No.108「16日の朝、ダンジョン準備」
ナオ
1週間ダンジョン準備をする時間を設けたハズなんだ・・・
それが気づいたら明日ダンジョンに入る予定の日だったんだ!
何を言ってるかわからないと思うが1日が濃ゆ過ぎて時間の感覚がおかしくなっているのかもしれないって事だ
コケコッコー
んーもう朝かぁ
体を起こしてふぁぁぁと伸びをする
サラサ先に寝てたのにいつの間にくっつかれたのだろうか・・・
しかし昨日は酷い目にあった
皆も起きたのに反応したのかぱちぱちと目を覚ました
サラサ「うむ・・・おはようじゃ主殿」
マーナ「ウォン」
メティ「おはようにゃ、ご主人」
ナオ「皆おはよう」
布団から出て服を着替える
マーナ「ジッー・・・」(´・-・。)
メティ「ジッー・・・」(´・-・。)
サラサ「ジッー・・・」(*´﹃`。)
視線が痛い気がするのは気のせいだろう
トントンと降りていくとプリュムがコケコッコーとまた朝をお知らせしてくれていた
俺は顔を洗ってシャキッとしたら朝ごはんの用意
朝は簡単にパンとスープ、サラダに薄切りお肉で済まそう
手抜き感があるが朝食を作るのも大変だ、各家庭のお母さん毎日お疲れ様です
俺も毎朝作っているぞ(大事)
パンとスープは錬金魔法、肉は薄切りベーコンを意識して極薄にしてカリッと焼き上げる
サラダはキャベツとトマト、きゅうりでチーズの硬い部分を削り粉チーズをかけてこしょうをパラパラっと
ドレッシングを作ってみよう
オリーブオイルがあれば色々作れるのだがありません・・・欲しい・・・
まぁこちらの植物油に半分の量の醤油、酢を入れてごま油を加えてやると簡単醤油ドレッシングになる
この 家には現在俺を含めて12名+親猫2名
それにテミスと白狼達だ
ちなみに白狼は全部で18匹いる
マーナ曰く、基本的に白狼達は生肉で魔物肉と野生の野菜が主らしい
それとデザートにフルーツを食べたりしていたそうだ
外に出て白狼たちのご飯の準備
せっかく来たのだから美味しいご飯を食べて貰おうか
錬金魔法で白狼用の器を沢山の作っておく
薄切りお肉を大量に切るきるキル!
携帯コンロに寸胴鍋、これでお湯を沸かして塩と昆布だしを入れ沸騰するまで待ちます
沸騰したら肉を全てぶち込みます
四、五分で肉が白く変化したら全て取り上げる
・・・量が多すぎて1度じゃ無理だった
肉を皿に移したら表面の油をアクをこすみたいに取り除く
玉ねぎスライス、ネギスライス、ネギそのまんま、人参を加えて煮込む
すると豚肉と昆布だし、香味野菜のスープが出来る
このスープベース、結構便利で醤油を入れれば香味野菜の醤油スープ
うどんなんかも合う味付けだ
味噌で味噌汁、コンソメ入れればコンソメスープに豆板醤で辛いスープにと幅は広い
・・・コンソメも豆板醤も無いけど作ろうと思えば作れるだろうし半分は収納術で保管しとこう
錬金魔法で米を炊き上げ1人前(牛丼屋の特盛の量)を器に盛り薄切りお肉をこんもりと乗せベーススープをかければ雑炊だ
くれぐれも、くれぐれもイッヌには食べさせないようにして下さい
玉ねぎ、ネギはダメです
白狼達は魔物、異世界産の動物です!
縁側に既に何匹か待機してるな
このいやしんぼ達め
ナオ「まだダメだぞ、他の白狼達も起こしてから一緒にな」
コタツに所狭しと白狼達が詰まっている
苦しくないんかな?と思うのだがしれっとサラスとヴィーサも混ざってた
ナオ「ハイハイ起きろー!」
フライパンにおたまをカンカンして目を覚まさせる、まさか俺がやるとは思わなかったなぁ・・・
白狼達は目を覚ましその匂いに釣られて外にふらふらと出ていく
ナオ「1匹ひと皿だからな・・・まて!ヴィーサとサラスはこっちだ!テミスは・・・どうしよう?」
猫の状態で不満と言わんばかりににゃーにゃーと鳴いている神獣さんおはようございます
やめなさい、メティも見てるぞ
テミスの立ち位置がフェンリルでマーナの妹と言うよくわからん立ち位置なのが辛い
本人に決めさせるか
ナオ「テミスはどっちがいい?肉とご飯のスープかけとマーナ達とパンとスープとサラダにお肉だな」
テミス「わふぅ?ど、どっちも食べたい!」
首を傾げて上目遣い
クッ!あざとい!嫌いじゃない
仕方ないなぁ
ナオ「なら量を調整するからこっちにいなさい」
と言う所でおたまカンカンで皆起きてきた
コタツの上に朝食を乗せてご飯にしよう
ほらテミス、お前用の肉雑炊だ
お肉マシのご飯少なめ茶碗サイズだぞ
皆が座ったのでご飯開始
ドレッシングよりもマヨネーズの方が好きな人もいるのでマヨネーズも出して置く
ヴィーサとサラスは初めての味に驚愕していた
ヴィーサ「美味いにゃー!?」
サラス「サラダがこんにゃ味になるにゃんて・・・」
と唸っていた
他の面々はいつも通りと言った感じだがスープの香味野菜が珍しかったようだ
スープ・・・それは世界中にある
何でもありだ、なんでも・・・
次に作る新しい料理を考えながら明日突入する上級ダンジョンへのアタックの為に市場への買い出しやステータスの確認、そしてサラサに頼んでいた物を確認しないと考えていた
それとテミス達は観光気分で昨日ついてきたみたいだ、白狼達どうしようかなぁ?
ご飯が終わって後片付けしていると白狼がかまってーと足にスリスリしてきた
もうイッヌでいいんじゃないかな?この子達
ナオ「ところでテミス、白狼にリーダーとかいないのか?」
テミス「うん?俺がリーダーだよ」
ナオ「いや、テミスの所に来る前にはいたんじゃないのか?」
テミス「あぁー今ナオにかまって欲しいってやってるのがよく纏めていたみたいだ」
ナオ「君か?」
洗い物を茶巾袋のマジックバックにいれて腰を落として目線を合わせるとハッハッと舌をだして見つめてくるホワイトウルフ
直後に突進され押し倒された
倒れた俺に体全体でマーキングするかのようにスリスリしてくるホワイトウルフ
そして顔をめっちゃぺろぺろされた
ナオ「うわっぷ!やめなさ・・・ヒィ!?」
その後ろから腰に手を当てたマーナが仁王立ち
怒りの眼差しでオーラが見える
俺はホワイトウルフを抱きしめながら少しビビっていた
ホワイトウルフも怖いのかぷるぷるしてた
マーナ「野生を無くした狼に慈悲は無い、主を奪おうとは笑止千万、ぶっ飛ばす」
ナオ「マーナ落ち着け、マーナもかまって欲しいだけだろ」
マーナ「そうとも言う、主私も遊んで欲しい」
なんと理不尽なのだろうか
ワンコの世界は厳しいな・・・
ナオ「ダメ!明日ダンジョンに潜るんだから買い出ししたりやる事いっぱいあるからな。ほらお前も退きなさい」
白狼「クゥーン・・・」
ナオ「・・・そんな目で見ないで欲しい」
白狼「クゥーン・・・」
ナオ「くッ!?」
なんだこのホワイトウルフバかわいいじゃないか!ちくせう
ナオ「うーん困ったな」
マーナ「主、買い出し誰と行くの?私も行きたい」
ナオ「ん?いや決まってないから一緒にいくか?」
白狼「クゥーン・・・」
ナオ「あー!もう!お前もつれてってやるからちょっと待ってろ」
白狼「( 灬˙罒˙灬 )ワン」
ナオ「その前にサラサー、鱗と黒い油どうだったー?」
サラサ「ん?持ってきたのじゃ。鱗はまんしょん?とか言うのを包むくらいあったのじゃ。それと黒い水もあったのじゃが臭いがキツいのじゃ」
ナオ「あれは油だからな、よし!フィラム、ハロル、フィオナさんちょっといいか?」
フィラム「なんだい?ナオさん」
ナオ「マンション部屋にドラゴンの鱗で補強してくれよ」
フィオナ「はぁ!?なんて物使うんだい!?」
ナオ「ダンジョンで家を使いたいんだ。俺の収納術に家が入ってるんだよ」
フィラム「ナオさん変わってるだろ?お袋」
フィオナ「変わり者過ぎさ・・・ちょっと待ちな!それならハロル、後で教会へ行って聖水と魔よけ札買ってきてくれ」
ハロル「はい!量はどうしましょう?」
フィオナ「一旦その家とやらを見せて貰ってから考えるさね」
と家の補強をして貰う事になった
イッヌ大好きです!
ネッコも大好きです!
ドッラゴンは愛してマース!
勿論鳥も好きだよ!




