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元イケメン高校生、無双する

俺、本田裕樹は高校一年である男子のな

まぁ、俺は所謂『普通』というやつで、変わった事といえば少し頭が回る程だ

あれ?全国模試一位は普通だっけ?まぁいっか


それでも俺は普通だ、そういや、兄さんから「お前引くぐらい冷静だな」

って言われたことはあるな

ま、どうでもいい


今日も学校、昨日は姉から頼まれたゲーム最終章までやって眠かった、うん

あの人もこき使いすぎだと思う


あー、眠いくっそ眠い


そうやって網羅としていた頭では


車が来ていたことには


気づかなかったのだ


そう、ベンツに轢かれたのだ!!

せめて!ランボルギーニに!轢かれたかったのに!

うわぁぁ、ランボルギーニィ

ってかいつまで意識あんの!?


まさか死んでない!?

いやでも、あの速さで轢かれたら普通死ぬよな


「〜〜」


「〜〜〜!」


なに、雑音?俺マジ死んでる?


「〜〜〜ま!」


煩いな


「エリアスフィーネ様!!」


その瞬間、光が差し

視界が明るくなる


「エリアスフィーネ様の意識が戻りました!」


「よし、お前は下がれ!エリアスフィーネ様!?わたくしが分かりますか!?」


「アラン?」


知るはずのない名前


知らない人


モノクルをかけて白衣姿の古風な医者

それが分かった時に関節痛、頭痛、腹痛が舞い込む

風邪か?38.0°ぐらいはゆうに超えている気がする


一旦冷静になった所でもう一度医者を見る

銀髪に黒眼に白い肌世に言うイケメンという感じだ

常に他の人に指示を出していてその指示は的確だった

俺の視線に気づくとその銀髪医者、いやアランか


アランは優しく笑う


「大丈夫です、エリアスフィーネ様は必ず助けます」


あかんやーん、イケメンやないかーい、惚れてしまうやーん

つーか、、、早めにこの状況整理しないと


俺はエリアスフィーネじゃない

アランというやつも知らない、気がする

エリアスフィーネもなんとなーく知ってる?気がする


首周りが暑い、熱だけではない、髪が長い

息から溢れる声も高い声だ

どーしよー、コレまさか転生系?


ゲームはしてたけど漫画は読んでな、、、

あ、ゲーム


あぁぁぁ!そうだよ!ゲーム!



王道ファンタジー乙女ゲーム


『らぶ☆あなたのはーとをげっとしよ❤️』


「主人公、ライラ・ミユラムムひょんなことに魔法学校に来ちゃった!生徒は個性的な人ばっかり!色んな事件に巻き込まれちゃう!王子様に公爵令息に先生にお医者さん!?みんなの好感度をUPさせよう!エリアスフィーネ様は気に入ってくれない!でも邪魔に負けないで!あなたはみんなのはーとはげっとできるかな?

『らぶ☆あなたのはーとをげっとしよ❤️』」


だった気がする!

なんか知らんけどビックリマークが多かった!


エリアスフィーネはそれの悪役令嬢だ

攻略対象の一人(王子)の婚約者だ

ありきたりだが、王子、改めリアグラント・アスマラーテは


エリアスフィーネを殺しかけた、その贖罪で婚約者になったとゲームでは言っていた


それは10歳の頃、魔法学園小中等部で起きた事


リアグラントが魔法の練習中


たまたま通りかかったエリアスフィーネに魔法が当たり死にかけたそうだ


意地悪、美人、魔力はすごい、

金髪ストレート、赤眼


でお馴染み!エリアスフィーネ・サイラナイト


「あの、、、」


やっとの思いで出した声は掠れて、高くて

俺の声なんて、認めたくなかった


「私は、何歳ですか?」


「?エリアスフィーネ様は今、5歳でございます」


5歳!あと5年ある!

まだ魔法学園にも行ってない

大丈夫だ、まだある


その間、俺は


目立たない!!



そう決めてから、一年が過ぎた

なるべく優しく、地味に、口数少なく、


ふっふっふー!我ながらよく出来てると思う!

周囲の皆の同様はあったけど、まぁそんな事はどうでもいい!

まぁ、困っていることはある、それは


「エリスちゃぁん、一緒に本読も〜!」


兄!


ロリコン!?ロリコンかな!?

兄、エリアス・サイラナイト、金髪碧眼正統派イケメンって感じ、碧眼はサイラナイト家の秘眼らしい、碧眼は普通何かの進化を遂げて碧眼が開眼するが、エリアスフィーネは開眼しなかった。

ちなみに、エリアスは生まれつきらしい、もう分かるだろう、このハイスペック男子、

ゲームの攻略対象だ


「申し訳ございません、いまから用があるのです」


「そっかぁ、分かったぁ」


もうこないで


ゲームではエリアスは平民だが魔法学園に入学したライラに興味を、、、あれ?そういやゲームのストーリー見返して無かったな、コレを機に見返すか、


ライラは平民にしてたけど生まれつき魔力があった、両親はそれを隠していたが色々ありバレてしまう、ライラはこの世界で珍しい魔法の全属性持ちだった、それを魔法省は見逃さず、魔法学園に強制入学させた、

ライラはそれに戸惑いながら魔法学園トップ成績を取る、それに興味を惹かれた男ども、王子、公爵令息、先生、医者、魔法省最高管理者の息子、主にこいつらに攻められる、それをよく思わないエリアスフィーネにいじめられながらも諦めず、突き進みキャラクター達と結ばれる、、、


というものだ、なっがい、ほんっと長いのだ

エリアスフィーネはこの話のハッピーエンドにはいない、ライラをいじめていた事がバレて追放orハブられる、最悪の場合、殺害エンドだ


うん、それだけは避けたいだって死ぬんだよ?嫌だろ


さて、図書館に着いた大きな木の扉だ、いくら魔法の世界と言ってもコレは手動らしい、自動ドアぐらい発達して欲しい、こんな小さな子供が困っているのだ、誰か愛の手を、、、


まっ、誰もいないんだけど、、、


そもそも、最近気付いたのだが元の自分の力はこの世界でも保有されるらしい、魔法はどうにもなんがな


ギィィィィと木の扉の重々しい音が響く


天井まで続く本棚に真ん中にあるテーブル、所々に椅子もあり、二階に続く梯子もある


「ハア」


何度見ても凄いね、ここの図書館


俺は5冊ぐらいの装飾がゴテゴテしている分厚い本をテーブルに置き椅子に座る、足はつかないがクッションがある椅子なので快適である


さて、ここの字も少し手間だったが5日でマスターした天才じゃね?

いてっいてっやめて、石投げないで、、、茶番はここら辺にしよ


この世界は魔法世界、出来れば10歳、最低15歳の頃に魔法を持っていたら魔法学園に入学をすることになっている


魔法を持っている人は大体二属性の魔法が使える、運が良ければ三、由緒ある家系なら四、王族なら五

種類は風、光、闇、水、土、火


そしてたまに、全属性持って生まれる人がいる、それが


主人公、ライラだ


ちなみに、エリアスフィーネは四属性持っている、サイラナイト家は一応由緒ある家系だからなぁ


「ま、エリアスフィーネは落ちこぼれだったけど」


エリアスフィーネは四属性持っているくせして魔法は楽に扱えなかった、なので昔からあまり関わる人はいなかったらしい。


そう考えてため息が溢れた


俺、魔法扱えるかなやべっ急に不安になってきた、不安になるなー俺、

俺は冷静さだけは備わってたんだ、大丈夫、俺はできる

目立たない!

元イケメン高校生は多分なんでもそつなく子こなします、多分w

自分の事「普通」って言ってるけど絶対普通じゃない

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