No.12「鍛冶の出来るお姉さんは好きですか?」
ドワーフと言えば?
髭がある
ちっこい
物作り得意である
酒が好きである
そのままユーリに話を聞いて市場調査みたいな感じになった
1日の食費が自炊でおおよそ鉄貨1枚~10枚
平均5枚で月の食費が銀貨15枚と言う感じで若干現代より高めかなと思う
理由として輸送費や農業の知識不足辺りかなとは思ってる
そこは魔法で上手くいかないのかなとは思ったのだが…
考えてみたら日本の小説には知識チートだーとか
魔法無双だーとかあるけど、現地人の方は今を生きるのが精一杯で考える暇がない
考える
時間に余裕が無いと「考える」発想が出てこないのと仕方ないのかもしれない
ま、深く考えても仕方ない
とりあえず市場での市場調査を終わり鍛冶屋
のある街の東に向かう事に
徒歩30分ほどで到着した
さて、鍛冶屋はどこだ?
キョロキョロとお上りさん状態で探していると
ディーン「おーい、ナオさん」
ナオ「おお、ディーンさんこんにちは」
マッツ「アタシもいるわよー」
ナオ「おぉ、、、マッツさんもこんにちは」
ディーン「ナオさん色々聞きましたよ、領主様から御屋敷もらったとか」
マッツ「ねー、しかも大きな御屋敷らしいわね」
ナオ「そうなんですよ、急に住む場所が決まったので鍛冶屋さんに行く所なんですよ」
マッツ「あら奇遇ね、私達は武器の手入れを頼みに行く所だから一緒にいきましょ?」
ディーン「ここら辺は工房が多いからね、結構わかりにくいかもしれないから案内するよ」
ナオ「それは助かります、ありがとうございます」
という訳で最初に見た現地人のチャンス&アタックのお二人と一緒に鍛冶屋に行く事に
ナオ「そう言えばほかの3人はどうしたんですか?」
ディーン「セシルは寝てるよ、アイツはクエストの時はしっかりしてるんだけど休みの時はよく寝るんだ」
マッツ「ちなみに女の子二人はショッピングに行っちゃったわ、私も行きたかったんだけどディーンばかり仕事なのも悪いかなって私も一緒だったのよ」
ナオ「おぉマッツさん優しいですね」
マッツ「そんな事ないわよー」バチコーン
ナオ「うわぁぁぁぁ」ゴロゴロゴロ
ディーン「ナオさーん!」
マッツ「あらやだ!ごめんなさいねナオさん」
ナオ「目が回りました…」
ディーン「マッツ気をつけないとダメだろ、ナオさんすまないな」
ナオ「いえいえ、ケガしてませんから大丈夫ですよ…マッツさんに叩かれてあんなに回るとは思いませんでしたが」
マッツ「ごめんなさいね、ナオさんはなんて言うか冒険者っぽいからつい仲間内でやる感じでやっちゃったわ」
ナオ「冒険者は身体を鍛えてる人が多いですからね…、自分はこちらに来たばかりですしいい歳ですからねぇ」
と笑って二の腕をだしてぷにぷにさせた
とは言えナオはそこまで体は弱くない
身長が高く骨が太いせいで割とガッシリしている
最近お腹のお肉が気になるお年頃です
ディーン「着いたぞ」
ナオ「ここが鍛冶屋ですか」
入り口の上には小さな看板に槌と剣がクロスしている
ディーン「こんにちはー!」
ナオ「ごめんください」
マッツ「やっほー親方」
親方「いらっしゃい」
親方は髭もじゃの、、!?あれ?女性!?
ドワーフでしょうか小さい種族じゃないんだなー
ディーン「親方、武器の手入れをお願いします」
親方「おーけー、じゃあ武器をカウンターに出しておいとくれー。で?そちらのお兄さんは?」
ディーン「最近こちらに越してきたナオさんです。調理器具が欲しいとの事で案内しました」
ナオ「どうもナオです、親方さんよろしくお願いします」
親方「私は厶・フィラムって名前さ、ハーフドワーフだよ」
ナオ「ドワーフの方を初めて見ました。髭が立派ですね」
親方「だろう?私の自慢さ!フィラムが名前で厶って方が苗字でね。ドワーフは属性別の苗字があるんだが厶ってのは水の守護を貰った一族なんだ」
ナオ「へぇ、水周りの台所用品とかで便利そうですね…とりあえず調理器具が欲しいんですがこちらでは何が買えますか?」
フィラム「ここでヤカンや鍋、フライパンの金属品は大抵買えるよ。街の中央の道具屋にも出してるからね」
ナオ「あ、あそこの調理器具もここの物だったんですね」
フィラム「そうさ、中々いい品だろう?」
ナオ「そうですね、、、えっとフィラムさん?親方さんのがいいかな?魔道コンロも売ってますか?」
フィラム「あるよ、口で値段が上がっていく感じだね」
ナオ「台所に取り付け用と思っているのですがちょっと魔道コンロだけじゃなくて水周りも作ったり出来ませんか?」
フィラム「おお?珍しい依頼だね」
ナオ「1つは魔道コンロを含めたキッチンを鉱石を使って作った貰いたいのです」
フィラム「キッチン丸ごとかい?中々面白い依頼だね」
ナオ「えーと、魔道コンロで煮る焼く、水周りで水が出る物で洗い流す物を、そして包丁で切るスペースを設けて貰いたいのですよ」
フィラム「ほうほう、物洗うってのは魔道具で水を出すのかい?」
ナオ「私は魔道具の知識は無いのですが、水圧を利用出来ないかなと思ってます家の屋上に貯水タンクを作って水を流しておきますよね。上から下に水が流れるのを利用して使う場所に蛇口を取り付けて水の調整ができる物をつけます」
フィラム「ちょ、ちょっとまって!」
ナオ「どうしました」
フィラム「ディーンこちらの方は一体どこの人だい!?ナオさんとか言ったね?確かに物は上から下に落ちるけど魔法や魔道具があれば全て片付くだろう?だからそう言う工夫が割と斬新な感じなんだよ」
ディーン「すまない親方、この方は領主様のお客様なんだが」(o¬ω¬o)チラチラ
ナオ「(*゜ロ゜)ハッ!!あぁ大丈夫だと思いますが自分迷い人でして」
フィラム「あーやっぱりそうなの…あのねナオさん、蛇口とか言ったね?この世界にはないんだよ」
ナオ「え!?」
フィラム「だから図面起こして作るんだけど…特許取らないと…」
ナオ「あーなるほど…なら商人ギルド案件ですか…うーん」
フィラム「作れるとは思うんだけどねぇ」
ナオ「なら、先に作って欲しいのでフィラムさんに図面起こしましょうか。書くものあります?」
フィラム「お?いいのかい?」
ナオ「後で商人ギルドで特許取ってきますからフィラムさんにキッチンと蛇口を教えておきますので家に取りつける分をお願いします…間取りの寸法があるので1度家に帰らないといけないですね」
フィラム「なら少しまってなよ、今から大急ぎでディーン達の武器を調整してくるからその間に図面起こして貰えれるかい?それからナオさんの家に行って寸法を図ろうか。ナオさん特許は早ければ早いほうがいいからそのまま商人ギルドに行くといいよ」
ナオ「わかりました」
フィラム「ディーン、マッツすまないね…」
マッツ「トントン拍子で話が進んで言ってたから空いた口が塞がらなかったわよ」
ディーン「僕もですよ、親方今回武器には大きな傷はありませんので時間はかからないはずです」
フィラム「そうかいそうかい、なら大急ぎで終わらして来るわね」ガシッ(っ*´꒳`)っ()
そう言って武器を奥に持っていったフィラム親方
そしてすぐに羊皮紙とペンとインクを持ってきた
その間に自分はシステムキッチンに流しにしれっとU字パイプを追加して蛇口を細かに書いていった
ドワーフには髭だろう!
男も女もな!
でもそんなの関係ねぇ
でもそんなの関係ねぇ
は(ry)
強そうなお姉さんは大好きです




