八十七日目、オチがついても結局はぐだぐだに終わってしまう。そんな話。
…スランプです…。しかし…めげてはいられません。
今回ももしもより、「もしも桜ヶ丘高校生徒会役員の皆さんが性別が逆になったら!?」…こうなりました。
「ち…遅刻だぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
俺は急いで布団から飛び起きて制服を着込んで魚肉ソーセージをほおばり鞄を持って学校へ行こうと
がっっっっっっっっっっつん!!
「いってぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ!!! 足の小指がいってぇぇぇぇぇぇええええええええええええええ!!!」
畜生!! どこの何奴だ! こんなところに山積みになった十字のビニールテープで縛ってある新聞紙を置いていたのは!!
あ、俺か。
ンな事思ってる場合じゃない!! さっさと生徒会室に行かなきゃ間にあわねぇじゃねぇかよぉぉおおおおお!!!
「ハル!! 何してるんだ!! さっさと行くぞ!!」
「うっせ抄貴!! 言ってる暇があったらてめぇもさっさと走れ!! このガンヲタ!!」
そう。ここは桜ヶ丘高校。
そして俺は生徒会役員庶務雑務担当桜田春仁。そしてこの脇を走っているイケメンかつジュノンボーイ(どちらも意味は同じだがな。By抄貴)なガンヲタ野郎は桧木抄貴。
二人ともぴっかぴっかの一年生…なんだが…。
「お前のその遅刻癖は何とかできねぇのか!!」
「うっせぇぇぇぇぇぇええええええええええ!!! 喋ってる暇があったらとっととはしれぇぇぇぇぇえええええええええ!!!」
叫びながら走っている俺は結構すごいと思う。
「「遅くなりましたっ!!」」
「遅刻常習犯共今来たのか?」
うぅっ…怖い…! 副会長の視線が怖い…!
さすがは極道(若頭? っていうんだったっけか?)仕込みの人だ…。
今目の前に立っているツヤ黒髪和風美人のこちらの方は生徒会副会長萩昌子。別名、鬼。
背中にいつも持っている鞭とろうそくは趣味だと言うが…。
「ならば…ちょっと私につきあってもらおうか…? ちょっと朝の運動を…」
「「ひぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!」」
嘘だっ!! ちょっとじゃないもん!! あれは絶対にちょっとじゃないもん!! 想像を絶するような○○○○地獄や、○○○○体験とかがまってたもん(すでに一回経験済み)!!
俺たちは肩を抱き合って互いにがたがたと震えることしかできなかった。目の前には! 目の前には!
おにおにおにおにおにおにおにがぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!
「昌子。それくらいにしておきなよ? いくら何でも怖がってるじゃないか」
「でもなぁ、炎樹。こういう奴らは一回びしっと言ってやらなくちゃぁダメなんだって」
ありがとう!! 柊炎樹先輩!! アンタ…アンタは仏だよ!! 地獄に仏だよ!! まさしく!!
この柊先輩。チャームポイントは短く切られた空色の髪で、背は高くて目鼻立ちもくっきりしていて顔はまさしくハリウッド級のかっこよさに才色兼備、つまり何でもできるスーパーオールマイティーマンなんだからもはや天はあの先輩に一物二物どころの騒ぎじゃない!!
あーもう!! 俺が女だったら惚れてるYO!!
「うーっす。お前ら集まってるかぁ?」
そんな感じで出てきたのは胸が異様にでかくて(ホルスタイン?)その上背がすらっ。金色の髪の毛がチャームポイント。切れるような眼差し、整った目鼻立ち。おそらくそこらの都会に行けば確実にモデルデビューができるはずだ。
そう。この方こそが…。
「おせぇぞ、龍子」
「わかってるってぇの、うっぜぇなぁ昌子は…」
桜ヶ丘高校生徒会役員夏樹龍子である。前振り長いな、おい。
「さぁて…それでは第339回生徒会会議を始めるぞ~」
「「はぁ~い」」
「今回の議案は…これだ」
そうして会長はどこからともなくフリップボードを取り出した。つーかどっから取り出したんだ。それ。
「ん? 胸」
「さらりと問題発言をしないでください!!」
つか…30×45のフリップボードがどうして胸の谷間から…。
んな事を考えていたら隣から殺気が!!
「桜田ぁ…何を見ていやがるンだぁ……?」
「ちょ…萩先輩!! 目がマジッス!! 止めてくださいッス!! マジで!! 抄貴も止めろよ!!」
「基本的には俺関係ないんでパスの方向で~」
「裏切りものぉぉぉおおおおおおおおお!!」
「はいこっち注目~」
そしてフリップボードを見てみるとそこには…。
ギャグ漫画、小説の度重なるアニメ化並びにドラマCD化
「…? これがどうかしたんですか?」
「いや…ほら、最近ちまたで話題の生徒会○一存やら、バカとテ○トと召喚獣やら、涼宮ハル○の憂鬱やられ○ぃ×ばとやら銀○やら…ホントは伏せ字ではなくすべて伏せ字なしで公表したいところだが大人の事情やらで公表ができないあれやこれを今回出した訳なんだが…」
「…会長? これ結構すれすれのところ行ってますよね?」
「…気のせいだろ」
「嘘だっ!!」
「あーわりぃが…それについては専売特許の方がいるからダメな」
かったるそうに会長は孫の手で肩を叩いていた。そりゃぁ…あんだけでかい物をつり下げているのだから重いに決まっているだろうなぁ…。
と思っていたらなにやら首筋に冷気が…。
「さ・く・ら・だ?」
「ふしだらなことなど一つも思っていません!! 断じて!!」
「ほほう…ならばその心に直接聞いてみるとするか…」
「柊せんぱぁぁぁぁぁあい!!!」
「ごめん。この件に関しては僕は関与しないから」
「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!」
「……はぅあっ!!!」
「うぉう!? どうした桜田!?」
「い、いえ…なんでも…」
…一応確認…。
………うん。ないね。ついでに言うと上もちゃんとあった。
よかったよ…桜田ハルだよ…。
「ったく…変な確認をしているが、とりあえず…」
「?」
「今回の議題で決定したことは…」
議題? あったっけ? そんなの?
「性転換したら作者が混乱したため、今回はこれにて中止!! 以上!!」
は?
…見るとなんか股のあたりに鈍痛が…。
……………………。
「やっぱり夢じゃなかったんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!」