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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

嘘つき王子と正直王子

作者: アップルマンゴー

大きな大きな王国がありました。

国の人々は笑顔が溢れていました。

ある日とても見窄みすぼらしい格好をした嘘つき王国の嘘つき王子がやって来ました。

嘘つき王子は涙を流して言いました。

「王国にとても恐ろしい山賊が現れて財産も食料も奪われ、戦った兵隊たちも沢山怪我人が出ました。」

それを聞いた王様は言いました。

「それは可哀想にすぐにお助けしましょう。」

嘘つき王子涙を流していました。

「ありがとう御座いますこの御恩は一生忘れません。」

王様はニッコリ笑って言いました。

「正直王子よ嘘つき王子と一緒に行って国を豊かにして差し上げなさい。」

正直王子は元気良く笑顔で言いました。

「僕と一緒に国を豊かにしましょう。」

正直王子と嘘つき王子は共に船で海を渡り嘘つき王子の王国にたどり着きました。

そこは荒廃した大地と時代遅れの茅葺かやぶき屋根の家と歩く人々は見窄らしい服を着たものばかり

正直王子は悲しい顔で言いました。

「なんて酷い事をするんだ可哀想に。」

正直王子は畑を作り木を植えました。

そして学校を作り王国の国民に教育しました。

国民に仕事を与えました。

国はあっという間に近代的で豊かな国に変わりました。

レンガで出来た堅牢な家が建ち並び土地には豊かな林と畑ができ豊富な実を実らせました王国の国民は皆立派な服を着る様に成りました。

嘘つき王子の王国が豊かになったので正直王子は国に帰る事に成りました。

嘘つき王子は言いました。

「正直王子、貴方は永遠の友達ですこれからも仲良くしましょう。」

嘘つき王子と正直王子はしっかりと握手をして別れを惜しみながら正直王子は船で自分の王国に帰りました。

ある日嘘つき王子の王国に悪魔の軍勢が襲って来ました。

嘘つき王子は祈りました。

「おお神よどうか王国をお救い下さいこのままでは悪魔の軍勢に滅ぼされてしまいます。」

すると翼の生えた空飛ぶ虎の群れを引き連れた天使達がやって来ました。

中でも一番大きくて強そうな天使が言いました。

「我ら呼んだ者は誰か。」

人をき分け前に出て嘘つき王子が言いました。

「私が呼びましたどうかあの悪魔の軍勢から王国をお救い下さい。」

一番大きくて強そうな天使は

「解った」

と言うと天使の軍勢と翼の生えた空飛ぶ虎の群れを引き連れ飛び立ちました。

天使の軍勢と翼の生えた空飛ぶ虎は悪魔の軍勢と戦いました。

天使の軍勢と翼の生えた空飛ぶ虎の群れは王国のはしっこまで悪魔の軍勢を追い込みました。

しかし悪魔の軍勢は諦めませんでした。

悪魔の軍勢は悪魔の国から沢山の悪魔を呼び抵抗を辞めませんでした。

一番大きくて強そうな天使は神様に相談しました。

「神様、悪魔達は倒しても倒しても諦めず襲ってきますこのままではいつかは我々も倒されてしまうでしょうどうか太陽の爆弾を使う事をお許しください。」

神様は言いました。

「太陽の爆弾を使ったら沢山の悪魔を殺してしまう。土地は太陽の熱に焼かれ草木も生えぬ土地に成ってしまうそんな事は絶対に許されない太陽の爆弾を使う事は断じて許しません」

一番大きくて強そうな天使は言いました。

「悪魔の軍勢を殺さなければ悪魔達は諦めません嘘つき王子の王国を悪魔の軍勢から取り戻す事ができません。」

神様は言いました。

「悪魔達を殺すだなんて絶対に許しません。野蛮な天使よお前が戦う事を許しません。天使よ国に帰りなさい。」

戦う事を禁止された一番大きくて強そうな天使は神様の国に帰りました。

悪魔の軍勢は勢いを取り戻し王国の半分まで占領してしまいました。

王国の半分の所で悪魔の軍勢と天使の軍勢の睨みあいが続きました。

嘘つき王子は一番大きくて強そうな悪魔に言いました。

「王国の半分を上げますなのでもうこれ以上襲わないで下さい。」

悪魔達はもうこれ以上王国を襲う事をしませんでした。

天使達は又悪魔達に襲われない様に翼の生えた空飛ぶ虎を残して神様の国に帰りました。

悪魔の王国と嘘つき王子の王国の交流が始まりました。

悪魔は嘘つき王子に言いました。

「嘘つき王子よ友情の証として王国に御招待したいのですが来て頂けませんか。」

嘘つき王子は怖い悪魔の誘いを断れず悪魔の王国に招かれる事にしました。

悪魔は言いました。

「お待ちしてました嘘つき王子」

悪魔の城で嘘つき王子の目にした物は

美しい悪魔が舞い踊り見た事も無い豪華な食事並ぶ豪華な舞踏会でした。

嘘つき王子は悪魔達にもてなされ大変楽しい思いをして王国に帰りました。

ある日嘘つき王子の王国は山賊に襲われました。

嘘つき王子は悪魔の王国に行きました。

嘘つき王子は涙を流して言いました。

「王国にとても恐ろしい山賊が現れて財産も食料も奪われ、戦った兵隊たちも沢山怪我人が出ました。」

悪魔は言いました。

「それは大変ですねお金を貸しましょうこれで無くなった物を治して下さい。」

嘘つき王子は王国に戻り悪魔から借りたお金で荒れ果てた畑を治し壊された学校やその他の建物を治し戦いに傷ついた兵隊たちを治しました。

嘘つき王子の王国は元通りの豊かな国に成りました。

悪魔が嘘つき王子のお城にやって来て言いました。

「そろそろお金を返して下さい。」

嘘つき王子は困りました借りたお金はみんな使い果たして返す事が出来ませんでした。

嘘つき王子は悪魔に言いました。

「正直王子の王国も天使の軍勢も何も見返りを求めず助けてくれましただからお金を返す事を許して欲しい」

悪魔は怒り狂い嘘つき王子に言いました。

「そんな事は許されない絶対に借りたお金は返さなければならない出来なければ国を明け渡しなさい。」

悪魔を恐れた嘘つき王子は言いました。

「どうかお許し下さい必ず借りたお金は返しますどうか少しの間お待ちいただけないでしょうか。」

悪魔は納得して王国に帰って行きました。

嘘つき王子は考えました。

「そうだ正直王子に無理矢理に働かされた事にしよう。正直王子の家臣の性格のきつい奴に無理矢理に働かされた事も有るから全部嘘じゃ無いから大丈夫この事を理由にして正直王子にお金を貰おう。」

嘘つき王子は意気揚々と船で海を渡り正直王子の王国に行きました。

嘘つき王子は正直王子に言いました。

「正直王子、貴方のせいで無理矢理に働かされて国民は辛い思いをした。正直王子が我が王国から逃げ出したせいで王国の半分を悪魔の軍勢に奪われてしまった。全て正直王子のせいで王国の国民が苦しんでいるただちに正直王子は我が王国の国民を助ける為にお金を払わなければならない」

嘘つき王子は怒り狂いました。

正直王子は言いました。

「決して無理矢理になど働かせた事は有りません貴方の王国を豊かにする為に働いて貰いました働いた分のお金も払いました。私は王国を逃げたのでは無く王国が豊かになったので帰りました嘘つき王子の誤解です。」

その言葉に顔を真っ赤にして怒り狂った嘘つき王子が言いました。

「我が王国はもともと豊かであった正直王子が我が王国に来たせいで国民が苦しんでいる全て正直王子せいだ。我が国民を助ける為に直ちにお金を払わなければならない。」

困った正直王子はお金を払うことにしました。

嘘つき王子はお金を受け取ると直ぐさま船で海を渡り王国に帰り悪魔の王国に

行きました。

嘘つき王子は悪魔にお金を返しました。

悪魔は言いました。

「なんだなんだこれでは全然足りないぞ」

嘘つき王子は顔を青くして怯えて言いました。

「確かに借りたお金は全てお返ししました。」

悪魔は言いました。

「待っていた時のお金が全然足りないぞこれを良く見ろ。」

嘘つき王子は良く見ました。

お金を借りる時に交わした悪魔の契約書に確かに書いて有りました。

お金が返せなければその日数分返すお金が増える事が確かに書いて有りました。

嘘つき王子は言いました。

「どうかお許し下さい必ず借りたお金返しますどうか少しの間お待ちいただけないでしょうか。」

悪魔が言いました。

「神の使い翼の生えた空飛ぶ虎を追い出す事が出来たらお金を返すのを考えてやっても良い。」

それを聞いた嘘つき王子は急いで戻りました。

嘘つき王子は考えました。

どうしたら神様の御使いの翼の生えた空飛ぶ虎を追い出す事が出来るだろか。

嘘つき王子は思い付きました。

「そうだ普通の虎なら何処にでも居るし度々、国民が虎に噛まれて居るそれを神様の御使い翼の生えた空飛ぶ虎の仕業にしよう。」

嘘つき王子は神様に祈りました。

「おお神よ神様の御使い翼の生えた空飛ぶ虎に噛まれたと言う沢山現れ我が王国の国民が怯えています。どうか神様の御使い翼の生えた空飛ぶ虎を神様の国にお戻り願えないでしょうか。」

神様は言いました。

「見ていましたよ。安心しなさいそれは普通の虎に噛まれたのです。私の虎ではありません。それにいつまた悪魔が襲いに来るかもしれません。この国や他の国を守る為に私の虎を置いて置く必要が有ります。戻す事は出来ません。」

嘘つき王子は言いました。

「しかし虎は虎です我が王国の国民が怯えて夜も眠れず昼と外が歩けません。どうか神様の御使い翼の生えた空飛ぶ虎をお戻し願えないでしょうか。」

神様は言いました。

「仕方がありませんね怯えさせては可哀想ですね。では半分の虎を戻しましょう」

嘘つき王子は言いました。

「ありがとう御座います。」

嘘つき王子は悪魔の王国に行き悪魔に報告しました。

「神の翼の生えた空飛ぶ虎を追い出しました。待って貰った分のお金は無かったしてく下さい。」

悪魔は言いました。

「素晴らしいじゃないか。よくぞ半分もの神の翼の生えた空飛ぶ虎を追い出すなんて大手柄じゃないか。」

悪魔は嘘つき王子をたいそう褒め称えました。

嘘つき王子は言いました。

「では約束通り返すお金は無かった事にして頂けますね。」

悪魔は言いました。

「王子それは違います。返すお金は無くなりません。考えると言っただけです。また少しの間待ちますので早く返して下さいね。」

がっかりした嘘つき王子は王国に帰り考えました。

「もう一度、正直王子に無理矢理に働かされた事にしよう一度は認めてお金が貰えたのだからまた貰えるはず。」

嘘つき王子は船で海を渡り正直王子の王国に行きました。

嘘つき王子は言いました。

「正直王子に無理矢理に働かされた国民は今も苦しんでいるだから助ける為にもっとお金を出さなければいけない。」

嘘つき王子はお城の中で怒り狂いました。

正直王子は言いました。

「その事はお金をちゃんと支払う事で解決したじゃないですか。」

嘘つき王子は顔を真っ赤にして言いました。

「正直王子のせいで我が国民は今も苦しんでいる。だから絶対に助ける為にもっとお金出さなければいけない。」

困った正直王子は嘘つき王子にお金を言われた倍の額を支払い問題が解決した事を紙に書いて残す事にしました。

嘘つき王子はお金を持って船で海を渡り王国に帰りました。

嘘つき王子は悪魔の王国に行きました。

嘘つき王子は悪魔にお金を支払いました。

悪魔は言いました。

「素晴らしいこんな大金良く集める事が出来ましたね凄いですねでも残念ですがまだ足りませんね後もう少しです今度も少しの間お待ちしますからこの調子で頑張って下さい。」

嘘つき王子は言いました。

「そんなはずはありません全てお返ししました。」

嘘つき王子は悪魔の契約書を良く見ました。すると神の御使いの翼の生えた空飛ぶ虎を追い払った時の分が残っていました。

嘘つき王子は言いました。

「神の御使いの翼の生えた空飛ぶ虎を追い払ったらその分を無かった事にしてくれる約束じゃないですか。」

悪魔は言いました。

「そんな事を言った覚えはありません。何か証拠は有りますか。」

嘘つき王子は怖い悪魔に何も言い返すが出来ませんでした。

嘘つき王子はまた正直王子の王国に行きました。

嘘つき王子は顔を真っ赤にして大きな声で

「正直王子のせいで苦しんでいるだから絶対に助けなければならない」

とお城で怒り狂いましたが誰にも相手にされませんでした。

嘘つき王子は悪魔の王国に行き報告しました。

「返すお金が有りません。」

悪魔は言いました。

「仕方がありませんねそれでは残りの神の御使いの翼の生えた空飛ぶ虎を追い払ったら10日間支払いを待ちましょう。」

悪魔は悪魔の契約書に書き記しました。

嘘つき王子は神に祈りました。

「おお神よ神の御使い翼の生えた空飛ぶ虎は我が王国の国民を襲い作物を食い荒らす害獣です今すぐに神の国にお戻し下さい。」

神様は言いました。

「この嘘つきめ、私は見ました悪魔の手先嘘つき王子よ私の御使い翼の生えた空飛ぶ虎がこの王国から去った後に国が滅びるであろう。」

辺りは目が潰れんばかりの光に包まれて神様の御使い翼の生えた空飛ぶ虎は一匹も居なくなりました。

嘘つき王子は意気揚々と悪魔の王国に行って報告しました。

悪魔は言いました。

「よくぞ神の御使い翼の生えた空飛ぶ虎を全て追い払いましたね素晴らしいでは約束通り10日間待ちましょう。」

ですが嘘つき王子は正直王子の王国に行っても誰にも相手にされませんでした。

神に祈っても応えて貰えませんでした。

10日間たってもお金を集める事が出来ませんでした。

困った嘘つき王子は悪魔に正直にお金が無い事を伝えました。

すると悪魔は言いました。

「お金が返せないのならば契約書に従い嘘つき王子の王国は悪魔が全て貰う。」

悪魔は一夜の内に嘘つき王子の王国を悪魔の王国に変えてしまいました。

悪魔は知っていました。

嘘つき王子の王国の民は嘘つきで傲慢なことを

悪魔は知っていました。

嘘つき王子の王国が借りたお金を返せない事も

こうして嘘つき王子の王国は世界から無くなってしまいました。







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