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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
秋の章 ~こいとまつりは・・・~
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六十三日目、バトロワ、終了

「柴村さん、悪いんですけどそろそろ私、弾が尽きそうなんですよね」

「は?」


いやそんな…鳩が豆鉄砲食らったような顔をしないでください…。

しかし、実際問題、弾がない事にはダメだった。撃てる物も撃てなければ単なる鉄くず。なんの役にも立ちはしないのだ。


「弾どこにあるんだ?」

「大会本部です」

「なるほど…。走っては?」

「行けそうですけど…雫さんが…」

「私なら大丈夫です!」


力強く雫さんは言った。


「大丈夫ですよ」

「雫さん…」

「おっし…」


私と柴村君は覚悟を決めて本部へと目を移した。

そして…


「突っ切るぞ!!」


大会本部へとかけだした。

私は残り少ない弾を使ってありったけの敵を倒した。が、


「すぐに弾が切れたっ!?」

「コレはどうだ?」


手渡されたのは輪ゴム銃。

皆さん、割り箸とかで作りましたよねぇ…。


「懐かしいですねぇ…」

「そうだなぁ…」


あはは、うふふ、あはは…と和ましい空間を雫さんと柴村君で構成していたとき、


「ってコレでどうやって撃退しろと!?」


そこで私のつっこみが。


「大丈夫! あんたならどうにかできる!!」

「抄華さん、ファイト!!」

「くっ…!」


いろんな銃器で戦ってきた私ですが…輪ゴム銃というのは初めてですっ…!


「…分かりました。何とかやって」

「ちなみにそれ、輪ゴムは五発までだから」

「ほとんど使い物にならないじゃないですかっ!!」


勢いに任せて私は輪ゴム銃を叩き折った。

輪ゴム銃は見るも無惨な姿に…。


「…結構コレ作るの大変だったんだぞ?」

「知りませんよ!!」

「そ、それよりか、ほら! 来ましたよ!」


眼前にはもはや狂って襲いかかってきそうな…って言うか、ingげんざいしんこう形で襲いかかってきてるんですけど…?


「ちっ…! 後もうちょいだってのに…!」


苦々しく舌打ちをする柴村君。ホントに後もう少し…。もう目と鼻の先だというのに…!

そして!


「しゃーねぇ…! 行くぞ!!」

「って特攻ですか!?」

「やるしかねぇだろ!!」


さっきからそればっか…。

とは思いつつも襲いかかってくる生徒諸君を柴村君はまさに鬼神のごとき強さで追い払っていました。

前方から来る者はその腹に拳を入れられ、

後方から襲い来よう者はカッターの餌食と化し、

集団はあっという間に蹴散らされました。

そして、


「弾薬、ありましたっ!!」

「っしゃぁ!! 総攻撃だ!!」


そして後は四、五十人位いた人たちがあっという間に…。

四十…

三十…

二十…

十…

そして…


「こいつでとどめだ!!」

「くらぇぇぇぇぇぇぇえぇえぇえぇええええ!!」

「てぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」


三人連続でのフィニッシュ!!

これ、格ゲーだったら盛り上がるのではないのか? …ちょっとだけそう思いました。

そして、


「んで? 何でこうなってるんだ?」

「そういえば…」

「そうですね…」


なんかやりまくってて全員気づきませんでした。


「と、とりあえず、会長達の所に行きましょう! 何か分かるかもしれませんしね!」

「そだな。行くか」


と、言うわけで会長達の元へと行くわけでした。


















「うわっ…」

「ひので様!!」


ひので様は相手に斬りかかられそうになっていた。

しかし、私はとっさのところで相手に砂をかけ、そのままローキックを決めた。

え? ローキックでパンツが見えないのか?

…読者様。それは愚問というモノです。その点はちゃんと…。

カボチャぱんつ・・・・・・・をはいていますからっ!


「うら若き乙女がそんなん言うんはどうかとうちは思うんやけど…」


確かに…。

しかし、なりふりなど構ってはいられないのです。


「ここでなんとしても食い止めて、お嬢様に止めてもらわねば…っ!」

「…せやな。うちらが頑張らんと…あかんねんもんな…!」


とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!


そのかけ声で行った。何十にもわたる敵に向かって。

そしてぼこぼこにしていった。


「メイドを…」

「女を…」

「「なめんなァァァァァアアアア!!!!!!」」


そして敵の数は減っていき、やがて。

そこには二人の女が立っていた。

後にこのことはサクコーで英雄伝として語り継がれる。


『一人のメイドと、一人の女学生による、学校開放戦争。その勝者が彼女らなのだ』


…だいぶん、事実がねじ曲がっているようだが。















「ふん…。なかなかやるじゃないか。キザ仮面とやら」

「はっはっはっはっは。褒めないでくれ。褒めたとしても十円ガムくらいしか出す物がないぞ?」


な、なんなんだこいつ…。

蹴り一発でさっきの服部とかいうやつを蹴り飛ばしちゃった…。


「さて…俺の任務はこの桜田ハルという人物を救うこと…よって今から邪魔者を排除しなくてはならない!!」


そう言ってそいつは今度は春樹あずまの方へと向き直って、


「と言うわけだ!! 崇高なる正義のために遠慮無く礎となってふぁげらっしゃぁ!!!」

「五月蝿いよ。きみ」


遠慮容赦なく顔面に拳がクリーンヒットした。


「さて…おかしな奴がいなくなったところで、早速やろうか?」

「あ、ああ…そうだな」

「ふぅむ…ってか、もう勝負は終わってるけどねぇ」

「な!?」


そう言ったおばあちゃんはいきなり春樹の前に立って、


「滅魂!!」

「げあっ…!!」


おお! なんか春樹の体から黒い煙が出ている!


「くそぉっ…! 終わって…たまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」


その言葉を聞いたとき、おばあちゃんの表情から余裕が消えた。


「! あんた…正気かぃ!?」

「くくく…死ねばもろとも、だ…ふぁははははははは…」


え? え? え? なになに? 何が起きてんの!?

そして黒い煙が完全に消えて、笑い声も消えたとき、そこには気を失った春樹だけがいた。

そして、そこには真っ青なおばあちゃんの顔。


「お、おばあちゃん? 春樹は? どうなったの?」


その言葉を聞いたおばあちゃんは、いつものように明るい声ではなく、まさしく見た目相応のように、泣きじゃくった顔で、


「この子は…」















「っ…!」

「勝負あったな。竜介」


俺は右肩を押さえてその場にうずくまっていた。

そしてその右肩には、血。

チェーンソーで斬りつけられた傷だ。

そしてやつが持っているチェーンソーには俺の血がべっとりと付いていて、未だに元気よく刃を走らせている。


「後は…こいつでお前の首を狩るだけだ」


やっべぇ…ちょっとピンチになってきたな…。

くそったれめ…。


「…けん…な」

「ん?」

「…ざけんなっ! 畜生がぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」


俺は渾身の力を振り絞り、右手に持っている色即是空で相手を切った。

全てはこのときを待っていた。

もっともやつが油断するタイミング。それ即ち、


(俺が攻撃を受けて、動けなくなっているときっ…!)


しかし、失敗すればもちろん命はない。だからこその攻撃。

そしてその俺の覚悟を背負った色即是空は応よと言わんばかりに、

是一やつの体を切り裂いた。


「くっ…!」

「…へへっ…ざまぁ…みろってん…だ…!」


口からは血がどぱどぱ出ている。が、んなこたぁどうでもいい。今しかない。

やつが動けなくなっている今こそ…!

俺は雁岨の前に立ち、刀を垂直に構えた。そして、


「悪しき魂よ…この者の体から出でて浄化したまえ…っ!」


そして、浄化。

雁岨の体からは黒い煙が立ち上っていた。

そして、雁岨はその場に崩れ落ちた。


『竜介!! まだだ! まだ私はあきらめたわけではない!! 必ず再びお前の前に姿を現して、またしてもお前を倒して、天下を統一してやる!! 何度でも、何度でもっ…!』

「来てみやがれ。そん時には俺がたとえ死んでも、生まれ変わってまたお前をぶったおす。そん時まで…」


そして黒い煙が見えなくなったとき、

俺は運動場の真ん中で一人叫んだ。


「首洗って、待ってろやァァァァァァァァァァァァァアアアアッ!!!!」



――――こうして、俺たちの戦いは終わった。

忘れていましたが、名言も一人五つまでオッケーです。

では、改めて募集要項をいいます。


・人気投票は一人五票まで。誰であろうと可。

・名言、名話、迷話も一人五つまで。誰であろうと、何であろうと可。


以上が募集要項です。

ふるってご応募ください。では。

水月五月雨でした。

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