表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通に生活したいだけなんだ!  作者: 蘇我稲見
7/15

奏きゅんの手作り弁当

「奏ー、今日はどうすんだ?」


 四限目の授業が終わると、亮が僕に話しかけて来る。いつものことだ。どうすんだ?とは別館にある食堂で食べるかお弁当なのかという事だ。


「今日はお弁当作ってきたからさ、教室で食べようよ。」


 僕は普通に返したつもりだったのだが、


「……え? 奏料理できるの?」


 ん⁉ なんか変なこと言ったかな?


「うん、ていうかお弁当はいつも手作りだったんだけど…。」


 あれ? もしかして僕料理ができるってところが男子っぽくないって嫌われそう⁉


――亮目線


マジすか‼‼‼‼‼‼ 奏きゅん(君)がほぼ毎日手作り弁当だったなんて!! うまそう…。ってか食べたい。


「奏の作った弁当気になるから一口もってもいいか?」


「うん、どれがいい?」


 奏がパカっとお弁当の蓋を開ける。中には卵焼きが二つとブロッコリーが3つ、左半分には綺麗に白米が詰め込まれていた。卵焼きの隣には一口大の唐揚げがある。

 マジ旨そうなんですけどーーーー!


「じゃ、卵焼きで良いかな?」


「うん、いいよ。」


 そう言って奏きゅん(君)がお箸を取り出す。…まさかぁの!


「はい、口開けて」


 やばいです。興奮して死にそう…。夢にまで見た奏きゅん(君)がお口あーんしてくれるなんて!


 ぱくっ……もぐもぐ、ごっくん


「ねぇ、奏。一生ご飯作ってくれ。」


「……え? は? え? 何言ってるの亮⁉ 大丈夫⁉ そっか、そうだよね! 授業で疲れて眠いんだよね! そうだよね! そうだと言って!」


 奏の可愛らしい驚いた声に俺はハッとする。


「……おお、すまん。ちょっと寝ぼけてたみたいだな。ごめんごめん。」


「うん、そうだと思ってたよ。で、どうだったかな? 美味しかった?」


 上目遣いマジ可愛えぇぇぇぇ!


「おう、上手かったぞ。(マジ可愛えぇぇぇぇ!)」


「よかった。てっきり不味いの食べさせちゃったかなって思ったよ。テヘペロ…なーんてね!」


 テヘペロマジ可愛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! 天使ですか!? 女神!?

 

 この時、俺も奏も気付いていなかったが、窓の外から日田先生が盗撮していたことを知るのはまた先の話である。

テヘペロが可愛い人ってホントにいるんですね。驚きですよ。テヘペロ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ