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~異世界スローライフは突然に~  作者: ツナ
【異世界転移は突然に】
97/139

No.97「ワンワンパニック」

お読み頂きありがとうございます

ご飯が終わりお風呂タイムに


ナオも雨に降られて気持ち的にさっぱりしたかったが洗い物があるので他の皆が先に行った


マリン曰く当主が1番先に入るんですけどねと言っていたがマリンも家では先だろ?と言ったら笑顔で返された、いい笑顔だな


サラサ達がお風呂上がりに飲み物を求めて台所に来たので冷たい水を出してやり、自分もサッとお風呂に入って一日の汚れを落とし


部屋に戻ってくるとプリュムはウトウトしていたのでお布団で寝なさいと促してサラサとメティが一緒に寝室へ

サラサもマーナもメティもなんやかんやで面倒見が良い

下の子が欲しかったんじゃないかなぁ


少しだけ晩酌がしたくなったナオは

月を見ながら縁側で焼酎で月見酒

こういう飲み方をナオは風情があっていいなと昔からよくやっていた


いつの間にかマーナが来た

ポスンと横に座ったので頭を撫でると尻尾がフリフリ機嫌は良さそう

ヾ(-ω-*(・ω・*)ピトッ

とくっ付いてきた

マーナにも飲み物、ホットミルクを出してやって2人で月を眺めている


マーナ「主と一緒なの」


ナオ「そうだな」


マーナ「こういうの初めてなの」


ナオ「そうだ、、、え?そうなの?」


マーナ「前は割と1人だった、ナワバリがあったから仕方ない」


ナオ「そうか」


マーナ「わふぅ」(´,,・ω・)ω-。)ぐりぐり


ナオ「ははは、よしよし」


イチャイチャしながら晩酌をしていると遠吠えが聞こえてきた

それに反応したのはマーナだ

狐の様にふさふさの犬耳がピクピク動いている

不甲斐なく可愛いと思ってしまった俺です


マーナ「(๑˘・з・˘)むぅ」


ナオ「え?その顔なの!?」



可愛いな



マーナ「え?」


ナオ「いや、何でもないよ」


マーナ「ちょっと出かけていい?主」


ナオ「いいけどどうした?」


マーナ「どうやら仲間が近くに来ているみたい」


ナオ「うんうん、なるほど顔を見せに行くのかな」


マーナ「違う、〆てくる」


ナオ「ホワッ(;°д°)」


マーナ「調子に乗ってるっぽいからこう( ⊃'-'⊂ )キュッと」


ナオ「えええ!?」



どうやらご立腹のようだ


俺も行くと慌てて上着を取りに


玄関先でマーナはフェンリル形態になっていた


伏せてワォンと乗ってとせがまれ背に乗ると颯爽と飛び出した


西門まで行くと夜間警備の衛兵さんにまたアンタかと言う顔をされたがまた遠吠えが聞こえてきたので少しだけ話を


ナオ「すまん、どうやらこのマーナ、フェンリルの仲間が近くにいるらしいから会ってくる」


マーナ「ワォ!ワォン!(違う、〆る)


ナオ「〆るそうです」


衛兵「わ、わかりました。夜も遅いので魔物も活性化しております。怪我の無いようにしてくださいね」


ナオ「はい」


と言うやり取りの後に西門から出て西の森と思いきやそのまま北西の方角に走り出した


マーナ「ワゥワンワン、ワォン(ナワバリの北の草原)


だそうです


森を南に見ながら走り抜けるマーナと俺

草が鬱蒼とした草原地帯に突っ込むがマーナが風魔法で周りを切りながら進んでいく


・・・途中緑色の人型がいた気がしたが吹っ飛ばしたよ


しばらく進んで草が背丈よりも高い草原地帯の一角にぽっかりと穴が空いたように短い草のみの場所に来た


ミステリーサークルかな?


すると目の前にマーナより気持ち小さいサイズの狼がいた

それと周りに大型犬サイズの狼か


鑑定さんお仕事して下さーい


すると


フェンリル

Lv 80


ってのと


ホワイトウルフ

Lv50前後

×20


うん、囲まれている


ホワイトウルフはまんま白毛の狼で目の前のフェンリルの取り巻きかな?


俺を降ろすとマーナとフェンリルでワォンワォン言い始めた

そのままだとわかりにくいので日本語でどうぞ


フェンリル「貴様が南の森のフェンリルか!何故森を捨てた!」


マーナ「ドラゴンと衝突しナワバリに適さなくなったから、お前こそこの辺りの主にしてはこの狼は何だ?」


フェンリル「ここの狼は俺を慕ってきた者達だ、我の仲間だ」


マーナ「そうか、仲間を大切にするのは我らの種族だから仕方ない。ただし、ワタシがいなくなった途端ナワバリ主張しだした根性無しの遠吠えが気に食わない。〆る」


フェンリル「きっさまー!!仲間達と一緒の俺に勝てると思っているのか!」


マーナ「余裕、1匹でも余裕だけど主もいるし」


あ、はい。余裕なんですね


まぁホワイトウルフもマーナにビビってるな

しっぽが垂れてるぞ


ナオ「んー、〆るだけなら傷つけないようにしないといけないか・・・。土魔法!」



と土魔法で長い棒を作った、これなら力加減を間違えなければ大丈夫だろう



フェンリル「死ねぇ!」


マーナ「それは無理」



と目の前で高速戦を始めた2匹

シュバババと飛び回り交錯する

途中キン!キン!と何故か金属音がするのは爪なのか牙なのか・・・


サポートのホワイトウルフは要所要所でマーナの足が止まる場所を狙って飛び込んでいく


ホワイトウルフを俺が止める形でマーナがフェンリルを倒せば俺達の勝ちかなと思い足止め役に


飛びかかったホワイトウルフ達を棒でなぎ払いポイッと投げ捨てる

キャウウゥンと声が聞こえるがなぎ払いの当たる瞬間に乗せる感じで1度力を抜き振り抜く時に力を抜いているので叩きつけられる事は無いから怪我もしないだろう


おかげでマーナ達の周りを俺が近づけないようにぽいぽい投げ回っているので敵は一向に減らないのはご愛嬌


というかお前ら目をキラキラさせるんじゃない!

野生はどこいった!

楽しいのか!?


そこ!目の前で並んでいくな!


仕方ないので棒はぽいして

月を真正面に見える場所の草を風魔法で刈って積み上げてクッション代わりにしてそこにぽいぽいと抱きついてきたホワイトウルフを投げまくる


空を飛んでいる感覚が楽しいのか飛ぶ時にわぉーんと吠えながら飛んでいくホワイトウルフ達


数十分した後キンキン音がしないなぁと後ろを思ったらフェンリルとマーナが羨ましそうに座って見てたよ


楽しかったようでホワイトウルフに土魔法でべコンと凹ました窪みに水魔法で飲水をいれてやると皆でごくごく飲んでいる



手持ちの肉を取り出して右に左に

ホワイトウルフが全員目の前にきてお座り

首だけ動かすのが可愛い

ワンコ達の集団行動は好きだぜ



ナオ「食いたいか!」


ホワイトウルフ「ワォン」


ナオ「言うこと聞くか!」


ホワイトウルフ「ワォン!」


ナオ「よし、並べ並べ!」



と1匹ずつ肉の塊を出してやった

しっぽをフリフリ嬉しそうだ


フェンリル「ワォン・・」


ナオ「食いたいか!」


フェンリル「ワォン!」


ナオ「仲良くするんだぞ?」


フェンリル「ワォン!」


とちょっと大きめのお肉をフェンリルにもあげた

主だろお前と思ったけどワンコだもんな



マーナ「私も飛びたい」


ナオ「いつの間に人化したの!?」


マーナ「( 。ŏ ﹏ ŏ)ウルウル」


ナオ「わかったわかった。それじゃ、行くぞ、行くぞ、行ってこーい!」


マーナ「わっふぅー!」ヾ(o´∀`o)ノ



大きなお月様にバンザイしながら飛んでいくマーナは綺麗だなぁ


マーナも楽しそうだし良かった良かった

フライングワンコ

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