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サイアスの千日物語  作者: Iz
第七楽章 叙勲式典
1185/1317

付録・サイにゃんのスペック その3

★戦力指数

係数A→1・53

係数B→6・6

C→A×B=10.098



個人戦時→C+2・0≒12・1

騎乗戦時→C+10×0.6≒16.1



☆特殊補正


「飛翔戦闘」

虚空のソレアを活かして高機動かつ立体的に

挙動するため、戦闘時常に回避技能+3判定。

また敵にとり初見である場合は命中+3判定。

加えて聴覚主体の異形と対戦する際、初手に

限り不意打ち+3判定。


この特性は他の補正と重複する。また

この特性は羽牙たるズーの有するものと等しく、

対ズー戦においては初見限定の効能を除き互い

に打ち消しあう。


結果実戦闘におけるサイアスの回避補正値は

個人戦かつ盾使用時+5、それ以外で+4。

当人の回避技能が8であるため技能値13

もしくは12相当となり、まともな方法で

攻撃を当てる事はほぼ不可能となっている。



※サイアスに攻撃を当てるには

 接触状態からの組討ちが極めて効果的。

 結論からいって嫁御衆や身内にはほぼ無力。



※参考「サイアスの被弾状況」


・大型種「大ヒル」による「押し潰し」


 直撃は避けたものの巨体が弾んだ余波を

 受け、防具大破と共に吹き飛ばされる。

 地上に叩き付けられるところを城砦騎士

 ヴァンクインがキャッチ。九死に一生を得た。


 左半身を中心に浅からぬ負傷を得るも戦闘後

 3賢者たる祈祷師イブンの魔術治療を受け

 問題なく完治。ただしこれにより「水の症例」

 の進行がほぼ決定付けられた。

  

・「大口手足」による槍での「薙ぎ払い」

 味方を庇いホプロンで受け止め、反動を

 殺すべく自ら吹き飛んだが甲冑の重みで

 受身に失敗。無傷なものの泥んこになり

 プライドの高さと潔癖症ゆえマジギレした。


・大型種「大ヒル」戦における「自爆」

 味方を救援すべく上空より奇襲し、大ヒルに

 手傷を負わせ撤退に追い込むも、馬の膂力を

 乗せた強撃の反動をもろに受け右腕負傷。

 帰砦後祈祷士の加療により問題なく完治。


・上位眷属「大口手足増し増し」による「殴打」

 上空よりの奇襲に気付いた大口手足増し増し

 が強撃に上腕を振り上げ対抗。本来なら強撃

 の反動か巨腕の直撃を受けてしかるべきだが

 八束の剣が全てを肩代わりして大破。

 サイアス自身は無傷であった。



※備考

 複数の上位眷属を含む数十回の出動と

 戦闘を経て、被弾は4度。負傷は2度のみ。


 ただしこれ以外に第二夫人ロイエや姉

 ヴァディスらによる「愛情表現」を

 頻回にこうむっている。


 なおこうした傾向は全ての既婚の男性

 城砦騎士に共通して見られ、城砦騎士団長

 以下彼らはほぼすべからく恐妻家となっている。




★総評・所見他


入砦以来多くの伝説的な活躍を成し、遠く

平原にまで名を轟かす当世きっての若き英雄。


父は大魔・冷厳公フルーレティを討った武神、

元第四戦隊長ライナス。母は今なお平原一の

美女と名高いグラティア。伯父に元城砦騎士

であり剣聖の師でもあったグラドゥス。また

帝政トリクティアの皇家の末裔たる公家の娘、

城砦騎士ウラニアは母方の遠縁に当たる。


武神ライナスの没後所領と領主の地位を継ぎ、

騎士団の与えた兵士提供義務への千日の猶予

を凍結して即座に入砦し単身にて兵役を賄い、

遂には人の世の守護者にして絶対強者。

すなわち城砦騎士へと成長した。


騎士会序列19位。先に騎士となったセメレー

やヘルムートより上位であり、騎乗戦闘時は

騎士会の古参騎士に迫る実力を発揮する。



出自やその活躍からカエリア王をはじめとする

当代きっての名士と良好な関係を築いており、

その所領は潤沢な物資と予算を得て急速な

発展を遂げている。


結果として年始に300程であった所領の人口

は一年を待たず5倍にまで膨れ上がっており、

兵士提供義務の増加を見越して志願兵出身の

猛者らを自領へ移籍させる等政略面でも

おさおさ怠り無い。


また所領に関し当初は父の知己である騎士団

幹部らの働きにより観光立国を目指していた

ものの、昨今の平原での不穏な動きを経て

最前線の拠点としての機能を重視。


先の闇の勢力による襲撃を経て公然と軍事拠点

としての色彩を強め水陸両軍の練成に努めて

おり、平原西方諸国連合加盟国のうちでも

常備軍を有する数少ない例となっている。



指揮官としての特徴は徹底した合理現実主義。

また一兵たりとも損耗を出さぬ精緻を極めた

作戦能力が挙げられる。


亡き父武神ライナスに似て鼓舞の才能に長け、

配下は異形による一切の心攻を受け付けず

最大限の活躍を成す。


直属の副官衆もこぞって有能。それぞれが

中隊長以上を担い得る才覚を持つ。もっとも

副官衆はほぼ身内であり、サイアス揮下以外

での活躍を望まぬため騎士団全体の戦力向上

には直接寄与しない。



この点を惜しみ、かつ兵団員でありながら

城砦騎士をも上回る統率権を有する兵団長なる

役職の存在を憂慮した一部の参謀部員が解隊と

再編の主導を試みるも、上層部を始め参謀部内

をも含むあらゆる部署からの反発にあい頓挫。


ただし兵団長の役職はサイアスが城砦騎士と

なった事で消滅し、兵団への権力集中は回避

される運びとなった。


サイアスは新たに常任大隊指揮官を意味する

全権命令者インペリウスに就任。これまで以上の

権限を得たが騎士会に所属しているため指揮権に

おける兵団との力関係の捩れは発生していない。


またサイアスは平原の不穏な趣に対処すべく

中央城砦を離れ、連合辺境伯位に叙され当座

騎士団領東端の最前線となる自身の領地へと

赴任することとなった。


これに伴いサイアスはこれまでブークや

騎士団長または外務官ヴァディスが専ら担当

していた平原と荒野を行き来しての政務をも

担うようになり、黒の月とその前後を除けば

基本平原側で騎士団の軍務に就くこととなった。


これにより所領ラインシュタットに対する

兵士提供義務は消滅。サイアスの悲願であった

所領の安堵は恒久的に果たされる事となった。



容姿は眉目秀麗を極め美少女にしか見えず。

性格は冷静かつ鷹揚も凄まじくプライドが高い。

もっとも入砦当初の張り詰めた雰囲気は時と共に

穏やかになり冗談も飛び出すなど魅力が増した。


また昨今「にゃーにゃー語」なる特異な言語を

習得し自身の魔力と魅力、そして容姿を最大限

に活かした悪魔的な交渉術を用いだした。


この交渉術に抗う術はなく、あらゆる相手を

魅了し自身に有利な結果をもたらす。もっとも

宝石と娘のため以外で悪用する気はないらしい。


参謀部公式城砦何でもランキングにおいて

美女部門3位。またイケメン、理想の上司

部門では1位を独占し続けている。


齢18にして妻5人娘1人。人より光物が好き。

娘を溺愛しており城砦騎士のご他聞に漏れず

恐妻家。基本的に怖いもの知らずだが身内の

不機嫌と家族会議だけは心底恐れているらしい。



次期城砦騎士団副団長候補であり、当代の

平原と荒野における最重要人物の一人。

サイアスに纏わる数々の逸話は既に最も新しい

神話として、平原の至る所で語られ始めている。



更新日:城砦歴107年第273日

観測者:参謀長セラエノ(寝惚け中)

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