九十日目、お酒は二十歳になってから。え? これ常識?
……更新が長らくお待たせして、申し訳ございませんでした。
ここのところ、テストや大会等でごたごたしていて……。
いや、あの……なんっつーか……さ、さぼってたわけじゃないんですよ?
ただ…その…スランプ気味っつーか……何というか…。
と、とにかく……九十日目、どうぞ。
「う~ん…キレイだなぁ…」
冬の夜空に浮かぶ大きな真珠のごとき月を見ながら飲んでいた。
おっと……一応僕こと萩昌介が飲んでいるのはノンアルコールの物だからね。未成年で、お酒は飲んじゃいけないからね? お酒は二十歳になってから!
夜の月がキレイに朱色に塗られた杯に映し出されている。足元にはとっくり。そして…近くには会長が布団をはだけさせながらがーすかぴーすか(五月蠅く)いびきを立てている。
……おや。片手にあったスルメイカがいつの間にやら無くなってしまった。
……ちょっと食堂に拝借に行ってくるか。
そして僕は食堂に着いた訳なんだけど……。なにやら騒がしいような……。
意を決して中をのぞいてみると……。
「さぁ…飲んでくれや…」
「すまんねぇ…親父さん」
「親父さんじゃない。マスターと呼んでくれ」
……なぜにおでん屋?
いや、ほかにもいろいろとつっこむべきところがあるのかもしれないけど……なぜにおでん屋?
「先生、何か悩んでるみたいですねぇ……? アッシでよければ話ちゃぁくれませんか?」
「聞いてくれよぉ…親父さん…」
そして、声の主はここぞとばかりに声を荒げた。
「最近アタシの出番が少ないんだよぉ!!」
うん。これ間違いなくコガセンだ。
「なんでなんだよぉ! 初期の頃はちゃんとアタシだってメインキャラとして活躍していたのに! 最近はすっかり脇役キャラに後退だよ!」
「どちらかといったら、後退、ではなく格下げ、では?」
「わかってるよぉ! 伊達に教師はしていないんだからさぁ…」
いや、わかってないでしょうあなた。確実に日本語を間違えているんだから。ホントに教師ですか?
「それによぉ……最近はいろんな奴が増えてきてるからよぉ……あたしもそろそろ身を固めなきゃ、と思って……同僚の奴と合コンに行ったんだよぉ……」
「あぁ、今流行の、『婚カツ』ってぇ奴ですね」
違うと思う。
「そしたらよぉ……相手方にはキレイなアタシと同じ先生方がずらりと……」
「ほほう? それで?」
「アタシはその中の一人に猛烈なアタックを試みたさ! そしたら……そしたら……」
「なんと、言われたんですかぃ? ここだけの秘密にしますから」
僕も聞いてるけどね? 話題によってはばらしたりもするけど……。
そして、意外な事実がッ!!
「相手は『D以上じゃないと興味ない』って言ったのさぁ!!」
ズコ――――――!!
僕は思わずずっこけて食堂のドアを頭突き壊してしまった。
そして……。
「……ヒック。なぁんだ~? はぎぃ? おまえ、盗み聞きしてたのかぁ?」
「ちょ……コガセン!! これは誤解……って、ごほっごほっ! 何これ、煙ッ!」
「あぁ、直火ですから」
「火を炊かないでください! 校舎内で!」
火事が起きたらどうするつもりなのだろう。
「まぁまぁ……お前も飲めよぉ。百年○孤独とか、サ○ケとか、メロー○エローとかあと御神酒とかもあるぜぇ?」
「なぜに御神酒!? それってお正月とかに飲むものですよねぇ!?」
(※それはおとそだと思う。By作者)
「まま、飲めよぉ」
「ちょ、やめ……飲ませ……」
「――――んで? なし崩しに飲んでいた、という訳か」
「「はい」」
「副会長と顧問ともあろう人が、情けないと思わんのかっ!? っていうか、コガセンって一応この中では比較的まともな先生だよなぁ?」
「いや……時には酒で忘れたい過去とかもあったのさ……」
「かっこよく言ってみてもダメだから! とにかく、朝までどんちゃん騒ぎをした罰1 これ、片づけとけ」
「「えぇ~~?」」
「文句あんのか?」(ギロリ)
「「ありません」」
……むしゃくしゃしてやった。今は反省している。(By副会長の反省文)
あ、そうそう。
え~……皆々様のおかげで、なんと、サクコーのPVが一万を突破しました~!
ぱちぱちぱち!!
これからも……末永く、おつきあい、お願いします。
By、水月五月雨