表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/40

第6話 お風呂

「あら、ウィリー、おかえりなさい」

「ただいまー」


 父との剣の稽古を終えて家に帰ると美しい母が迎えてくれた。エプロンをしているから晩ご飯の支度をしていたんだろう。


 改めて母をよく見てみる。

 母の名前はセリーヌ・ストラトス。貴族のご令嬢で父とは恋愛結婚だったのだそうだ。家柄的には、うちよりももっと大きな家に嫁いでもおかしくはなかったのだそうだけど、この母は愛に生きることを選択して父との恋を実らせたらしい。


 見た目についてはものすごい美人だ。

 長い艶やかな髪は幼い少女のように潤っているし、お肌はすべすべで瑞々しい。胸は大きくてウエストはくびれていてお尻の形は可愛くて脚はすらりと長い。二児の母とはとても思えない人だ。


「ウィリー、パパは?」

「なんか街の人に声をかけられてたよ」

「あら、そうなのね。じゃあ、時間がかかるかしら」


 晩ご飯の都合だろうか。母としては温かいうちに食べてもらいたいだろうからね。

 母がドアを開けて外を見てみる。家の門の向こう側に父がいて、50代か60代くらいの人と真剣な顔で相談ごとをしていた。


「……長くなりそうね。たぶん畑のモンスター被害についての話だわ。ママ友の間でも話題になっていたのよね。とても大きな迷いオオカミが――。って、ウィリーにはまだ早い話だったわね」


 僕はにこっと愛想笑いを見せた。言っていることの意味はもちろん分かるけど、5歳児だし大人の会話に加わるのはやめておこうと思う。


 母がにこりと愛想笑いを返してくれた。女神のほほえみかと思えるくらい素敵な表情だった。

 母が優しい眼差しを向けてくれる。絵に描いたような美人だからドキドキしてしまうけれど、母にドキドキするのはおかしいよなと自分に言い聞かせる。


「んー、パパとちゃちゃっとお風呂に入ってもらいたかったんだけど……。まあいいか」


 あれ、僕って一人でお風呂に入れるんだっけ。5歳じゃムリか。危ないもんな。じゃあ、フェリシーと一緒に入るのかな。こっちの世界のお風呂については分からないから、入り方をぜんぶ聞いておいて、いつでも一人で入れるようにしておかないとな。


「じゃあ今日はママと一緒にお風呂に入りましょうか」

「へ?」

「最近、一緒に入れてなかったし。ママと一緒に入ってくれるわよね?」

「いいともー」


 って、普通に答えてしまったけどいいのだろうか。僕は母の胸のあたりを見た。本当に一緒に入っていいのか? 本当の本当にいいのか? 僕は5歳児に見せかけた40歳児だよ。


 ごくり……。前世から数えても生まれて初めて見る女性の裸が、まさかこんなにももの凄い美人の、しかも人妻っていうね。それはよく考えなくてもとんでもない体験の気がする。


 だけど僕は根が紳士だし誠実を絵に描いたような男子だから、申し訳なさが強烈に湧き上がってきてしまった。速攻で断りたい。ここはしっかりと断ってこその紳士じゃないか?


「あれ? ママは晩ご飯は作らなくていいの?」

「大丈夫よ。フェリシー、火を見といてくれるー。ママはウィリーをお風呂に入れちゃうからー」


 キッチンの方にいるフェリシーに声をかけた。


「はーい。ウィリーくん、明日は私と入ってねー」


 わあ、フェリシーはなんて良い子なんだ。家のお手伝いをイヤがらずにする子なんだな。

 というわけで僕は美人な母と一緒にお風呂に入ることにあいなりました。パパ、本当にごめんなさい。




 脱衣所に母と二人で入っていく。

 僕は風のような速度で服をぜんぶ脱ぎさった。下半身も含めて完全に裸だ。お風呂に入るんだから当たり前だよね。


 さて――。

 僕は母を見上げた。なにやら感心した様子で目を輝かせている。


「まあ! いつのまにかそんなに服を脱ぐのが上手になっていたのね。えらいえらい」


 母が優しい手つきで頭を撫でてくれた。美しい女性の柔らかい手に撫でられると無条件で嬉しくなってしまう。


 さて、先にお風呂に入って待っていようか。わが家のお風呂はどんな感じかな。お湯はさすがに出ないよな。


「ママも脱ぐからちょっと待っててね」


 ごくり――。僕は動きを止めてしまった。とんでもない美女の生脱ぎをこんな目の前で見せて頂けるというのですか。本当に申し訳ないし心からありがとうございますと伝えたい。


 母がブラウスのリボンをほどく。僕の心がドキドキした。

 母がブラスのボタンを開けていく。ちらちら見える柔肌が僕の男の子の本能を刺激してきた。


 母がブラウスを何の遠慮もなく脱ぎさった。うおおおおおおおおおおおおっ。生おっぱい! 生おっぱい! 万歳! 万歳! しゅ、しゅごい……。知能が児童に退化して本能で吸いついてしまいたくなるほどに、美しく可愛くて柔らかそうで良い香りがして色が綺麗で、あとすっごく大きいの!


 うはーっ。うはーっ。これが本物の生おっぱいっ。美人人妻の生おっぱいかー。極上すぎるぜっ。まさに至高のおっぱいだっ!


 母がロングスカートのホックに指をかけた。ハッ、い、いけません、奥さん。そっちを晒して頂けるのはあまりにも僕には刺激が強すぎます。ああああーっ、そんなっ、なんのためらいもなく脱いでしまわれるとはーっ。


 上品かつセクシーなパンツが見えてしまう。あああ……、僕の生涯で見たパンツの中で一番センスが良くて美しいです。


 母がパンツに指をかけて下ろしてしまう。きゃあああああっ、女性のそこを初めて見てしまったーっ。な、なんて美しいんだ。想像していたのとぜんぜん違う。はあ……はあ……はあ……、な、なんで僕は実の母の裸体でこんなにも心の底から興奮してしまっているんだ。平常心、平常心、いや、やっぱりムリー。だって、転生した僕にとってこの母はついこの間までは赤の他人……というか、ほとんど何も知らない凄い美女でしかないんだもん。


 母が僕を見てニコッと優しくほほえんだ。


「お待たせ。よーし、入りましょうー」

「は、はい……。よろしくお願いします……」


 僕は母に優しく背中を押されてお風呂へと入って行くのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ