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サイアスの千日物語  作者: Iz
付録集
1304/1317

城砦騎士団組織図

城砦騎士団組織図

(城砦歴107年末改訂版)



※外部組織


西方諸国連合――――西方諸国、中原三大国家

 │     参画 友邦諸国、城砦騎士団領

 │                 ↑

 │                 │所領 

西方諸国連合軍――――西域守護中央城砦┘

 │      隷下 (=城砦騎士団)

直│

下│

 ├西域守護北城砦

 ├西域守護南城砦

 └西域守護新城砦(=トーラナ)



・西方諸国連合


 荒野に在りて世を統べる魔とその眷属たる

 異形の軍勢から人の世、平原を死守すべく

 設立された超国家組織。


 西方諸国と呼ばれる平原西域の小国家群と

 平原中央の三大国家及びその周辺諸国。

 さらに魔軍との緩衝域を所領として直接

 抗戦する城砦騎士団領から成る。


 連合加盟国は連合軍に対し恒久的な賦役

「物資並びに兵士提供義務」を負い、また

 加盟各国との不戦協定を締結している。


 連合軍は加盟国への先進技術供与並びに

 非加盟国からの軍事的な防衛を約す。


 魔軍の脅威から縁遠い平原東域の国家

 であっても、かつてのロンデミオンの

 ように不戦協定や技術供与等を求めて

 連合に加盟する例は少なくない。


 連合本部は騎士団領アウクシリウムに。

 他の連合の所有する軍事施設も大半は

 騎士団領内に設置されている。




※城砦騎士団内部組織


城砦騎士団(連合軍隷下独立軍団)

  │

城砦騎士団長(三大国家の王族が歴任)

  │

  ├―駐留騎士団(連合軍直下派遣旅団)

  │

  ├―本城中央塔(城砦騎士団長領)

  │   │

  │   └―付属参謀部

  │

  ├―騎士会

  │  │ 

  │  └―城砦騎士

  │      │

  兵団←――――┘将官として出向

  │ 

  ├―第四戦隊(常設特務大隊)

  │

  ├―第三戦隊(支援大隊及び運営生産部門)

  │

  ├―第二戦隊(攻撃主軍)

  │

  └―第一戦隊(防衛主軍及び支城大隊)  



・城砦騎士団


「退魔の楔」作戦に基づいて、敵地である

 荒野の只中に孤立して魔軍への囮を担う

 中央城砦に詰める連合軍隷下の独立軍団。

 

 人より遥かに強大な魔軍に抗すべく連合は

 総力を結集してこれを支援。膨大な人資や

 物資と引き換えに100年保ち続けている。


 荒野の城砦で死闘する精鋭らは次第に人の

 域を超え、中には異形すら圧倒する英傑へと

 昇華する者も稀に出て徐々に戦況は好転。


 城砦歴107年末には荒野東域の北方を

 所領化し、平原西域を魔軍の脅威から

 一層遠ざける事に成功している。



・城砦騎士団長


 西方諸国連合にとり最大の後援者である

 中原の三大国家から派遣される駐留騎士団

 を統制する必要性。また多国籍軍である

 城砦騎士団における軍政上の事由から、

 騎士団長へは三大国家の王族が就任する。


 任期は基本2年、戦況によっては3年。

 ただし先代及び当代騎士団長は任期を

 無視して5年以上留任。その分類稀な

 戦果をも挙げている。


 平原国家の王族としての権能を保障すべく

 在任中の城砦騎士団長には中央城砦内の

 本城中央塔が所領として貸与され、国元

 から随行した家臣団等と共に居住する。


 城砦騎士団長とその家臣団並びに中央塔

 関係者は西方諸国連合軍からの派遣員で

 厳密に言えば城砦騎士団員ではない。

 もっとも垣根は多分に形骸化している。



・駐留騎士団


 人の世たる平原と荒野の只中に孤立する

 中央城砦との補給線を維持運営すべく

 連合軍より派遣された旅団を指す。


 西方諸国の大半は小国で常備軍を有さず、

 また持てる軍事力は全て連合に供出する

 格好となっているため、駐留騎士団は自然

 中原の三大国家の正規軍が回り持ちしている。



・中央塔付属参謀部


 城砦騎士団の戦略戦術を決定付ける、様々な

 情報支援を提供する騎士団長直下の特殊機関。

 兵団員から抜擢された城砦軍師と祈祷士及び

 施設運営要員から成る。


 構成員は全て非戦闘員扱いであり、厳密

 には騎士団長と同様、城砦騎士団ではなく

 連合軍所属。もっとも構成員の大半が

 騎士団員を自任している。


 城砦軍師は平原4億の人口中上位20名に

 あたる大賢者集団であり、祈祷士は神話伝承

 の奇跡を現世に体現する「本物」揃い。

 

 城砦騎士団創立以来一貫して、参謀長には

 城砦軍師長セラエノが就いている。騎士団

 幹部かつ非戦闘員扱いで階級は城砦騎士相当。  



・騎士会


 城砦騎士団の有する二大組織の一つ。

 人の世の守護者にして絶対強者たる

 超世の英傑、城砦騎士らの集い。


 構成員は僅か20名弱に過ぎないが、

 戦力値は兵団員1000名を凌駕する。


 人より遥かに強大な魔軍と死闘する荒野では

「強者は強者にしか従わぬ」との不文律が厳然

 として存在し、ゆえに絶対強者たる城砦騎士

 が兵団各戦隊へと出向して指揮官を担う。


 騎士会内においても不文律は支配的であり

 戦力指数に基づく厳然たる序列が存在するが

 兵団への出向に際しては各騎士の才に応じて

 臨機応変に役職を充てている。



・第四戦隊


 城砦歴100年に新設された常設特務部隊。

 現状戦隊長はおらず副長がこれを代行する。


 城砦歴107年末の再編成を経て大隊化。

 戦隊内に騎兵中隊と特務中隊が常設された。


 駐留騎士団の二の丸への移動と騎兵中隊の

 設立に合わせ、外郭北厩舎と馬場が同戦隊の

 敷地内へと移転。戦技研究所も併設された。


 副長は城砦騎士長ベオルク。騎兵中隊は

 城砦騎士デレクが。特務中隊は城砦騎士

 マナサがこれを率い城砦騎士サイアスが

 副官と小隊長を務める。


 第四戦隊は特務に際し他戦隊員を選抜召集し

 独立別個の編成を構築して合同作戦を主管

 する事がある。その際は騎士団全権命令者(インペリウス)

 たるサイアスがこれを統率する。


 現状ベオルク、デレク、サイアスの三騎士は

 帰境中であり、その間城砦騎士ヴァディスが

 副長代行と騎兵中隊長を兼務する。


 連合辺境伯でもあるサイアスは騎士団領

 ラインシュタットに赴任。平時は平原西域を

 総督し黒の月に合わせて帰砦、宴へ参戦する。



・第三戦隊


 弓兵や工兵を擁して各戦隊作戦行動を支援

 しつつ、中央城砦そのものの運営をも一手

 に担う中央城砦及び城砦騎士団の基幹組織。


 純粋な戦闘員は100名未満で、戦闘員も

 兼務する工兵等が200弱。さらに職人等

 純然たる非戦闘員が数百名在籍する。


 事務に建築調理製造栽培等中央城砦の運営

 に係るありとあらゆる非戦闘系業務を担当

 しており、城砦の店員と呼ばれる事も。


 城砦歴107年末には劇場と共に軍楽隊が

 設立され、初代軍楽隊長には同戦隊長たる

 城砦騎士クラニール・ブーク連合公爵が就任。


 揃いの東方風装束に身を包み、凛とした姿で

 弓携える長弓部隊は美女揃いとの評判が高い。

 訓練課程の主管でもあり、騎士団員にとり

 最も馴染み深い戦隊といえる。



・第二戦隊


 対異形戦闘において邀撃を担う軽装歩兵主体

 の軍団。一瞬の隙を逃さぬ機動力と一撃必殺

 の破壊力の両立を追求するため軽装と重武器

 の組み合わせが主流。


 役目柄非常に戦死し易く「荒野に送られた者

 は大半が1年を待たず死ぬ」との世評通り。

 城砦歴107年末の戦闘員数は400強。

 従来は宴の度でその半数が入れ替わった。


 よって神将サイアスの登場までは、歴戦を経た

 極少数の騎士級の猛者と、都度死し代謝する

 大多数の新参という二極化が進み、益々死者が

 増えるという負のスパイラルが起きていた。


 最も死に易き彼らは虚無的、刹那的な思考に

 囚われ易く、それを防ぐべく非番時は店舗を

 営む等、人らしい暮らしの再現に努めている。


 北から第一戦隊員が。西から第三戦隊員が

 交流人口として合流し店舗等を利用するため

 第二戦隊の駐屯地はさながら城下町の様相を

 呈し盛況している。 

 

 戦隊長は騎士会首席にして城砦騎士長たる

 剣聖ローディス。彼の在任期間は25年に

 及ぶ。副長は城砦騎士ファーレンハイト。

 以下所属城砦騎士多数。



・第一戦隊


 城砦騎士団の防衛主軍にして人の世を護る

 金剛不壊の盾。屈強を極めた鋼の肉体に

 堅牢極まる重甲冑と重盾を鎧い、戦列を

 組んで魔軍の猛攻を弾き返す。


 膂力、体力、体格。6種ある身的能力の

 3種が揃って種族限界値に迫る人として

 最上等の上澄みであり、重甲冑を纏って

 伝令よりも速く駆ける等、既に人の域を

 超越した者も多い。


 防衛主軍として防衛任務を占権的に担い

 中央城砦のみならず、北方領域の2支城

 にも独立防衛大隊を駐屯させている。


 また戦列歩兵としての性質上、戦力指数に

 基づく能力至上主義の編成が徹底されて

 おり、防衛大隊予備隊新兵から近衛大隊

 教導隊員まで、能力の向上に応じた出世

 ルートが確立されている。


 謹厳実直で表裏なく向上心に溢れ鍛錬を

 好む。またその屈強を極める肉体を維持

 すべく、何にも増して食事を好む。


 お陰で第一戦隊では、他戦隊で1日2食

 な食事が日に4度。それも円盾そのもの

 な器にメガ盛りな上、お代わりもする。


 最新の戦闘員数は800名と騎士団の

 総戦闘員数の半数を占め、彼らのみで

 騎士団の備蓄する糧秣8割を消費する。


 戦隊長は騎士会次席にして城砦騎士長、

「歩く通行止め」「城砦その人」等数々の

 異名を有し個人で第一戦隊総員と同等の

 戦力を誇る巨人族の末裔。オッピドゥス・

 マグナラウタス連合子爵。


 戦隊内に四つの大隊を有し、戦隊副長たる

 セルシウスをはじめいずれも騎士会序列

 上位の城砦騎士らがこれを統率。他にも

 複数の城砦騎士を擁し、防衛主軍の名に

 恥じぬ圧倒的な戦力を保有している。

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