第二章
んあ…ここどこだ?
何で外で寝てんだ?
とうとうおかしくなったかな…っと起き上がる。
ん? マジでここどこだ? 平地なのにコンクリ張ってねーってどこだよ。
いやちょ、いやマジで、なんかすぐそこに村っぽいのあるんだけど、家の形、どう見ても今の日本じゃねーよ。むかーしむかしって出てきそうな木製なんだけど⁉︎ ってか牛っぽいの飼ってるなーって思ったら目玉赤くて尻尾三本なんだけど⁉︎
うおぉう、頭痛くなってきた…
ん、なんか思い出してきた…
こないだ高校の卒業式で後輩の女子(八人…?)に告白&卒業しないでーって泣き付かれたんだった…どうしてこう女子にモテるんだろ? 男子にはモテないのに…
って待て、思い出してきた! なんか紗羅々と一緒に空にほり出されたんだった…
え? じゃああの時の自分の記憶を信じるならここって異世界? は?
大事な事だから二度言おう。ここって異世界? だから、は?
「っちょっとあんた、そこで何やってんの⁉︎」
おっと同い年位の男の子に声をかけられた。ナンパか? 初のナンパが異世界って超ウケるw
「何って自分が正常か確かめてるんだよ、…ナンパ君。」
「ナンパじゃねーよ‼︎ ウチの家の壁を頭で殴りつけながら何言ってんの⁉︎」
よく考えたら本当だな。何してんだ、私…
「ごめんなさい…ちょっと認めたくない現実にぶち当たってしまって…ちなみにここはどこ?」
「は?」
男の子は怪訝そうな顔をして、私の顔を覗き込む。
「じゃあどうやってここまで来たんだよ?」
あぁ、そういやそうだな…
「…空から落ちてきた。」
「はい?」
男の子はイライラしてきたようだ。
「いや、何かごめん…。もう行くわ…」
そう言って私は服に付いた砂を払い、身を翻した。そいやぁこれ制服だ。この世界観には合わねぇなぁ〜。まぁしゃあねぇか、他に服もねぇし…あ。
「うわ荷物もあるじゃん、私の分…」
私は荷物が詰め込まれた自分のカバンを持ち上げ、テキトーな道を選んでスタスタと歩きだす。
すると男の子が真っ青になって言った。
「あんたディスト王国に行くのか⁉︎ それともディスト王国の人間なのか⁉︎」
え?
「ディスト王国って?」
「は?」
どうやら行ってはダメな所のようだ。
回れ右、からの逆流。
「おいあんた、【絶望の森】に入る気か⁉︎ それとも【絶望の森】に住んでるのか⁉︎」
ここは何なんだよ。
明らかにやばいモンに囲まれてんじゃねーか。
「じゃあどこへ行けば安全な訳?」
「安全?」
男の子は眉をひそめた。
「安全なんてこの世界にはねーよ。少なくともこの大陸にはな。あんた本当に何者なんだ?」
何者…か…
「異世界人…?」
「は⁉︎ 【異世界人】⁉︎ 本当か⁉︎」
「た…ぶん?」
「ちょっ、あんた時間はあるか?」
「今から何をすればいいか頭を抱える位には」
「ならウチに寄ってってくれよ!」
こんな簡単に手を翻す男には軽々と付いてっちゃあいかんのだぞ。でもする事も無いし…
「分かった。紗羅々行くよー…紗羅々?」
あ…
「サララ? どうした?」
「え、いや…、妹と、離れ離れになっちゃったみたいで…」
「マジか。どこでだ?」
「遥か上空。」
「よく生きてたなあんた。」
あら、私の言葉を信用してくれるんだな…
「この近くじゃないのか?」
「うん…。だいぶ遠いと思う…」
「じゃあ立ち話も何だし、上がってってよ。不景気だけどお茶位なら出すし、な?」
「…うん」
私は男の子の後ろを追いかけて、彼の家の戸をくぐった。
こんにちは!
今回も読んでくれてありがとー♪(アイドル風)
さてさて、ここまで読んでくれたってことはブックマークしてくれてるカンジですか?
期待しちゃっていいですか?
おっと、そろそろ著作権侵害の領域に片足を突っ込みかけてますねぇ。
この後書きを書き始めた時は考えて無かったのに結果的に?みたいな?
『私アイ○ル宣言』って歌みたいになってきてしまった...
あの歌好きなんですよね♪ 歌詞覚えてないですけど♪
おおっと書き過ぎましたね。
ではそろそろ。
次話もよろしくお願いいたします♪