七十二日目、おれは しんせかいの かみになるおとこだ!! 上話
サブタイはかみばなしと呼んでください。
「こ…これは…!? この…このノートは…! くっくっく…そうか…これは…これは俺にしかできないことなのか!! ならばやってやろう…! やり遂げて見せよう!!
この俺が!!
新世界の!!
神になる男だ!!
あっはっはっはっはっは!!」
「うい〜っす。みんないるかぁ?」
「「は〜い」」
「うっし。じゃ、毎度恒例第666回桜ヶ丘高校年度行事設定会〜はい、どんどんぱふぱふ〜」
「やる気なっ!! いつにもまして会長やる気なっ!!」
「だって最近、おもしれーコトが何もねーんだもん…暇で暇でしかたねぇよ」
たしかに…。
最近の学校は何にも異常というものがない。つまりはこの上なく平和。
そして…退屈。
だからこそ会長は「今日は行事設定すんぞ」と言ったんだろう…。この人にそんな知恵があるかどうかすらも怪しいが…。
「んじゃ、まず…柊、頼むわ」
「はい」
そして柊先輩が立ち上がった。うん。やっぱり柊先輩ってプロポーションいいよなぁ…。これでストーカーじゃなければ彼氏の一人や二人できてもいいのに…。
「え〜っと…私が提案するのは…」
と、ここまできたとき、
急に柊先輩が胸を押さえて苦しそうに呻き始めた。
「柊!?」
「紫苑どうしたの!?」
「か、体が…熱い!!」
「よし! 桜田!! 冷え○タシートもってこい!! あの、ほら!! なんか同じシート張ってたガキの絵が書いてるやつだ!!」
「だめですよ!! おもいっくそ著作権に触れてるじゃないですか!!」
「じゃぁあれだ!! 熱しゃまシートだ!!」
「シートから離れてください!!」
そんなやりとりをしていたら…。
「くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」
と、柊先輩が声を上げて…霧に包まれた。
「紫苑!? 紫苑!!」
「落ち着け萩!! こんなところであたふたしても仕方ねぇだろが!!」
やがて霧が晴れて…。
そして…柊先輩は…。
柊先輩が…。
「ちょ…なに…これ…?」
ちっちゃくなってた。
「「ええええええええええええええ!?」」
「ばんなそかな」
「あんたはこの期に及んでもそんなことを言うのか…はっ!?」
今、私たちの中で一つの方程式ができあがった。
それは…!
柊先輩−年齢=ロリータで、あるからしての会長*ロリコン
((まずいっ…!))
「おじょ〜ちゃ〜ん!!!!」
「やっぱりだぁぁぁぁぁああああ!!」
まさかまさかのロリコン魔神久々の大復活!!
「いみやさん!!」
「ああっ!! 柊先輩幼児化しちゃったから文章に漢字がない!!」
「おまかせ…」
くださいが続くんじゃないのかな!? 井宮さん!!
なんでほっぺたを赤く染めてるんですか!?
「こ、これは…!」
「井宮さん!! 柊を取り押さえろ!!」
「…全力で却下します!!」
「ごふぉあ!?」
井宮さんは裏拳をかましてそのまま柊先輩を…。
連れ去った!!
「ちょ…いみやさん!?」
「とにかく家に帰って、早く着替えを…(ハァハァ)」
「やめてぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえええええ!! たすけてぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇえええ!! なにかが!! なにかがわたしうばわれる!!」
た、確かに井宮さんがなんかおかしくなってるぅぅぅううう!?
「そういえば…井宮さん、財布の中にちっちゃい頃の紫苑の写真を入れてたような…」
「「それだっ!!」」
「お…お前ら…助け…ぐっ…」
って、桔梗!? 最近ツンデレ属性が発覚しつつある桔梗!?
ま、まさか…!
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」
はい、デジャビュー。
「……………………ひぅ…」
こ、こっちゃこっちでかわえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇぇえええええ!!!
まさかいつものツンケンした態度、そして若干ヤンデレ的ではなく、まさかの人見知りぃぃいいいい!?
「かぁーーーーぐやぁぁーーーーーーひめぇぇぇぇえぇぇぇぇええええ!!!」
そしてまた出た!! ロリコン魔神!!
「こ…こっちにこないで…!」
そう言いながら石火矢を容赦なく撃つのはだめじゃないかな? ちび桔梗ちゃん。
「…ごふぉぅ…!」
そしてまたしても天国へと…!
「旅だってたまるかぁぁぁぁぁああああ!!」
「復活した…」
「会長、復活の呪文は?」
「ゆうてい みやおう きむこう ほりいゆうじ とりやまあきら ぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ…」
「初代ぃぃぃぃぃぃぃ!!」
最新作もシクヨロってかぁ!? 作者は金銭不足で買えないからってかぁ!?
「おめでとうございます、会長。今のあなたのパラメータはALLMAXですよ」
「ふぉぉぉおおおおおおおお!!!」
「一番だめだったよ!! この人!!」
「う…うう…」
そしたら雫ちゃんが…!
「う…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」
はい、デジャビュー。
「お…おほほほほほほほ!!! ぱんがなければケーキをたべればいいんじゃなくって!?」
「おじょうさまだぁぁぁぁぁあああ!!」
「おい、おまえら! 大丈夫か!?」
そこにはコガセンが…って。
「あの〜…甲賀先生? 何でそんなにちっちゃいんですか? 何でいつものスーツがぶかぶかなんですか?」
「んなもんあたしがききたいわ! なんであたしがこんなめに…!」
「日頃の行いが悪いからでは?」
そんなことを口走ってしまったが、チョークは殺傷力がない! ふふふ…勝った!!
…と思いきや投げてきたのは五寸釘ぃぃぃいいいい!?
「あまいぞさくらだ…あたしのちっちゃいころはごすんくぎをれんしゅうでなげていたんだ!!」
「長文を平仮名で喋らないでくださいっ!! …ってごめんなさい! ごめんなさい! だから投げないで!!」
…やれやれ…どうなっちゃうんだろ…私たち…。