No.86「出頭命令」
クラークさんが慌てて伝えてきたのは自分の出頭命令だったのだ
一旦落ち着いてもらうために中に入って説明を
クラーク「ナオさんは辺境の街に登録されたのでこの呼び出しも有効なのですよね…今回商人ギルドへの商標登録で気付いたみたいですね」
ナオ「来た時に迷い人は保護対象って言ってましたね。それで自分はどうなるんです?」
クラーク「王への面会が主なんですが…そのまま王家に取り込まれる事も懸念しておかなければなりません。手紙によると王はナオさんは異世界の知らない知識もった人と言う認識でした」
ナオ「まぁ面会だけなら別にいいじゃない、そのあたりは気をつけるけど…今更だけど辺境クーンはなんて言う王国の中にあるんだ?あと周りの国は?」
クラーク「この国は白狼王国です。フェンリルが住まう地で初代国王はフェンリルと交友があったと言う話が有名ですね。北に龍峰がある古龍皇国、東には霊峰があり精霊王が建てたエルフ国家、深緑聖国。その先にそちらは日ノ本と呼ばれる島国がありますね。西には騎士と魔法が栄えた国がありミッドガルド王国といいます。他にもありますが表立って大きいのはこの4つですね」
ナオ「へぇ龍峰の他に霊峰や騎士国家もあるんだ」
アスカ「拙者エルフ国家を通ってきましたけど御神木があるんですよ、とっても綺麗でしたねー」
ライ「龍峰は我らドラゴンの住む地だがドラゴンと仲の良い者達が作った国家が古龍皇国だな。ドラゴンは基本穏やかな気性の物が多いからな」
サラサ「長く生きた物が達観してるだけな気がするのじゃ」
サナ「以外とドラゴンは龍峰を離れた所にしれっといますからね、海とか川にもいますし」
クラーク「と周りの国をざっと説明した所で王城への出頭命令ですが…ここから馬車ですと1週間かかりますな」
ナオ「地図とかあるかな?」
マリン「商人ギルドでも取り扱ってますわ、私が後ほど手配しましょう」
ナオ「ありがとうマリン、クラークさんすまないが返信の手紙を書いて欲しいんだが頼めますか?」
クラーク「えぇ、大丈夫です」
ナオ「私を保護して下さったのはクーンのミルド辺境伯です。この世界を知る為に色々教えて貰っておりこの地を離れるのには不安があります。そして私にも日々の生活があり生活の為に仕事をしなければなりません。地盤が固まり次第直ぐに向かいますが辺境から王都まではお時間かかりますのでその旨も含めてこちらを出発する時に行く事を手紙等でお伝え致します」
クラーク「カリカリ…………はい、了解しました」
ナオ「これで先にダンジョン制覇ができるだろう、さて皆は王都に行きたいか?」
サラサ「勿論じゃ!」
マーナ「うん」
メティ「離れて待ってるのは嫌にゃー!勿論ついて行くにゃ」
プリュム「ついて行きたいのだー!」
アスカ「上級ダンジョン制覇でレベルアップすればしばらくお休みします。勿論ついて行きたいです」
フィラム「んー、他の鍛冶屋に相談して俺もついて行こうかな。その時はヨロシクな!」
マリン「私も行きたいです、辺境の商人ギルドの長でも休みはあってしかるべきですわ」
ナオ「フィラムとマリンは職場でOKでたらだな。フィラムはハロルも連れてくるだろ」
フィラム「勿論だぜ、ハロルも王都の物を見せてやりたいしな」
マリン「まぁ職場は仕方ありませんわね、頑張ります」
クラーク「ナオさん…うーむ、そこまで大事と思っていないようですな。よし、私はこの事を急ぎミルド様にお伝えします。それでは失礼します」
ナオ「ま、何とかなるさ。大丈夫、クラークさんこれお土産。ミルドにもよろしく言っておいてくれ」
と俺はプリンを取り出して渡した
一大事と言うのにもやもやしながら帰っていったようだ
そしてついでなので移動手段の相談をしようか
ナオ「サラサ達とフィラムに相談がある。聞いてくれるか?」
サラサ「どうしたのじゃ?主殿」
フィラム「なんだなんだ?」
ナオ「この前サラサに乗ってファームって街に行った時に乗り物があると便利だなと思っていたんだよな。今回のような王都なんかだと時間がかかるしな」
フィラム「お?乗り物か、サラサ達って言うとドラゴンにでも引っ張って貰う気か?」
ライ「我は構わんぞ?サナも良いだろ?」
サナ「ええ、お世話になってますし構いませんよ」
ナオ「ドラゴンの飛ぶスピードに耐えられる物を作るとなるからフィラムと俺で乗り物を作りそれの試作品をサラサとライとサナで試して欲しいかな…」
と俺は紙を1枚取り出した
空気抵抗が少なくなるようになる物となるように鉛筆のように先端が尖っている形で飛行機の翼が無い物を書いてある
ナオ「これは下書きだ、離着陸の反動を吸収する為サスペンションをこれに取り付けよう。フィラムこちらにゴムってあるか?」
フィラム「ゴムはあるぜ。ただ総量がかなり少ないぞ。樹木の液から作れる物も含めて樹木関係は基本エルフ国家が抑えてるからな」
ナオ「となるとゴム無しか…サスペンションだけでいけるかな…負荷がかかり過ぎてすぐ壊れるかもしれないなぁ」
フィラム「サスペンションってのは?」
ナオ「そうだな、揺れを抑えたり振動を吸収するような物かな。バネはわかるか?」
フィラム「んー、弓の弦とかそうだよな?」
ナオ「そうそう、元に戻る力を利用した物って感じだな。鉄を丸い棒に巻き付けて作ったりするんだが…この世界だと錬金魔法で作れそうだし1つ作ってみるか。フィラム鉄持ってるか?」
フィラム「勿論あるぜ。インゴット1つでいいか?」
ナオ「ああ、小さいのを作るから問題ないぞ。んじゃ外で作るか」
と外に出た
みんなも知らないみたいで興味津々と言った所だ
ナオ「錬金魔法」
鉄のインゴットから30センチ程の大きさの物を作り上げる。スプリングの形の物だ
フィラム「これがサスペンションか?」
ナオ「どっちって言うとバネだな、でこれをこういう風に組み合わせる」
と俺は錬金魔法で板に取り付けてみた
フィラム「ふむふむ、元に戻る力が働いてるな」
ナオ「これを沢山取り付けるとどうなると思う?」
フィラム「あぁー!なるほどわかったぜ」
サラサ「ん?どういう事じゃ?」
マリン「わかりそうでわかりませんわ」
ナオ「そうだなー、馬車で解説すると段差で振動するのがそのままダイレクトに荷台に伝わるだろう?それがこれを間に入れるとバネが縮むだけで荷台はクッションのように衝撃を吸収するだろうね。勿論荷台も吊り下げ方式とか色々工夫すればもっと楽になるな」
マリン「新たな知識を見せられていますわ…」
ナオ「んー、馬車自体はそのままで中を上下左右にバネを取り付けると振動をかなり穏和出来るだろう。そんな馬車だと長時間乗っても楽になるだろうな」
フィラム「ハロルも連れてくれば良かったな…」
ナオ「ま、それはフィラムが教えればいいさ。それでこのスプリング式のサスペンションをワンルームの家に取り付ける。サラサ達が持ち運ぶなら翼に負担がかからないように胴体部分に紐で吊り下げる形にしてみようか。フィラムは防具で装備した人にピッタリになる可変式の魔道具の防具とか聞いた事無いか?」
フィラム「あーあるぜ。アーマーや指輪に付与されてるのがたまに出てくるんだよ。ダンジョン産が多いな」
ナオ「ダンジョン産か、ダンジョンの防具ってあるんだな。まぁそれなら人化してからドラゴン体になればその大きさまで大きくなるからその防具に切れない紐を取り付けるのがいいかな」
フィラム「離陸時はいいけど着陸時はサラサ達にかかってるな。紐の長さもかなりいるし紐自体の強度もいるしな」
ナオ「強度がある紐はワイヤーって言う金属製の紐を作る。防具に付けるにしても接着面の問題があるな…錬金魔法で付ければ大丈夫か。ワンルームの家を加工するか新しいのを作るか考え直さないとな」
マーナ「大変そう」
ナオ「そうだな、円状の中に部屋を作る形だから最初から作るかな。地面に置くと転がるからその部分は平面にするか接地面を作るかか。さっきのバネを〇の中に□を入れてそこからバネで□でクッションを作るか…問題は上下左右を安定させないと行けない水平機能がいるかな」
アスカ「大掛かりな物になりそうですね」
ナオ「ダンジョン制覇したら作るか、フィラムその時はお手伝い頼むよ」
フィラム「おう、ハロルと一緒に手伝うぜ」
ナオ「主に中を作って貰うと思う。頼むな」
フィラム「任せとけ」
ナオ「んー、やっぱりフィラムと色々作る話をすると楽しいな」
フィラム「お!?おう…へへ、そうか」
(*´ω`*)
満面の笑顔である
スプリングを皆で触りながらあーだこーだと話をしながらゆっくりと時間が経っていく
そろそろ夜のご飯の献立を考えないとなと思いながら午後の一時が過ぎていくのだった
次回は顔文字回




