表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔方陣の亀裂  作者: 猫神心夜
王都道中編
9/27

幕間4 B

「なっ、テメー目が見えねーのかよ!」

 ローブの男は忌々しげに叫んだ。

「ちっ、使えねぇ!」

 少女は体を丸めてうずくまっている。

「まぁまぁ、これはこれで使い道があるのですからぁ~♪」

 ローブの女が男をたしなめる。

「お嬢さん~、どうしてここに来たかぁ~覚えてますかぁ~?」

 少女は身を震わせながら、か細い声で答える。

「お姉ちゃんと、施設を出たの...。そしたら浮遊感が襲ってきて...、お姉ちゃんの声が聞こえたら、意識が飛んで、ここに寝転んでいた...の...。」

 女はニヤリと嗤う。しかし少女は見ることは叶わない。

「そのお姉さんが何と言ったか、知っているのですかぁ~?」

「覚えて...ない......」

 女は舌なめずりをして、少女の耳元で囁いた。

「貴女のお姉さんはぁ~、こう言ったのですよぉ~」


  『やっとアンタから解放される。

           追ってこないでよね。』


 その声は幻聴として少女の耳へと届く。

「あ...あ...お姉、ちゃん......」

 姉がたった一つの心の拠り所だった少女は、心が壊れてゆく。

「うふふ♥️ 復讐しようとは思わないぃ? ここには、それを成し得る全てがある。」

 女の口調が変わる。しかし少女にはそれに気づく余裕はない。

「契約、してみない? 私達と♥️」

 壊れかけた少女の心は、次第に憎悪へと塗り変わってゆく。

「望みはあるかしら♥️」

 少女は望む。

「姉を、私を裏切った姉をコロス。」

 その為に必要なもの。

「目、目よ。目が見えるようになりたい。」

 契約の内容は姉を殺す手伝いと目を見えるようにする事。

 では、この女に何の得がある?

 それに気づける余裕など、少女には無い。

「わかったわ。その代わり、私達に永遠の忠誠を誓いなさい♥️」

「良いわ。姉さえコロせれば、後は何も要らない。全てあげるわ。私の全てを。」

 そして魔法によって契約は完了する。

 女は嗤う。これからのことを想像して。

「契約完了よ♥️ これからよろしく♥️ お嬢さん♥️」

 少女も嗤う。開けた視界に、自ら手にかける姉を見て。

「お嬢さんじゃないわ。私は沙羅羅サララよ。これからよろしく頼むわね。」

 この場に居合わせた男は、女の怖さに身震いしたのだった。

お久しぶりっツ♪

今回も楽しんでいただけたかな?

ネコたんチョー頑張ったんだお?

感想とか送ってくれるとめっちゃ元気出るー!


はい。

やめましょね。

いい歳してこんなんしてもひくだけですもんね。

因みにこれを書いているのは8月18日なので、色々と時間軸にズレが生じていると思いますがごめんなさい。

書ける内に書いとかんとね。

ってことで次話もよろしくお願いいたします♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ