幕間2 B
男は目の前に横たわる十五、六の少女をまじまじと見つめていた。
「どう致しましたのぉ〜、坊ちゃん様ぁ〜?」
敬語の間違った使い方で、男にそう声をかけたのは、これまた黒いローブに身を包んだ、高い声の人物だった。
「召喚した女だよ…」
「あらぁ〜? でも気を失っていますがぁ〜、坊ちゃん様ぁ〜、何かしたんですのぉ〜?」
ローブの人物は男にそう言って、フードを取った。見えた素顔は、女だった。
赤い髪に白い肌、唇には妖しく光る紅が塗られており、薄オレンジの瞳の中には、幾何学模様が刻まれていた。
「空に召喚しちまって…、魔法の効果が後から来たのか、いきなり消えてここに出現したんだよ。」
「あらぁ〜? でもぉ〜、二人同時に召喚するってぇ〜言ってませんでしたぁ〜?」
女の言葉に、男は苦い表情で答えた。
「それが上空だったからホプト王国の方に飛んでっちまったんだよ…。だからホプト王国内に入っちまって、水晶の映像も妨害されちまうし…距離が遠すぎて魔法の効果も届いてもこっちに戻ってこねぇし…。あの女、地面に激突して死んだな。」
「あらあらぁ〜、残念ですわねぇ〜。でももし生きてたらぁ〜、面白いですわねぇ〜。友達だったんですのぉ〜? 二人はぁ〜」
「いいや…」
男はニヤリと笑う。
「姉妹だ。」
女もニヤリと笑った。
「それはそれは面白いですわねぇ〜」
そして少女は目を覚ました。
こんにちは!
楽しんでいただけたでしょうか?
え?
だからなんでBなのかって?
うふ♥️(意味深)
嘘です。意味はそんなに無いですヨ♪
ってことで次話もよろしくお願いいたします♪