No.29「最強はカレーだった」
おっすおらカレーだ
最強って言うのはオイラの為にあるんじゃないかな?
匂い、味、辛さの全て揃ってんぞぉ
くくく、バカを言うなカレー如きがこのスーパーエリートの唐揚げ様に勝てると思っ
うるせぇ!この鶏肉野郎が!
カレーかけてお前もカレーの1部にすっぞぉ
ぬぁにぃ!?
おしまいだもうダメだカタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ
足早に帰ってきた俺たち5人
アスカがスパイスの使い方を見学したいと言った事でフィラムマーナサラサが自分達もとキッチンに
収納術で椅子を2個追加でだしておく
さぁ始めよう
スパイスの時間だ
まずは粉にする所から。これに待ったをかけたのはマーナ
マーナ「私なら食材を粉微塵にする事も簡単」
そう言って全てのスパイスを風魔法で粉にしてしまった
粉にしたら今度は困った事に入れ物がない
そうすると今度は
フィラム「俺に任せとけ」
と言って収納術から空き瓶を数本取り出した
そこから錬金魔法で1キロの粉を入れられる瓶を作成し木の蓋まで作ってくれた
その蓋に
サラサ「妾が蓋に文字を書いてやるのじゃ」
と指に火魔法をかけてスパイスの名前を書いていった。しれっと文字を知ってる事に感動した
アスカ「お米を炊くのは任せてください」
とお米を洗って大鍋で炊き出した。頼りになります
そして異世界料理の簡単な分量の測り方
収納術→分量分のスパイスを出す
今回は6人分の…3杯くらい食うよな?
クミン、ウコン、コリアンダー、チリペッパー、カルダモンにしとこうかな。ちょっとインド風
値は5-6人前の計算の3倍
クミンシード大さじ1杯
ウコンは大さじ3杯
カルダモン大さじ1杯
コリアンダー大さじ半分
チリペッパー大さじ3分の1より気持ち少なめに
元々持ってた胡椒大さじ半分
生姜は大さじ半分
にんにく大さじ1杯
はいこれ全部入れマース
火にかけマース(強火で)
香りが立ったら1度出します。1分
サラサ「すごい匂いがするのじゃ」
次に買ってきたお野菜ぜんぶ切ります
ニンジン、じゃがいも、玉ねぎ、紅芋
大きめが好きなら大きく乱切り
玉ねぎは少し火が通りやすく小さめのが個人的には好み
かなりの量だな…
普通の鍋に玉ねぎ以外を入れて煮ます。火が通るまでなので煮立ったら中火でコトコト
玉ねぎはフライパンに入れるけど…
油の代わりに肉で代用しちゃうか
鶏肉の皮を剥いで皮は使いませーん
肉を大きさは野菜と同じくらいに切りそろえておく
で使わない皮、これを油の代わりに!
皮を3センチくらいに切ってフライパンで炒めます
色が変わって火が通ったら塩胡椒で味付けしといて取り出して、焼き鳥の鶏皮もどき完成です
フィラム「酒のつまみになりそうだな」
で取り出したフライパンを使って玉ねぎを飴色になるまで炒めます
飴色になったら差し水を150cc
いい色合いになったらトマトの皮むきを入れていきます…というかトマトを切って入れとけば皮だけ残るので取り除けばいいよホント
そのまま少し煮立たせて水分が無くなるまで混ぜ混ぜ
水分がフライパンに対して少し粘り気を持ってる感じで落ちるなら火を止めます
ここで最初に香りを立たせたスパイスをドーン
プラス塩大さじ1杯
しっかりと混ぜ合わせていきます
そうしてるとほぼ水分が飛んだカレーペーストの完成でーすパチパチパチ
ここまでが序盤
カレーペーストの入ったフライパンに鶏肉を投入
フライパンに入る量で残りは隣でソテーしましょうねー
今回はフライパン、中鍋で野菜の煮込み、大鍋でお米を炊いております
アスカが(*ˊᗜˋ)bとサムズアップ
どうやら上手くいっているようです
鶏肉は火が通りやすいので素早く炒めていきます
そしてあらかた火が通ったらこれを寸胴鍋に放り込みます
野菜の方はどうかなー?火が通ったかなー?
通ってなくてもいいんです
中鍋のお野菜を煮たものを汁ごと寸胴鍋に移します
そして寸胴鍋の火をかけます、鍋がでかいので中火で
そして空になったフライパンで鶏肉を炒めては移し炒めては移しを繰り返します(5キロだからね)
あ、ちなみにお野菜は2リットルのお水で煮立てました
全て入れて煮たら水を100ccほどいれます
そこからそこから沸騰するまで!
グツグツいったら砂糖を大さじ3杯追加します
弱火で5分で味見して塩が足りなかったり辛さが足りなかったら塩と胡椒を少しづついれて調整
完成でーす!パチパチパチ
マーナ「美味しい匂いになった」
うん、やはり時間かかってるけど1時間くらいか
アスカもお米が炊けたようで大鍋の火を止めて蒸らしてました
そうこうしてる間にクリーン魔法と水でお片付けしてたらマリンさんが来ました
マリン「ナオさーんきましたよー」
ナオ「マリンさーん入っておいでー」
とキッチンから客室に椅子を持って皆で移動
ご飯を皿の半分に、そしてカレーをかけていきます
全員に回りました!
ナオ「さぁこれが、俺の世界で言うカレーと言う食べ物だ」
マリン「こ、これがスパイス料理」
ナオ「食ってみてくれ、頂きます」
マリンアスカサラサマーナフィラム「頂きます」
パクッと1口…インド風カレーと言うが砂糖のせいかだいぶまろやかになってるな
あー美味いわー
皆1口食べた後に無言でガツガツ…良かった上手くいったようだε-(´∀`;)ホッ
ナオ「久しぶりに作ったからだが美味いかい?」
サラサ「こんな食べ物初めて食べたのじゃ、程よい辛さとご飯がたまらんのじゃあ」
フィラム「こりゃ美味いわ、たまんねぇ」
アスカ「これがカレー…ご先祖さまの日記にも書かれてました」
マーナ「美味しい、けど匂いが凄いの」
マリン「このスパイス料理は素晴らしいですわー」
ナオ「おかわりあるからなー」
全員「おかわり!」
ナオ「おっけー美味しく出来たようで嬉しいよ」
サラサ「これは何杯でも食えるのじゃ」
マリン「ホント、虜になる美味しさね」
アスカ「ご飯とこんなに合う食べ物があるなんて…」
フィラム「うめー!かれー!けどうめぇー」
ナオ「ははは、ほら水やるよ」
収納術でコップを取り出して全員に水を渡していく
フィラム「水もうめぇー!あぁまた食いたくなる!やばいなこれ」
ナオ「あーなるよなー。水が最高の付け合せになるんだよなー」(/◎\)ゴクゴク
アスカ「美味しい!お水も美味しい!」
マリン「これは魔性の食べ物ですわ」
マーナ「ガツガツ」
コソコソ、ナオ「マーナ、多分大丈夫だと思うが体の調子が悪くなったら教えてくれな」
マーナ「?うん」
ナオ「まぁ美味いって言ってるなら大丈夫かな」
皆ガツガツと食べて食べて…寸胴鍋が空っぽに
1人3杯きっちり食いおった
ナオ「おー空っぽだ、ははは」
サラサ「ご馳走様なのじゃー」
マーナ「身体がぽかぽか」
アスカ「幸せです」
マリン「スパイス料理、これほどとは思いませんでしたわ」
フィラム「美味かったなー、でもありゃ酒は呑めねぇな」
サラサ「む?身体の調子が良い感じがするのう」
マーナ「体調が良くなった、元より軽い気がする」
アスカ「そう言われてみれば身体が元気になってます」
フィラム「おー鍛冶で割と肩がこるんだが軽いなぁ」
マリン「私も書類を処理で疲れていた目や肩や腰が痛くなくなってますわ」
ナオ「俺の料理スキルに回復料理とかあったからそれと併用してスパイスの効果が出てるんだろうか」
サラサ「やはり主殿は凄いのじゃ」
マーナ「主は命の恩人なの」
マリン「うん?どうゆう事ですの?」
ナオ「あーこの子らがドラゴンとフェンリルで俺の料理で傷が回復したっぽいんだ」
マリン「まぁ!そうだったのですね」
ナオ「二人とも元気になったみたいで良かったよ」
マリン「私も元気になりましたわ」
アスカ「拙者も何やら古傷までも治ったような感覚がありますー」
フィラム「んーひと暴れ出来そうだぜ」
ナオ「おいおいそれは止めてくれよ、ああそうだ風呂でも浴びてきたらどうだ?」
マリン「ここにはお風呂がありましたわね」
アスカ「お風呂いいですね」
フィラム「お、いいなそれ」
ナオ「よし、なら準備してくるから待っててくれ」
こうしてカレーは大好評で終わりました
ナオはマーナが犬じゃない事を再認識しお風呂の用意を始めました
フッフッフッフ
所詮からぁあげはからぁあげだったなぁ
このラァメェンには、かなわなぁぁぁい!
シュン!カレーラーメンになっちまぇぇぇ
ぶぅわかぁかなぁぁぁぁぁ!ドーン
見たか!これが身勝手なカレーの極意だ




