No.95「ドワーフは衝撃を受けた」
誤字修正ありがとうございます
フィラム「流石にもういい時間だしここまでだな、今日はお袋とハロルと工房の方にいるぜ」
ハロル「あぁー美味しいご飯が・・・」
フィオナ「久しぶりにアタシがご飯を作ろうかね!」
ハロル「大師匠のご飯も美味しいのです」
フィオナ「お袋の手料理かぁ」
フィオナ「んんー、フィラム材料あるかね?」
フィラム「少しならあるぜ」
ナオ「材料なら俺が保管してる物を分けますよ」
フィオナ「お!ありがたいねぇ。助かるよナオ」
ナオ「いえいえ」
とお野菜にお肉、更に塩、砂糖、果物、小麦粉を取り出していく
ナオ「そういやパンも要りますか?」
フィオナ「あぁ・・・ってまさか」
マリン「そう言えばナオさんパン作られた事がありませんでしたわね」
小麦粉はある
水と果物で発酵させれば酵母が出来る訳のは知っている
キコキコキコーン
れんきんまほー!
ナオ「れん!きん!はっこー!」
酵母が出来ました
ナオ「さらに!錬金!」
パァァァァァァと光り輝く材料と共にパンが出来ました
勿論、美味しくなーれと考えましたよ
調味料を出したのはパンは小麦粉だけでは出来ないからであった
これを見てフィオナさんが固まった
雷鳴が落ちた如くピシィ!って感じだ
フィラムがハァっとため息一つ零して言葉を口にする
フィラム「お袋、ナオさんはいつもこんな感じなんだよ」
フィオナ「ハッ!?え?!なんだいそりゃ!?」
ハロル「錬金魔法で色々作れるんですよー、そりゃもうホントになんでも」
フィオナ「色々って!パンを作っちゃうのかい!?凄いねぇアンタ・・・」
ハロル「このパンふわふわですねぇ、美味しそうですぅ」
と目をキラキラさせているハロルであった
異世界のパンは硬いパンが主流だ
保存の目的もあるのだろう
ちなみに柔らかいパンと言ったハロルが目にしたのは食パンである
ナオ「これは夜ご飯用だからな。ハロル味見をしてみるか?」
ハロル「はい!」
フィラム「ナオさん俺も!」
マリン「ワタクシもですわ」
マリンも負けじと自分もと主張する
フィオナ「んな!?フィラムにマリンもかい」
フィラム「お袋もナオさんの料理食べたからわかるだろ、あれはパンでも俺らが食べてた普通のパンじゃないぞ」
フィオナ「むむ、ナオすまないがワタシにもくれるかい?」
ナオ「なら焼いたヤツも出すから味比べしてみるといいかもな」
パンを少しだけ切ってトースターが無いのでフライパンで
そのままの物と焼いた物で味比べである
フィオナ「ではまずそのままの方を・・・」
柔らかいパンを手でちぎり口に入れる
小麦の香りが鼻を抜けてその後パンの柔らかい口当たり
噛めばモチモチと食感でゴクリと喉を通り抜け食べたと言う多幸感が胃から頭に伝わる
美味い!
フィオナは胸の内で唸った
次に焼いた物を食べる
パリッとした食感の後にモチっと
やはり美味い
フィオナ自身名匠と言う事で様々なパーティに呼ばれ色々な食事をした
パン一つでもそうだ
しかしながらナオの作ったパンは完全に別物だった
ちなみに異世界のパンは不味い訳では無い
しかしながら酵母菌を土台から作りしかも出来たては美味しい
フィラム、マリン、ハロルも美味いらしく味を確かめながら食べていた
フィラム「はー、まさかパンがあそこまでとはなー」
マリン「魔法のせい・・・では無さそうですわね」
ハロル「ふわふわモチモチで焼けばパリパリでしたね」
フィオナ「いやーパンで驚くとは思わなかったねぇ」
ナオ「あ、後2斤ほど置いときますね。マリンはウチくるだろ?」
マリン「行ってもいいのですわね!勿論行きますわー」
ハロル「むぅ、お留守番多いので僕もまた行きたいです」
ナオ「慌てなくても時間はあるからそのうちまた来るといいよハロル」
ハロル「絶対ですよ!」
フィオナ「んー?ハロル?アンタまさか・・・」
ハロル「な、な、な、何ですか!?」
フィオナ「んん?どうかしたのか?」
フィオナ「いやー、何でもないよ。それじゃナオまた明日おいで」
フィラム「ナオさんまたな!」
ハロル「また明日ですー」
ナオ「ああ、それじゃーまた明日」
マリン「それでは」
とナオとマリンは家を後にした
外を見ると雨は上がり大きな月の明かりが照らされていた
こっちのお月様はとても大きいなぁと思っていたナオだった
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一方その頃自宅では
マーナ「ワァォォォォォォォォォォォン、、、ワン!ワァォォォォォォォォォォォン」
メティ「はにゃー〜ーん!にゃぁぁぁぁん!にゃぁぁぁぁん」
サラサ「予想外なのじゃ・・・」
ライ「まぁ仕方あるまい。マーナはフェンリル、月の加護もあるだろう」
サナ「メティちゃんは?」
メティ「ノリにゃ!」
プリュム「お姉ちゃん達うるさいのだー」
マーナ「ご、ごめん。でもあの月を見ると・・・ワ、ワ、ワァォォォォォォン」
どうやら本能には抗えないようだ
明日にもう1話上げます




