2話、神様と交渉1
ショウが気がつく。
そして、少し遅れてヨッシー、真一が気がつく。
「ここは?」「病院じゃないことはわかるな」
そんないつものように話している三人だが、先程トラックに轢かれたはずだ。
「俺たち死んだのか?」
ショウが呟くと、、、。
「申し訳ありません。」といかにも仕事ができなさそうなくたびれたサラリーマン風の黒縁メガネの男が話しかけてきた。
「!?」×3
「誰だ!?」ショウが一気に戦闘態勢に入ると、つられてヨッシーも戦闘態勢に入る。
この2人は、剣道全国一位の主将と副主将だ。
加えて、ショウは家庭の事情で格闘技全般を納めている。
真一も遅れながら危険を感じ2人の後ろに隠れる。
「あ〜、申し訳ありませんでした。怪しいものではありません。私は神様と呼ばれるものです。今回はこちらの不注意で御三方には申し訳ないことをしました、、。」
男はそう言いながら名刺?を渡してくる。
ショウが受け取り見て見ると、神様と分かりやすく書いてあるが、胡散臭さ満載だ!!
男は胡散臭いと思われている事はスルーして話し始める。
「え〜っと、実は、、、、、、、、、、。」
ショウ「つまり、俺たちは本来なら死ぬことも無かったが、あなたが仕事上のミスをしたせいで死亡したと?」
神様「はい、申し訳ありません。っでもこうやって神様と話せることなんて滅多に無いんですよ(笑)特に私みたいな高位の神と、、ヘブしっ!?」
ショウは思いっきり神様の顔面を殴った。
神様「ちょっと待って私のように 、、、
へぶっ!! 痛っ!! っちょ、やめて(泣)」
「ショウを止めろ!!」と真一が叫ぶ。
真一とヨッシーと2人でショウを羽交い締め止めると真一がが話し出した。
「あんた、神様だがなんだ知らんがショウは怒るとやばいから要件をさっさと話してくれ!!」
止めるのも、なだめるのも大変なのだ。
長い付き合いの中でショウを怒らせる事は絶対にしないと誓った2人だからこそ、早く事態を収拾したいのだ。
「はい。単刀直入に申しまして、御三方には異世界に行ってもらいます。」
「なに!?(怒)」とショウの怒気が高まる!!
「すいません〜(泣) 怒らないでください。私でもどうしようも無いのです。」
ショウは普段怒ることは滅多に無いが、今回は神の仕事上のミスで死亡、あまつさえ家に帰れなくなったという事は看過できる問題では無い!!
何故なら彼には4歳の愛息がいるからだ。
何より大事にしている家族との別れを仕事のミスで引き裂かれることになったのだ。
その怒りは推して知るべしだろう!!!
ショウ「帰る方法は?」
神「ありません。」
ショウ「帰る方法は?(怒)」
神「ありません、、。」
ショウ「できない理由は聞きたく無い。できる方法を考えろ!!」
神「ああ〜!!それ上司に良く言われますー(笑)そんな簡単に方法が見つかる へブッ? あべっ!?
ちょっと待って、痛いっ!!」
「ショウを止めろー!!」と真一がまたも叫ぶ。
ショウは仕事、格闘技、スポーツ、勉強となんでもできますが唯一の欠点が怒ると見境が無くなることですね。
ヨッシーも真一もそれぞれ特性がありますが、おいおいで!!