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4話 俺だけ普通の剣のようです

 意を決して中に入ると、そこは扉の外から見た時と同じ真っ白な背景が続いているような空間だった。それはどこまで続いているように感じた。ふと後ろを振り返ると俺の入った扉は跡形も無くなくなっていた。


 代わりに、目の前には突然現れた女神様。驚いた。驚きすぎて声もあげられない。これは人でなはい。そもそも人はこれほど大きくない3メートル近くあるその人物は白銀の髪をしていた。その瞳は慈愛に満ち、優しく俺を見守っている。俺が落ち着きを取り戻すのを待ってくれているようだ


『あなたが最後の聖剣使いですね。竜胆白。

 私は女神アイソーテ。この国を守る神の一人です。

 国王から聞いた通り、この国、いえ、世界は滅びに瀕しています』


 ああ。そのことはこの間学んだ。この世界は滅びに瀕している。魔神が魔王と呼ばれる統一腫を作り、魔剣を製造した。その力は瞬く間に世界を侵食していった。数多くの生命が失う中、現れたのは女神の使いとよばれる聖剣使いたち。彼らは魔剣と同等の力で戦い物語の勇者のような活躍をした。彼らのおかげで魔王の進行は止めることに成功したが、解決には至らなかった。今の戦力では守ることしかできない。そして守ることは今の勢力では難しいのだ。そこで集められたのが俺たち新たな聖剣使いだった。


『あなたに力を与えます。選ばれた者の力です。この力でどうかこの世界を救ってはもらえないでしょうか?』


 女神はそういって頭を下げる。

 そんなこと言われてしまえば断ることはできあない。当たり前に彼女は俺よりも上位の存在だ。それが俺に向かって頭を下げている。


「頭をお上げください!女神様。その力は必ず正義のために使うと約束しましょう!」

 

 そういうと女神はぱっと顔を上げ、笑顔になる。これを見ているだけで俺はとんでもな幸福感を得た。


『それでは力を授けます。竜胆白。あなたにふさわしい聖剣を…』

「その前に質問をしてもよろしいでしょうか?」

『……ええなんでしょうか?』

「ありがとうございます。

 その聖剣に()()()()()はあるのでしょうか?」

『もちろんあります。全く同じ聖剣を渡すことはありません。あなたにあった聖剣を授けます。

 しかし、聖剣使いに選ばれたのです。必ずこの世界を救う力を得ることができるでしょう』

「そ、そうですかありがとうございます。話の最中に申し訳ありませんでした」

『大丈夫です。かなり不安に思っていたようですね。それでしたら私の加護も付けさせていただきましょう。それはあなたの成長に補正をかけるものです。それがあれば大抵のことでは存外に扱われることも無いでしょう』

「本当ですか!ありがとうございます!」

『それでは改めて。竜胆白。あなたにふさわしい聖剣を授けずます』

「ありがたき幸せ」


 適当に返しておく。女神の両手からはいくつもの魔法陣が展開されている。聞いた話では気づいたら手元にあったって言っていたがどいうことなのだろう?

 そして眩い光がほとばしる。それは神の力と言っても不思議ではないほどの神々しいものだった。


「これが俺の聖剣」


 そして絶望した。俺の聖剣はやはり外れであったことに。


 俺の聖剣の能力「  」

 

 ステータス 

 名前 竜胆白

 職業 聖剣使い

 レベル 1

 体力 25 (50)

 魔力 40 (40)

 攻撃力20 (60)

 防御力30 (30)

 素早さ25 (25)

 知力 40 (40)


 スキル 聖剣 『   』

     魔法 炎 水 土 風 初級レベル1


 称号 女神アイソーテの加護

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