No.56「訪問者」
久しぶりにナオだけのお話です
癒しの時間はきっとありません?
カリカリカリカリカリカリ(語尾下がり)
ナオ「ん、寝てたか…うっわ暗くなり始めてる」
どうやら皆を送り出した後に寝てしまっていた様だ…いやいやいや
ナオ「なんで雁がいるんだよ!?いや雁金か?あっちでも全然聞かなかったよ!久しぶり聞いたな…あの声」
渡り鳥の1種の雁金さんはその声を聞くと良い事があるそうだ、これで雁金じゃなかったら魔物何だろうけど何だろうか?
そんな事を考えながらコタツ作るんだったなと思い出したので道具屋に行く事にした
サッと着替えて家に出て鍵をかけて道に出る
この道も馬車が4台ほど行き来できるほど広い道でさらに柵を設けて歩行者と馬車が区別されている街道だ
歩行者側の道も馬車1台分程取ってありぶつかる事はないだろう
ミルドが街の人に対して気配りの1つである
こういう所がナオは割と好きだったりする
現在の時刻は18時さすがに馬車はほとんどおらず歩いている歩行者ばかりだ
そんな風景を見ながら道具屋に到着した
ナオ「ごめんください」
ギル「おう、ナオさん朝ぶりだな」
ナオ「朝はバタバタしてすいません」
ギル「はは、気にするなよ。冒険者のやつらも時間がなくてあれこれ買っていくから慣れたもんさ」
ナオ「そうでしたか、えっとちょっと聞きたいんですが今大丈夫ですか?」
ギル「おう、もうすぐ閉店だから人もいねえしな」
ナオ「それじゃ遠慮なく、まず冬の寒さを凌ぐような魔道具ってありますか?」
ギル「おお、あるぞ。空気の温度調整の魔道具だな」
ナオ「それって温風とか冷風が出せます?」
ギル「いや、一定の温度を保つための魔道具だからどっちかってのは無いな」
ナオ「ふむふむ、ちなみに作る事はできます?」
ギル「おお、できるぜ!風を出す所をつけたりすればいいだろ?」
ナオ「ちょっと考えてる事がありましてね?熱を出す魔道具が作れたらなって思ったんですよね」
ギル「ほぉそれなら魔石を熱に強い金属で吊るしたりすればいいだろうな」
ナオ「ちなみに熱に強い金属以外にもありますか?人が触れてもやけどしないような感じで」
ギル「魔物の皮だといけるな、元々が暑い所にいるやつとか火山地帯のやつとかな?」
ナオ「でしたらその皮が欲しいですね、後は多分付与は出来ると思うので魔石と、灯りの魔道具についてるような魔力を流す糸?コードでわかりますかね」
ギル「魔力コードで大丈夫だ。皮はファイヤーリザードの皮だな。火山地帯のトカゲで内側から熱を出して外に放出しても大丈夫なやつだな、魔石をその皮の中に入れて魔石に魔力コードを取り付けてその先に極小の魔力を流す魔石を取り付ければいいだろう」
ナオ「おお!いいですね。でしたらその皮と魔石と魔力コード、極小の魔石を取り付けるのは時間かかります?」
ギル「それくらいなら早いぜ、コードの長さ次第じゃないか?」
ナオ「よし、なら背の低い机と大きな布団を見せて貰えますか?」
ギル「なぬ?机と布団をどうするんだ?」
ナオ「机に布団を被せてその下に熱を出す魔石を取り付けてしまおうかなと」
ギル「わははは、そんな事するのかよ」
ナオ「ええ、寒さを楽しむようなものですからまぁ気にしないでください」
ギル「んじゃまず背の低い机からだな。まぁ絨毯の上に座り込んで使うようなやつだろ?こっちだ」
と案内された
様々な机が沢山あった
ガラス張りのやちゃぶ台、細長い物とか真四角の物だね
その真四角のにアタリを付けて見ていくと自分の身長より少し長い縦横2m高さは自分が座ると丁度胸の高さの机を買う事に
ギル「今度は布団だな」
先程の机よりワンサイズ大きい物では無いといけないのでこちらも吟味した
するとキングベッドより大きなサイズの布団を発見した、こちらは皆で使えるようにと設計された物で毛布も一緒にあった
孤児院や子供が多い家族なんかで使っているそうだ
サイズを決めたらコードの長さを決定して、俺が魔石に付与を施し皮を取り付けてそれから魔力コードを取り付ける
机に直接ギルさんが取り付けて魔力コードも2mの物を付けてくれた
お値段が熱を出すのが銀貨4枚と極小魔石が銀貨1枚、魔力コードが銀貨1枚、机と布団で金貨1枚と銀貨2枚、ファイヤーリザードの皮が金貨1枚だ
取り付け料で銀貨2枚を渡して全部で金貨3枚だ
結構安く済んでしまった感じがするな
ギル「いやーしかしナオさんも変な物考えるね」
ナオ「ははは、一応アスカって冒険者の地元にはこれっぽいのがあったみたいなんだ」
ギル「アスカってSランク冒険者だろ?たまに来るからわかるぜ」
ナオ「あぁその子だね。何はともあれ助かったよギルさん、ありがとう」
ギル「いやいやこちらも商売さ、ありがとうなナオさん」
ナオ「どういたしまして、それじゃ戻るとするかな。また買い物に来るよ」
ギル「毎度あり、気をつけてなー」
とコタツをゲットした
さてもうすっかり日は落ちて夜になってしまった
早く帰って設置したいな
早足で家に向かうと家の敷地の少し外で話をしてる夫婦がいた
その方達を避けて家に行こうとすると声をかけられた
男「すまんがそこの青年よ、少し訪ねたいのだが良いか?」
ナオ「ん?自分ですか?」
ナオと同じ歳くらいの人に青年と言われるとなんか変な気分だな
男「この辺りにドラゴンが来たという話を聞いてな?ドラゴンが女の子になったという話を聞いたんだ」
女「その子を探して来たのだけど気配が途絶えてしまってわからなくなって心配してるの」
ナオは少し警戒した。サラサを探して来たというこの夫婦だが目的がわからないからだ
女の人の話だと心配しているというのは嘘かもしれないのもある
気になったのは気配がわからなくなったという点だな、もしかしたら凄腕の冒険者がドラゴン殺しの名誉の為に来たかもしれない…これは気が抜けないな
ナオ「では問いに問いで答えて申し訳ないがドラゴンをどうするつもりだ?」
男「む!そんなに警戒しなくても大丈夫だ。我らは…ん?貴方は迷い人か」
その問いで俺は一目散に逃げた
間違いなく只者ではない
俺自身を探る何か使われた可能性がある
しかし逃げた先に先程まで立っていた女が目の前にいた
ナオ「く!収納術!」ドン
目の前に車を出しすぐ様乗り込み鍵をする
そしてエンジンをかけてハンドルを切り発進した
だが、女が片手で車を止めていた!
さっきまで前にいただろうよ!
これは万事休すか…
ナオは諦めてアクセルを離したのだった
サラサ「お昼ご飯の時間なのじゃー!」
マーナ「ご飯とお肉!美味しそう」
メティ「早く食べるにゃー!」
アスカ「それじゃ頂きます」
3人「頂きます」なのじゃ」にゃー」
サラサ「うまぁぁいのじゃー!」
ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"
マーナ「お肉と卵とこの小さいお肉とご飯の組み合わせが凄い美味しい」(´ч`)ŧ‹”ŧ‹"
メティ「めちゃうまにゃー」
ŧ‹"ŧ‹"(///)'ω'(///)ŧ‹"ŧ‹"
アスカ「ダンジョンでこんなご飯食べていいのかしら…美味しい!」ŧ‹"ŧ‹"(≧ч≦)ŧ‹"ŧ‹"




