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~異世界スローライフは突然に~  作者: ツナ
【異世界転移は突然に】
39/139

No.39「六日目の朝にて」

お兄ちゃん起きて遅刻だよ!


なに!まずい!単位が無くなる!


ほらエッグドポーチトーストを口に咥えて!


なんで壊れやすいエッグドポーチなんか乗せたんだ!?


行ってらっしゃいー


ふがふが、トーストが邪魔で前が見えん!


キキキードーン!


お兄ちゃーーん!


こうして主人公はトラックに引かれた


という夢を見たんだ


ナオ「知らない天井だ」


もはや何回目かわからない話である


マーナ「んぅ、おはよあるじ」


サラサ「ふぁぁ朝かの?」


ナオ「おはよう二人とも」


マーナ「うふふ」


サラサ「ふふ、あるじどのじゃ」


二人揃ってほっぺにぐりぐりと顔を寄せてくる

頭を撫でて朝ごはんの支度をする為に起き上がった


ナオ「ふぁ、朝ごはんの支度するから二人とも顔を洗おうか…あぁ洗面台がねぇわ…キッチンでいいか」


サラサ「わかったのじゃ」


マーナ「うふふ、一緒に行くの」


ナオ「階段危ないからくっつくのは無しでな?」


トントントンと階段を降りてリビングへ

中に入ると寒い…な

カーテンを開けて日差しを取り込んでやる


自分と二人で顔を水で洗いクリーン魔法でさっぱりしたらご飯の用意を始める


ご飯、肉、野菜、パン、粒あんもあるか


スープの準備からするか

じゃがいもを芽を取り一口サイズの大きさにして水にさらしておく

キャベツは手でむしる、人参は皮を取り乱切り、玉ねぎは細切りにする

手持ちの全ての肉を微塵切りにしてあんを作る


鍋にじゃがいも、人参を投入し水を全ての具材が隠れるくらいに入れて火をかける


肉を団子にしておいて水が沸騰したら塩と肉団子と玉ねぎキャベツを投入する


しばらくに対して煮立たせてから中火にして塩コショウで味を整えまた煮込む


次はトーストだな!

食パンの上に粒あんを乗せていきもう1枚を上からサンドしたら包丁で上下左右に4等分する


油を敷いたフライパンで、両面がカリッとするまで焼く


フィラム「おはよー」


アスカ「おはようございます」


マリン「おはようですわ」


ナオ「おはよう、もう少ししたらご飯ができるぞ」


アスカ「甘い匂いがします」


フィラム「ナオさん顔を洗う場所が無いよな」


マリン「お風呂の魔道具を使えばいいのでは?」


フィラム「あーそりゃいいかもな、寒いし」


アスカ「こう寒いと顔を洗うのも億劫ですね」


ナオ「まぁ確かにな、風呂場でいいから行ってきなさい」


3人「はーい」


ナオ「マーナ、ちょっといいか?」


マーナ「うん?」


ナオ「これ、昨日の果物のあまりなんだけど粉微塵に出来るかい?」


マーナ「うん、大丈夫」


そういうと果物がふわふわと浮かび見えない刃で粉微塵になってボウルの中に落ちていった


ナオ「マーナありがとうな」


マーナ「えへへ、どういたしまして」


これだけだと少しだけ味が尖ってる感じだったのでさらに氷と砂糖を少し加えてマーナに混ぜて貰った


さてテーブルにトースト、スープ、フレッシュジュースを並べていく


3人共顔を洗ってきたようだ


ナオ「あんトーストと野菜と肉団子のスープとフレッシュジュースの3品作ってみた。足りなかったら言ってくれ」


フィラム「はぁーもうナオさん俺の家に欲しい」


マリン「それ私もそう思いましたわ」


アスカ「毎日美味しいご飯を作ってもらえるだけでも嬉しいですね」


サラサ「な、な、ダメじゃぞ!」


マーナ「あるじは私達のあるじなの」


ナオ「はいはい、俺は俺だからね?頂きます!」


全員「頂きます」なのじゃ」


スープの味を見てみる、うむ美味くできたな

次にトーストを食べてカリッとした食感とあんの甘さがいい感じだった

フレッシュジュースは飲みごたえバツグンで食べるジュースに近い


ナオ「そう言えば今日の予定は?」


フィラム「いつもの通り鍛冶屋行ってくるぜ」


アスカ「拙者はお二人を連れてだんじょんでござるな」


マリン「私はギルドのお仕事ですわね」


ナオ「3人とも夜は家に帰らないでいいのか?」


フィラム「お、おう別にキニシナイでいいんじゃないかな?」


アスカ「拙者は宿暮らしなので特に問題ないでござる」


マリン「私も大人ですし家に帰らなくても問題は」


フィラム「あるだろマリン、そもそも家近くだし使用人もいるだろうに」


マリン「フィラム!?しーしー」


フィラム「俺は弟子にやる事やメシの宛なんかをやってるけどいきなり帰ってこないと家の者が心配するんだからキチンとしてきな」


マリン「う、わかりましたわ」


アスカ「家が近いんですかー」


ナオ「まぁギルド長だもんなぁここら辺は貴族が多い場所って話だしな」


マリン「とはいえ、逗留されてる貴族様は全然ですわ、辺境ですしね」


ナオ「マリンはきちんと家の人に連絡する事だな、来るなって言ってるわけじゃないんだから」


マリン「はい、気をつけますわ」


アスカ「ではサラサ殿とマーナ殿はカバンを持って拙者と行きましょうか」


サラサ「わかったのじゃ」


マーナ「早く収納術を覚えるの」(`・ω・´)フンスッ!


ナオ「気をつけてなー、何か問題があったらすぐ戻ってくるんだぞ」


アスカ「もう、大丈夫ですよ。行きましょう」


サラサ「行ってくるのじゃー」


マーナ「お土産楽しみにしてて」


手を振り3人はダンジョンへ向かった

初級ダンジョンとか言ってたので心配はしてない


フィラム「ほらマリン、出かけるぞ?」


マリン「あぁぁもうフィラムのおバカー」


フィラム「はいはい抜け駆けはダメだぞー」


マリン「それでは行ってきますわ」


フィラム「じゃーまたなナオさん」


と二人も出ていった


時間はまだ八時前、買い物にも行きたいが…


と思ってたらコンコンコンと玄関がノックされた


ナオ「はいはい?」


棟梁「おっす、ナオさんおはよう」


ナオ「棟梁どうしたんですか?」


棟梁「あん?屋敷の解体しに来たんだよ」


ナオ「あーなるほど忘れてました」


棟梁「んじゃ初めていいかい?」


ナオ「棟梁2つご相談が」


棟梁「ん?どうした?」


ナオ「解体した木材やレンガを使って小さな小屋と元々屋敷があった所に店舗スペースを作れませんか?」


棟梁「おお出来るぜ?」


ナオ「そして棟梁コンクリート早速使ったでしょ」


棟梁「あぁ、ありゃ便利だわ」


ナオ「まだ商人ギルドには登録してないので使い放題ですからねぇ」


棟梁「なんだ?ナオさんが悪い顔してるぞ」


ナオ「小屋と店舗の外側をコンクリートで包んでもらいたいんですよ」


棟梁「ん?どうしてだ?」


ナオ「収納術で持ち運べるようにするためにですね」


棟梁「わはは面白そうだな」


ナオ「とりあえず解体を先にすませましょうか、解体した物は素材別に分けて貰えますか?」


棟梁「あぁそれくらいなら大丈夫だ」


ナオ「じゃあ自分は軽く図面を描きますかね」


棟梁「わかった、まぁ解体作業は1時間もしないで終わるからな」


ナオ「そんなに早いんですか?」


棟梁「魔法ですぐだぞ」


ナオ「ふむふむ、わかりました。早速やっつけていきましょうか。お願いしますね」



と棟梁は大工さん達に指示を出しながら解体作業を行っていった


俺はその間に図面を起こす、小さな小屋は考えているのはマンションの部屋だ


まず入り口の両サイドにトイレとお風呂、そしてその先に扉をつけてすぐ右手にキッチン左手に収納スペースを一つ付けて両開きのドアにする

真正面に窓をつけてその外をコンクリートで覆う形にしてベランダみたくする

床、壁、屋根をコンクリートにして貰って中は木で作ってもらう形だな


次に店舗にする小屋だ

まず入り口は開放感があるようにスライド式にして木で作ってもらう、作り方的には襖を並べて作る感じだな。

全て開ければ中まで見える様になる

キッチンは奥に隠す形で左手にカウンターを作り右手は食事スペースに開けておく


お客様側にトイレと手洗いスペースを個室で作る

そして従業員用にトイレと休憩スペースをカウンターは二人通れるくらいの間隔で作りあげる

勿論これも全て外側はコンクリートで作る


図面を書き上げると棟梁が帰ってきた


棟梁「ナオさん終わったぞー」


ナオ「ホントに早かったですね、これ図面です」


棟梁「ふむふむ、これなら更に2時間もみとけば終わりそうだな」


ナオ「さすがですねー、お願いします」


棟梁「おう、任せときな」


と棟梁は出ていった、屋敷を見ると既に跡形もなく無くなっていた


大工達は棟梁から図面を見せてもらい驚いてるようだった


棟梁達が仕事をしている間に俺は市場に走った

肉と野菜を買ってご馳走しようという魂胆である

肉はミノタウルスの肉を10キロをバラして貰って買ってきた

野菜はにんにくと玉ねぎ、人参、じゃがいもを補充した


帰ってきたらすぐ大鍋に火をかけてじゃがいもを切り芽を取ってフライパンに油を敷いて玉ねぎにんにくを炒めていく


クミン、ウコン、コリアンダー、チリペッパー、カルダモンを混ぜ合わせフライパンにいれカレーペーストを作った


そして寸胴鍋に水を入れ寸胴鍋いっぱいにカレールーを作り上げる、具材はじゃがいもと人参、そしてミノタウルスの肉である


大鍋でコメを炊きあげていると棟梁が声をかけてきた、あちらも無事作り上げたようだ


ナオ「棟梁、大工さん達とご飯食べていってください」


棟梁「おお?ありがてぇが匂いがすげぇな」


ナオは収納術で寸胴鍋とコメを外に持ち出す


俺でも出来るはずだと土魔法で長いテーブルと腰掛けを作る


ナオ「土魔法」ゴゴゴゴゴ


全員が座れるスペースが完成した


テーブルに皿を出しご飯にカレーを盛って全員分行き渡ったら説明を


ナオ「これはスパイス料理のカレーと言われるものです、おかわりもあるので沢山食べてください」


おぉぉぉと歓声が湧き皆が食べ始めた

初めて食べる料理に皆が戸惑っていたが1口食べると美味しいとわかり直ぐにおかわりが殺到した


棟梁「これうめぇなぁ、俺らも頑張った甲斐があったぜ」


ナオ「頑張ってくれたのでお昼を御馳走しようと思ったんですよ、あぁ棟梁これ小屋いくらですか?」


棟梁「あれだと金貨30枚かね、使ったものは貝殻くらいだしなぁ」


ナオ「急な依頼だったので多めに渡しておきましょう、大工さん達に金貨を1枚付けてあげてください」チャリーン


棟梁「おお、ありがてぇ助かるぜ」


ナオ「また何か作る時に頼みますのでその時は宜しく御願いしますね」


棟梁「任せとけ!ナオさんは金払いもいいしメシも食わせてくれるし最高の客だからな」


はははっと笑って棟梁達は帰っていった

寸胴鍋は空っぽでご飯も空である

クリーンをかけて収納術でしまうとそのまま小屋を見に行く


突貫作業にも関わらずおおよその希望通りに作ってくれたみたいだ

これで外出して街以外に泊まる時でも家と同じ間隔で寝られるなと思いつつ、店舗の方も見てみる


うんこちらも完璧、後はフィラムに頼んでキッチンとトイレ付けるだけだ

こうしてドタバタとした朝から昼までが過ぎていった

前回粒あんの時におはぎが出てこなかった

俺は俺は…おバカや…(もち米が無かったから考えがたどり着かなった)

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