったり。それで大海原へ旅立つのだ。

 荒波の中を行く者、凪いだ輝く海の中を流れるように進む者……。私たちはそうして生きた間の己を知る。

 新しい神が入ってきて、目指す地が変化したり祈る形が変わっても、変わらず死した私たちは旅をし、そして、「良い航海(たび)を」と生ある者は見送り続けている。


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ