No.50「閑話 従魔の旅立ち」
五十話を書き続ける事が出来ました
お読み下さってありがとうございます
今回は従魔のお話です
新しい従魔のバステトメティ
ドラゴンのサラサ
フェンリルのマーナ
閑話でこの3匹の旅立ちの日をどうぞ
一万PV突破ありがとうございます
サラサと言う名のドラゴンがいた
黒く輝く鱗は如何なる攻撃も寄せ付けぬ
一度そのブレスを受ければ何物も破壊し
その羽はどのような山々をも飛び越える
鋼鉄をも切り裂く爪は淡い黒色を放ち
その尾を振れば巨木をも打ち払う
サラサ「世話になったのじゃ父よ母よ、妾は今この時よりこの地を立つ」
父「あぁ、我が娘よドラゴンと言う種の誇りを胸に数多の空を飛ぶがいい」
母「あら、たまには帰ってきてどんな事があったとかちゃんと報告するのよ?そうね50年置きくらいかしら」
サラサ「ガクッ、母上は本当にいつも通りじゃの」
父「フフ、堅苦しいより気楽のがいいかもな、死ななければ何をしてもいいさ。世の中を楽しんでおいで」
母「何かあったら直ぐに帰ってくるのよー」
サラサ「それでは行くのじゃ、まずは親友を見に行く事にするかのう」
そう言って若き竜のサラサはドラゴンの里である竜峰を旅立った
この時サラサ100歳
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1匹のフェンリルがいた
数多の魔法を使いこなす狼は
同じ種の狼ですら打ち倒した
輝く銀の毛は強力な魔法をも打ち払い
その身は瞬足何者にも捉える事が出来ない
白い爪は身を容易く切り裂き
長い尾はどんな物でも弾き返す
マーナ「それでは私は行く」
母「うむ、我らフェンリルは月の輝く夜の如く気高い種。汝に月の恩寵があらんことを」
父「母さんそんなに畏まらなくてもいいんじゃないか?娘よ私達の様に仲のいい者を探して大事にしなさい。その者は娘の宝となるからね」
母「そんな事を言うてるから種が増えないのだ!未だにそなたは私を越えられぬではないか」
父「そんな事は無いさ、そうでなければ娘は生まれてないからね。娘よたまにはこの森に帰ってきておくれ、父も母も何時でも歓迎するよ」
母「だからその様な心配をする事はないと言うておる。既に娘は同種の雄ですら適わぬでは無いか」
父「君はもう少し心配をなさい!我らでも適わない者もいるよ?いいね娘よ、誇りだのは命あっての物種だ、絶対に帰ってくるんだよ」
マーナ「わかった父上、それでは母上またいつか会う日まで」
母「あぁ、健やかにな…大丈夫かしら!?娘が強くてもそれを凌駕する敵に会わないかしら!?まだまだ強くなってから出ていってもいいのよ?まだ貴方は若いんだから本当に無理はしちゃだめよ!」
父「はぁ…本当は心配なのにねぇ…それじゃ気をつけてね」
マーナ「大丈夫」
そう言って世界を旅していく事を決意し縄張り探しを始めようと思い立つ
この時マーナ100歳名前はまだ無い
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1匹の知能溢れる猫がいた
全てを見通す力を持ち
黒い毛皮は宝石の如く
しなやかなその身は風を切りさき
鋭い瞳は虚をも見破る
その尾はいざとなれば鋭い剣となり
肉球はどんな高さからでも降り立つことが出来た
メティ「それじゃ行ってくるにゃー」
父「美味しい物があったら教えてにゃ」
母「楽しい事があったら教えてにゃ」
メティ「二人とも自分で探すにゃ!」
父「それは無理にゃー」
母「私達はここの番にゃ」
メティ「はぁ、仕方ないかにゃ」
父「たまには帰ってきて色々話すにゃ」
母「それで美味しいご飯を待ってるにゃ」
メティ「ふにゃーウチの心配してくれないにゃ」
父「娘は何時でも大丈夫にゃ」
母「私達の知識を全て教えたからにゃ」
メティ「わかったのにゃ何時か帰ってくるにゃ」
そう言ってメティは旅立った
この時メティ100歳名前は無い
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【150年後】
サラサ「主殿と一緒なら無敵なのじゃ」
マーナ「主と一緒なら私も負けない」
メティ「ご主人とは何時も一緒にゃ」
ナオ「置いて行くぞー」
サラサマーナメティ「「「すぐ行く」のじゃ」にゃ」
ナオ「ウチの従魔は甘えんぼばっかりだな」
サラサ「むしろ主殿が甘やかしの天才なのじゃ」
マーナ「身内は最終的に許しちゃうの」
メティ「ご主人は本当に優しいにゃー」
異世界スローライフは突然に
これからもどうぞ宜しく御願いします
ブクマ評価ありがとうございます




