不倫相手
「スーパーサンリューの鈴鹿さんね!すっごく色白で綺麗な人なんだ!顎なんかね、血管が見えるんだよっ!」
結婚してしばらく経った頃。
突如、ダーリンが鼻息荒く言い放ったの。
その手にはスーパーのレジ袋。安っぽいオレンジ色のレジ袋よっ!
出たわ。
ついに、『不倫相手』というヤツが。
おのれ…その鈴鹿さんとやら…
ヒトのダーリン誘惑したのね許すまじ…
その顔拝みに行ってやるわ…!
え?殴り込み??
あああ…あらヤダ。違うわ。これは、その……
ついで。そう、ついでよ!
豚足と島豆腐買うついで……なんだからぁ!
そして数日が経った。
不倫相手の情報はこうよ!
鈴鹿さん 推定アラフォー
スーパーサンリューのパートさん
レジ打ち係
ママチャリ装備
小学生の女の子のお子さんがいる
え?情報源?
決まってるじゃない!
ダーリンが新事実がわかる度に報告してくれるのよ!
「今日も鈴鹿さんのレジだったんだ!もう、顎がね、血管が透けて見えるくらい色白なの!」
…鼻の下のばしちゃって。
今日も今日とて、お惣菜いっぱい買ってきたのね。二人で食べきれない量よ?どーすんのよ、コレ。
「鈴鹿さんを応援したくてさ」
貢いだのねーッ!!
「あ!コンビニの安い安いカゴでコレ買ったんだよ…」
ガサゴソと取り出したるは……
ん?UV下地クリーム??
「鈴鹿さんって色白で綺麗で…僕もああなりたい…!!」
「はあ?!」
鼻息荒くダーリンは宣言して…
顔と首にUV下地クリームを念入りに塗り塗りしはじめたの。
「日焼けは美容によくないよねっ!」
…す、好きにすればいいわ。
今、ダーリン所有の日焼け止めグッズの数は、あたしのそれを大きく上回っているわ…。
あ…
あと、ね…
鈴鹿さんは、色白もっちり肌の…
大変ふくよかな男性だったわ…。
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勢いで豚足買っちゃったけど、コレどうしたらいいのぉ…




