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イタチの短編小説

星座を作る

作者: 板近 代

 不安よりも死にたい気持ちに耐える時間が長くなった。だから私は、天井に丸い蓄光シールを三十枚張り付けてオリジナルの星座を作ったんだ。


 そして。


 それはそこそこ美しかった。


 特に目を細めて見ると、丸が崩れ★型のように見えて空を見上げているような気分になった。


「ああ、でも多分それは嘘だ」

「いいやきっとそれは本当だ」


 タオルをねじって首にかけ、吊る真似をすると気が楽になる。この遊びは良くない遊びだけれど、私にとっては遊びではない。


 瀬戸際。


 水際。


 ともかく、際で立ち続けるためにはなんだってやる覚悟がある。


「誤解されているようだが、私は死にたいわけではない」

「死にたいという気持ちに抗うことでしか生きていけないのである」


 そして。


 人工の星はそこそこ美しかった。


 特に目を細めて見ると、丸が崩れ★型のように見えて空を見上げているような気分になった。

 

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