No.27「四日目の商人ギルドにて」
前回のあらすじ
ありのまま話すぜ
何を言ってるかわかんないと思うが
飯屋に入ったら従魔に殺されかけてお婆ちゃんに
凸(゜Д゜#)Fuck youされた
ご飯を食べ終わって、従魔二人にお説教かましたあとシュンとしていたので朝と同じように2人と手を繋いで商人ギルドに向かった
俺から手を差し出した時にモジモジしながら手を出してきた二人を見て罪悪感があったのだろう
ナオ「二人とももう気にするな、夜は俺がご飯を作ってやるから楽しみにしてるといい」
サラサ「本当なのかや?妾はやはり主殿が大好きなのじゃ!」
マーナ「マーナも主が大好きなの」
手を繋ぐから腕に抱きついてくる形になってしまった。頭を軽く撫でてやる
少々周りの目がキツくなったが商人ギルドまでなのでガマンするか
そうして商人ギルドに到着
今回は蛇口の件に関して
受付嬢に話をした後やはりマリンとの話となった
自分達とマリンさんはソファに腰掛けて話を進める
ナオ「やぁマリンさんこんにちは」
マリン「ナオさん家がドラゴンに襲撃されたらしいですけど大丈夫そうで安心しました」
ナオ「襲撃って言うかドラゴンがご飯貰いに来ただけだよ」
マリン「…ドラゴンがわざわざナオさんのご飯を求めてきたって言うのが凄い話何ですけどね」
サラサ「ソワ( •ω•` 三 ´•ω•)ソワ」
マーナ「( ̄д ̄;)ソワソワ」
マリン「この方達は?」
ナオ「色々あって俺と一緒にいる仲間です。黒髪がサラサ、銀髪のがマーナです」
サラサ「サラサなのじゃ、よろしくなのじゃ」
マーナ「マーナなの、宜しくなの」
マリン「ナオさんは手が早いのかしら?」
ナオ「違うからね!?どちらかと言うと保護した感じだよ」
マリン「ふふふ、そういう事にしておきましょう」
フィラム「そろそろ今日来た件について話をするぜー」
マリンに俺とフィラムで設計図を見せて話を進めていっているとフィラムが現物を作って来たらしい
商人ギルドの裏庭で実物を使って実演説明を
フィラムは鉄管、貯水タンク、蛇口を収納術で取り出した
貯水タンクを石の上に高さをだして起き鉄管を取り付け蛇口を捻ると蛇口から水が出てくる
マリンはすぐ様に利便性を理解したみたいだ
後片付けをした後に紙にサインし設計図を渡して特許の取得は終わった
マリン「これはどちらかと言うと貴族向けに作られると思います。水魔法が浸透しているので作られない人は水魔法を使えばいいですから」
ナオ「上水関係はこれで暫くはいいか、マリンさん下水に関してはどうしてるんだ?」
マリン「下水に関してですか?宿なんかは汲み取り層を作ってそれを回収業者が回収されているみたいです」
ナオ「フィラムさんに作ってもらったんだがクリーン魔法をかけたU字パイプを作成したんだ。これを使って上下水道をもっと綺麗に出来ないか検討して欲しい」
マリン「これは…ふむ?さっきの蛇口と関係しそうですね」
ナオ「まず上水関係の蛇口の使い方は各自の家で物を洗う…食料、衣類、後は体もだな。トイレを水洗トイレにすればここにトイレも入ってくるな」
マリン「ふむふむ」
ナオ「これらから出た水はこのクリーン魔法付きU字パイプ管で綺麗にした後、外に捨てる。下水は綺麗にして捨てた水を川に流したりすればいいと思う」
マリン「なるほど」
ナオ「ちなみに元の世界だと俺の2倍程の高さの水道管を作って地下に埋めてろ過してそれに流して全家庭に水を届けていたんだ」
マリン「全ての家庭ですか!?それは凄いですね」
ナオ「水は大きな川の上流にダムと言われる物を作って貯水してたな。川の氾濫を防ぐための防波堤、ダム、上水道に使う為の水を作る場所を上水場と上水菅、そして使った水を再び下水管から下水処理して川に戻す。各家庭で下水処理をするから下水処理場はいらないかもしれないな」
マリン「街を上げての作業になりそうですね…」
ナオ「まぁそれは今は置いとこうか。問題は汚物の処理だな。汚物槽から疫病が発生する可能性があるからもっとシビアに考えた方がいい」
マリン「え、疫病ですか!?」
ナオ「あくまで可能性だ。クリーン魔法が浸透していても疫病が発生したらいつの間にか死んでいたなんて最悪すぎる。後々の為にも水洗トイレにしてクリーン魔法付きのパイプにする事をオススメするよ」
マリン「わかりました。この話は各町の緊急案件としてお話を聞かせて頂きます」
ナオ「そうした方がいいな。この街はまず側溝がない。次に下水管がない。ある意味危険性が高い」
マリン「側溝とは?」
ナオ「汚物以外の上水を使った後の水の通り道だな。今の時点だと井戸の近くに側溝を作り使い終わった水は側溝に捨てて川に流せば良いよ」
マリン「わかりました。ミルド様にお伺いを立てて話をして起きます。側溝の作り方はありますか?」
ナオ「いや、これは特にないな。だが側溝が家の近くで壊れてたりしたら地盤が緩んで家が倒壊したりするから頑丈にした方がいいね。後子供が側溝に流されたりしないように側溝には蓋をする。井戸の近くの水捨て場には網をするとかあるかな」
マリン「んー、ならば側溝を埋めてしまえば良いのでは?」
ナオ「もしも側溝に大きな物が詰まったりした場合は蓋を開けれるようにした方がいいね。埋めると詰まりの場所の特定に時間がかかる上に掘り起こす作業になるから苦労するよ。土や泥が詰まる事もあるからね」
マリン「点検や問題箇所の作業のしやすさを重視ですね」
ナオ「そういう事」
マリン「わかりました。何はともあれミルド様にお話をします」
ナオ「割と話が脱線しちゃったけど水周りの話だから間違ってもないし仕方ないか」
マリン「そう言えば何故蛇口を作ろうと思ったのです?」
ナオ「フィラムさんにキッチンを作って貰ったんだよ」
マリン「鍛冶屋さんのフィラムさんにですか?」
ナオ「自分の家で食料を洗って切って火を使うシステムキッチンを作ってもらったんだ」
マリン「…それはお売りにならないのです?」
ナオ「考えとくけど今はやめとこう。せめて側溝が街に設置されたらって事で」
マリン「わかりました。他に何かありますか?」
ナオ「後は個人的に欲しい物があるくらいかな、冷蔵庫と収納カバンだね」
マリン「それなら商人ギルドにある冷蔵庫と収納カバンを見繕ってみてはいかがでしょうか」
ナオ「助かるよ。あぁそうそうマリンさんフィラムさんの工房の近くにうどん屋さんって麺屋さんがあったよ。美味しかったし職人さんに好評みたい」
マリン「あら!それは嬉しいですねー。1度足を運んでみますね」
ナオ「後は…あ!家が壊れたんだけど大工さん紹介して貰えたら嬉しいな」
マリン「昨日の一件ですね」
ナオ「まぁ1部とはいえ直せたらいいんだけどね。出来なかったら…立て直しだけど滑車でお金があるからそれもいいんだけどな」
マリン「直ちに大工さんにお話をしておきましょうか」
マリンさんが扉を開けて
マリン「リナー、ちょっといいかしらー?」
リナ「はいはいはい、どうしました?ギルド長」
マリン「ちょっとひとっ走り大工さんの所に行ってくれないかしら?ナオさんの家壊れたから直して欲しいってことで」
リナ「わかりましたーでは行ってきますねー」
マリン「頼むわね」
と扉を閉めてソファに座るマリンさん
マリン「今使いを出したのでもう暫くお待ち下さいね。今のうちに冷蔵庫と収納カバンをお見せしましょうか」
ナオ「お願いします」
マリン「それでは保管場所に案内しましょう。ついてきてください」
とマリンさんに案内されて保管場所に到着
流石に冷蔵庫、物量的にデカい買い物になりそうだ
俺は現代の冷蔵庫に近い感じの冷蔵庫を発見したのでそれに決める。一番下に冷凍庫が付いてて真ん中にお野菜いれるチルド室、1番上が物を冷やす冷蔵庫と3つに別れてるタイプだ
ちなみにこれ冷蔵庫じゃなくて多目的保管庫って名前だそうだ
ナオ「おいくら万円ですか?」
マリン「こちらは金貨80枚ですね」
ナオ「買います」(๑•̀д•́๑)キリッ
マリン「即買い!?即買いなのね!」
ナオ「え、ええ」
マリン「わかりました」
ナオ「それじゃ次は収納カバンを」
マリン「はいこちらです」
ナオ「おお、色とりどりのカバンが沢山!これ全部ですか?」
マリン「はい!こちらの商品は割と買われてる物ですね」
ナオ「そうなんですねー、ほらサラサ、マーナどれがいいか見てきてご覧?」
サラサマーナ「「わーい」なのじゃ」
マリン「この子達のカバンなのね」
ナオ「俺は収納術ありますからね」
マリン「でしたらこちらの紐が長めになってるタイプがオススメですよ」
ナオ「あぁ、オシャレだな」
マリン「でしょう!ナオさんなら分かってくれると思ってました」
ナオ「え!?ははは」
と話をしてるうちに二人とも決めたようだ
サラサ「妾はこの光沢がある皮のカバンが良いのじゃ!」
マーナ「私はこっちのふわふわのカバンがいい」
サラサのカバンはセカンドバッグを背負うような形の黒いカバン
マーナは毛を編み込んだような形で白のリュックっぽいカバン
ナオ「これでいくらですか?」
マリン「こちらは2つで金貨30枚です」
ナオ「ではこちらにしますね」
マリン「やっぱり即買いなのね!」
ナオ「( ゜Д゜)エェ?何かありました?」
マリン「いえ…なんでもありませんわ…(`ㅂ´*)」
ナオ「怒ってません?」
マリン「怒ってませんわ(-ω-´)」
ナオ「そ、そうですかでは支払いをしますね」
マリン「はい、ありがとうございます」チャリーン
所持金 金貨3100、銀貨4、鉄貨7枚
サラサ「ありがとうなのじゃー」(*´˘`*)
マーナ「ありがとうなの」(∩´︶`∩)
ナオ「大切に使ってくれると嬉しいな」
そして冷蔵庫を収納術で入れて買い物は終わり…と思ったらなにかいい匂いがする
ナオ「何か香草のような香りがしますね」
マリン「あら、わかりますか?最近ギルドに持ち込まれたスパイスと言う名前の物なのです」
ナオ「え!?スパイスですか!?」
マリン「ええ、先日ディーンさん達が買い付けにいった時に買ってきてもらったの。量が多いけどどう使うのか研究してる所なの」
ナオ「見させて貰えませんか」ガシッ(っ*´꒳`)っ
マリン「キャッ!ナオさんったら大胆…」
ナオ「∑(ºωº`*)すいません、少し興奮してしまいました」
マリン「ナオさんの甲斐性があれば私は何時でも…(´⊃•ω•⊂`)モジモジ」
ナオ「と、とりあえず見せて下さい」
マリン「は、はい!わかりました、こちらへどうぞ」
こうしてスパイスを見せてもらう事になったナオ
スパイスが保管されてる場所は保冷所で少し肌寒い
マリン「こちらですわ」
ナオ「こ、これは、この匂いは間違いない!」
ナオはカルダモンを発見した!
スパイスの女王と言われるカルダモンの匂いに釣られたのか、にしても乾燥させてあるんだが…確か実物は大きくても親指の第1関節くらいなもんだがこれはあからさまにゴルフボールくらいある
そしてレッドチリ、こちらも乾燥済み
バナナ!もうバナナチリだよこれ!
次に見つけたのは日本名ウコン、いわゆるターメリックと呼ばれるこのスパイスがあるとは…ペットボトル並の大きさ。ここまで揃うと異世界関係ないな( ´∀`)ハハハ
そしてスパイスの王様シナモン
桂皮と呼ばれるこのスパイス、コーヒーに入れたりお菓子に使ったりと最強である
そしてコリアンダー、パクチーの種だな。甘みがありセリ科で育ちやすい。ゴルフボール
クミン
カレー
クミンはカレー
もうカレー
もちろんでかい
他にもナツメグがあったり生姜があったりとディーンさん最高の買い付けしたと思ったね
ナオは上記の説明をマリンにしてあげた
マリン「遂に食が変わるのですね」
ナオ「スパイスは色々使えます。効能としてお酒にターメリックを飲んでおけば次の日に残らなかったり生姜は体を温めてくれたりしますしね」
マリン「あぁ!嬉しいわぁ!」
ナオ「マリンさん、スパイスを分けて貰えませんか?」
マリン「ええ、良いですわよ。使い方教えて貰えましたし結構な量がありますから今回はタダで良いです。出来ればナオさんのスパイス料理を食べさせて頂けると嬉しいですわ」
ナオ「今日はこれを使って料理したかったので良ければ来ますか?」
マリン「ほ、本当ですか!?」
ナオ「ええ、レシピは頭にありますからね。ウチの子達も気に入るか試したい所もありますし大量に作りたいですからね」
マリン「ぜひ!是非とも行かせて下さい」
ナオ「わかりました、ではギルドを閉店したらうちに来てください。玄関壊れてますから声をかけて頂けるとありがたいです」
マリン「わかりましたわー」
っとスパイス各種1キロで貰いました
って言っても多分今日で全部使うなこれは
寸胴鍋!お前の出番だぜ!
とスパイスを貰った所でリナさんが大工さんを連れてきた
リナ「戻りましたー」
大工「おう、嬢ちゃんが慌ててくるから何事かと思ったぜ」
マリン「これは棟梁様お久しぶりです。こちらはナオさん、先日貴族様がお作りになられた家が壊れたので早急に修復して欲しいとの事でお呼びしました」
棟梁「おお、そうだったのか。家が壊れちゃ寝る場所も落ち着かねえわな!よしすぐ行こう」
ナオ「ナオと申します。棟梁さん宜しくお願いします」
棟梁「まず見てからだな!」
リナ「ギルド長、私は受付に戻りますね」
マリン「ありがとうリナ」
棟梁「善は急げだ!家を見に行くぜ」
ナオ「私達も戻りますか」
フィラム「アスカちゃん大丈夫か?」
アスカ「ナオさんといると話が急ですよね」
フィラム「違いないな( ´∀`)ハハハ」
ナオ達はマリンと別れて棟梁と一緒に家に戻りました
そして家を見た棟梁が出した決断とは!?
次回スローライフは突然に
「家が無くなる」
お楽しみに
マリン「リナ、遂に食卓が変わるわよ」
リナ「どうしたんですか?」
マリン「ナオさんがスパイスの使い方を知ってたのよ」
リナ「ふむふむ、それで?」
マリン「今日スパイス料理にお呼ばれしたわ」
リナ「ずるいです!ギルド長」(●`✕´●)
マリン「一足先に食べさせてもらってくるわね」
ヾ(  ̄▽)ゞオホホホ




