No.103「皆でお料理パーリィナイ」
誤字修正ありがとうございます
現在の時間は19時
こちらの世界では家に明かりが灯り街灯がパッパっと付き始める時間である
この時間になると馬車の行き来は基本無い
夜に安全に走れない為である
まぁ魔法でライトを付ければ別なのだろうけど人を引く可能性もあるので街中では乗らないだろう
という訳ではいドーン
くーるーまー
ちなみにフィオナさんの顔はポカンとしている
この顔を見たかったのも少しあるがどちらかと言うと体調が回復していないのに歩かせるのが不安だったからである
ピピッと鍵を開けて
ウィーンとドアを開けるとフィオナさんが起動した
フィオナ「なんだいこりゃあ」
ナオ「家で説明しますから乗ってくださいねー」
フィオナ「あ、ああ。ああ?金属と皮の椅子に絨毯のような室内?馬車にしては馬はいない・・・」
マーナ「今日は私が前!」
プリュム「1番後ろがいいのだー」
アスカ「私は真ん中がいいです」
メティ「ウチも後ろがいいにゃ」
ハロル「ボクは後ろじゃないと乗れませんね」
フィラム「んじゃ俺は真ん中だな」
ナオ「よーし乗ったな?出発するぞー」
収納術に入れていたのでエンジンも快調だな
ブゥゥンと走り出すとバックミラーに映るフィオナさんの目がキラキラしだした
フィオナ「凄い凄い!何これ!」
喋り方が若いです奥様
フィラム「はー相変わらず不思議な乗り物だよな」
ハロル「自分初めてですー、昨日の魔石の車みたいですね」
フィオナ「コホン、魔石の車ってなんだい?ハロル」
ハロル「魔石で足回りを回転させて走る車です」
フィラム「あれ面白いよなー、もっと研究したいぜ」
アスカ「何やら面白そうなお話ですね」
プリュム「自分も見たいのだ」
マーナ「私も見てない」
ナオ「この車を小さくした物だよマーナ、キチンと座ってないと危ないからな」
とゆっくりゆっくり走り出す車、人通りはほぼ無いが改めて見ると鉄の塊が動いてるのを見てビックリしてる人ばかりだ
飛び出しにも対応しているので安全ではあるが念の為にスピードは出していない
とそんな話をしていたら家に着いた
既に家に明かりが付いているのでサラサ達はいるのだろう
フィオナ「はーこれが家ね、思ったより小さいんだねぇ」
フィラム「だけどハッキリ言うけど使いやすさは王都のスイートルーム並だと思うぜお袋。トイレは革新的だしキッチンは使いやすいしコタツは寝ちまうくらい気持ちいいもんな」
フィオナ「そりゃ楽しみだねぇ♪」
と家の中に
プリュム「たーだいーまなーのだー」
サラサ「おーかえーりなーのじゃー」
とサラサがプリュムを抱きしめていた
・・・いつの間にかプリュムが妹扱い受けていたのに俺はビックリだよ
マーナ「ただいま」
メティ「ただいまなのにゃー」
アスカ「ただいま戻りました」
フィラム「お邪魔するぜー」
フィオナ「お邪魔するよー」
ハロル「お邪魔しまーす」
ライ「おかえりだ」
サナ「おかえりなさい」
ナオ「ただいま、すぐメシの支度をするからな」
マーナ「お手伝いする」
サラサ「妾もするのじゃ」
ナオ「ん?んー、わかったお手伝いして貰いましょう」
プリュム「私もしたいのだー」
メティ「メティもするにゃー」
ナオ「プリュムとメティもか?よし、やるだけやってみるか」
と皆をキッチンに立たせて手洗いをしっかりさせた
キッチンテーブルを出して囲むように立たせて今日の献立を発表
ナオ「今日はトンカツ
最初にマーナ、メティで揚げ物担当
サラサ、プリュムは下味担当
今日はフィラムとフィラムのお母さんとフィオナさん、ハロルも来ている
念の為二人分を多めに作るのと神様達の分もだから元々アスカ含めて8人分+3人分+7人分と3人分の21人前作るからな
1人前は俺が見せる為にやるから、2人で10人前作ったら別な人と交代で順番にこなして行く事、時間が余った人は自分の担当した事を次の人に教える事!いいね?」
サラサマーナメティプリュム「はい」なのじゃ」にゃ」なのだ」
ナオ「それじゃ1番最初の1人前だけ俺がやるから覚えるように、わからないことがあったら聞いてくれ
最初に下味担当の仕事から
まざトンカツ用のお肉を切る
包丁を使うから気をつける様に、大きさは俺の掌よりもう少し大きく厚さは1センチ前後・・・
このくらいだ
次に肉を包丁の後ろ側で軽く叩く、タンタンタンタンと全体的にだや
縦に切り込み、隠し包丁と言うんだ
これを入れる
そして塩、コショウをふる
両面にしっかりな
そうしたら次に
小麦粉、溶き卵、パン粉を用意してあるので
小麦粉を付けたらはたいて余分につけ過ぎないようにする
溶き卵に潜らせてパン粉を満遍なく付けたら下味は終わりだ
包丁担当と下味担当で別れてやるといいか
次に揚げ物担当の仕事だ
温度を170度を目安にする
温度の確かめ方は菜箸、この長い箸を濡れタオルで拭いて温めた油につけると・・・
だんだんと箸の先から泡が出てきたな
この温度が150度
そして箸の全体から泡が出てきた
泡がまだ細かいだろ?これが160-170度くらいだ
最後に泡が大きく出てきたな
これが180度くらいの目安だ
火加減を調整して160-170度の油と180度の油を用意してある
先に低温の油で揚げる、3分間だな
次に1分間揚げるんだ
時計を見ながらやってみてくれ
鍋の大きさの問題があるから1回で2個が限度だから高温低温で1人ずつ付いてやってみるといい
高温で揚げ終わったらこの油落としの付いたバットに置いてくれ」
サラサマーナメティプリュム「はい」なのじゃ」にゃ」なのだ」
ナオ「よし、肉出すぞー、くれぐれもケガだけはしないようにな」
と調理開始
オープンキッチンなのでフィオナさんが興味津々で覗いている
それに誘われてフィラムとハロルも見に来た
料理に対する姿勢は真剣その物
食べ物を粗末にしないようにしようと心掛けているのが立派だな
俺は皆が調理していく間にキャベツの千切りとソース作り
中濃ソースにウスターソースと砂糖を混ぜてひと煮立ちさせる
今日のライスは錬金魔法で炊きあげた
なんてったって21人前とおかわりだからな・・・
現代のご家庭には一升炊きがあったりするけど
一度に21人前ってもはや商売レベルである
手持ちの土鍋じゃ時間がかかりすぎるぜベイベー
ワイワイと料理しながら全て完成した所でミルドとマリン、クラークさんが到着
カンカンカンとドアノッカーが鳴りライが応対してくれた
何気にドラゴンのライとサナはしっかりと人の常識があるのだから驚く
それと内に入ると過保護な面もある、プリュムがいい例だろう
クラーク「私もお呼ばれしましたので、参上致しま「ナオ殿来ましたぞー」ミルド様・・・」
マリン「今夜もお邪魔しますわー」
ミルド「全くマリンはずるいな、私も毎日来たいぞ」
マリン「ミルド様は貴族であられますので致し方無いですわ」
ミルド「やめてくれ!この家の敷居を跨いだら丁寧な言葉使いは無用だ」
マリン「あら!ミルド様から直して欲しいですわ」
ライ「・・・まぁ立ち話は止めて中へ入ってくれ」
すまんライ
しかし聞こえてくる分だとめちゃくちゃな理由だな・・・
中に入って来た所で神棚にご飯を置いてお祈りするとご飯は消えていった
今夜はトンカツ、ご飯とキャベツのお代わりは自由です
土日はお休み頂きます
(๑´0`๑)ファー




