No.93「もはや生産パートと言っても良いのだろうか」
てってってーてってっててれー
てってってーてってっててれー
てってってーてってっててれー
フィオナ「アンタ!まだ高品質で止まってんのかい!?いい加減腕を上げな!」
フィラム「そりゃ数打ち品だからな!ナオさん俺が打った刀見せてやれよ」
ナオ「ん?あぁ」
フィオナ「んん?どれどれ・・・」
とフィオナさんに国桜と鱗切を渡した
刀を抜くと目を細めて観察し始めたと思ったらバシバシとフィラムの肩を叩き始めた
フィオナ「アンタやるじゃないか!なんだいなんだいこれは!」
フィラム「いたたた!!そりゃ、ナオさんにやる為に頑張ったんだからな!」
フィオナ「ははーん、アンタ相当ほの字だねぇ」
フィラム「うっせぇ!やめろ!」
ハロル「乙女師匠再び・・・」
フィラム「ハロル!」
(っ*`ω´*)っがしっ
(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜
ハロル「ぎゃー!やーめーてーくーだーさーい」((٩(๏Д⊙`)۶))
・・・止めて欲しいのは俺だと思う
フィオナ「しかしアンタが特級品質を作るとはねぇ、素材が良いのもすこーしはあるけど」
フィラム「そりゃそうだろ!ブラックドラゴンの鱗を粉にして更にそこからミスリルと玉鋼を混ぜながら鍛造で作ったんだぞ」
フィオナ「なるほど粉にしたか、悪くないね。フィラム、ブラックドラゴンの鱗はもう無いのかい?」
フィラム「俺の手持ちはもう無いぞ、鎧にもしちまったしな」
フィオナ「残念だよぉー!アタイもドラゴンの鱗で何か作りたかったねぇ」
ナオ「ありますけどね・・・フィオナさんは鱗で何を作るのですか?」
フィオナ「あるのかい!作るとしたらフィラムとの比べてわかりやすい様に剣かね?」
ナオ「んんー!剣かぁ悩むな」
フィラム「なんで悩むんだい?」
ナオ「身内にブラックドラゴンがいますから危なくないかなと・・・ぶっちゃけ鱗のナイフでも手練が持てば危ないでしょう?」
フィオナ「作った物を売るやつの判断はするさ。危険な奴に売って襲われるとか馬鹿らしいしね。後はアテがあるならアンタが決めてもいいよ」
ナオ「なら刀でどうです?知り合いにSランクの冒険者がいるんですが転職するので強い武器があれば便利かなと」
フィオナ「いいねぇ!それなら連れてきな!」
フィラム「まてまておふくろ待て!今日は俺とナオさんとマリンとハロルで打ち合わせだったんだから悪いけど後にしてくれよ」
ナオ「んーアスカ連れてくるだけなら車でサッと行ってくればいいんじゃないか?フィオナさん日数どのくらいかかります?」
フィオナ「そうだね、2日は欲しいね」
ナオ「じゃあ間に合うか。迎えに行く前にフィオナさんご飯食べました?昼飯俺作ったんですが、いるなら作りますよ」
フィラム「ダメだ!」
マリン「嫌な予感がしますわ」
ハロル「マリンさんもですか?僕も同感です」
フィオナ「それなら作ってもらおうかね、雨が降ってたんで荷物もあったから先に家に帰ってきたんだよ」
ナオ「それなら少し待ってて下さいね、あぁフィラム、俺が帰るまで生活空間の方にコタツ置いとくか?」
フィラム「あ、そりゃいいな。結構寒いしな」
と居住スペースの真ん中にあった机をフィラムが収納術で保管した
フィラムが絨毯を持っていたのでそれを出してもらいその上にコタツを置いて靴を脱いで使う事に
俺は丼物をチャチャッと作りあげる事にした
今回は他人丼
そぼろが切れたからである
牛、豚の魔物肉はまだまだ残ってるし消費しなければ!
1人分なら材料があれば10分もかからないしな
今回は火の通り易いオーク肉を使い玉ねぎと一緒に焼く
ほんの少し塩胡椒で肉に下味をつけ火を通しオーク肉の両面が白くなったら玉ねぎと肉を1度皿に移す
酒、醤油、砂糖、昆布だしで味を整えた調味液をフライパンに入れる
酒で代用しているがそろそろみりんを作らないといかんな・・・と思う
煮立ってきたら玉ねぎとオーク肉を戻して蓋をして3分間くらい煮込む
この時の火の強さは中強火
時間が経ったら卵をのの字に3回かける
1度目は落とした卵を少しかき混ぜる
固まりだすかなと思うくらいで2回目投入
そして3回目をいれる
ご飯も魔法で炊きあげてふんわりと盛りその上に乗せたら完成だ
付け合わせは出汁入り味噌汁を付けました
ナオ「はいどうぞ」
フィオナ「おおー!美味しそうじゃないか!頂くよ」
フィラム「美味そうだな」
マリン「私達と別メニューにしましたわね」
ハロル「うう、ナオさんの料理はどれも美味しそうです」
ナオ「皆の目が痛い・・・量を少なくして作ってやるよ」
仕方ないので大きめお茶碗サイズで皆に作っている時にフィオナさん
フィオナ「美味い美味い!はっ!もう無いのかい!ナオお代わりは?」
ナオ「え!?はや!ちょっとまって下さいね」
と2杯目と皆の分を作って出した
流石に全員分をとなると時間がかかりご飯を食べフィオナさんも帰ってきたと言う事で午後は土産話を聞くのと草案で今日はお終いと言う話になりました
アスカもまた明日連れてくる方向で落ち着いた
・・・車を見せたらフィラムと同じ事を言うのが目に浮かんだからだが
まずはフィオナさんからのお土産話を聞く
フィオナ「はーやっと落ち着いたな、さてあたしゃ今回北の古龍王国に行ってきた。理由はオリハルコンが産出されたって話を聞いてね」
と収納術を発動してゴソゴソやり始めた
見れるのか!?
フィオナ「って言ってもサイズがこの小ささで沢山出ただけだったんだよ」
と拳大のサイズの鉱石で1m1mの正方形が埋まるほど出てきた
これがオリハルコンか
フィオナ「ひとつの鉱石なら削って加工出来たんだがバラバラサイズだと粉なってしまうからね、一応買ってきたんだけどねぇ」
キラキラと薄い緑色に輝く鉱石、翡翠に見えるが翡翠は宝石でありこちらは鉱石だ
これがオリハルコン···か
フィオナ「1本の剣を作ってやっとお金が足りたさね、後は帰る前にちょろちょろっと旅費を稼いで帰ってきたんだよ」
フィラム「はぁ!?おいおい母さんの剣って1本何千万だろ!?」
フィオナ「そうだよ、後は冒険者時代の蓄えと足して買ったさ」
ナオ「はー、お高いですねぇ。触ってもいいですか?」
フィオナ「いいよぉ、所詮鉱石さ」
俺は物を確かめるべく鑑定を使う
オリハルコン鉱石
『物凄く硬い 合成材料』
ナオ「合成材料?」
フィオナ「は?」
フィラム「え?」
ハロル「ええ?合成する物なんですか?」
ナオ「鑑定だとそう出た・・・けど?」
フィオナ「なんだってぇ!?じゃあこれだけで物を作っても意味が無い訳だよ」
ナオ「いや、鑑定使ったらそう出ましたが・・・使わなかったんですか?」
フィオナ「使ったに決まってるさね、ただし詳細は人によって変わるんだよ」
ナオ「あれ?俺って鑑定レベルいくらだっけ?」
とステータスを覗いてみると
鑑定 レベル ――
・・・はい?
ナオ「レベル書いてないわ」
フィラム「え?」
フィオナ「そんな事があるのかい?」
ハロル「不思議ですね」
ナオ「そう言えば最近ステータスのスキルに書いてない気がしたんだよな」
フィオナ「不思議だねぇ、んでもオリハルコンの使い道が合成用ってのが分かったのはありがたいね」
ナオ「そ、そうですね」
神様が何かやったんすかねぇ?
作業用BGMは大切ですねー




