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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
秋の章 ~こいとまつりは・・・~
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六十二日目、スーパー強いから。

さて。

ここで一つ補足です。登票ですが、一人五票まで! 誰だろうと構いません。とにかく、一人五票です。

そして質問!! どんな物でも可です!! ただし、ネタバレは無理です。本質的に。

それでは、本編をどうぞ。

「し…柴村君!?」

「よ。なんか大変なことになってるみたいだな…トイレ行って帰ってみたら襲い掛かってくるし…」


災難だ、とでも言わんばかりの顔でこっちを向いて肩をすくめた。

そのとき、生徒の一人が柴村君に向かってスポンジ刀を振りかぶってきた。


「危な」

「よっと」


柴村君は信じられないことに背後からやってきていた生徒のスポンジ刀を難なくよけて、そのまま回し蹴りで相手を飛ばした。


「ったく…話している最中に邪魔をするなって親から言われなかったのかよ?」


そして改めてカッターナイフを構えなおして相手…四、五十人の生徒を前にして、


「…やるか」


一言言った。


「…はいっ!」

「わかってます!」


そして、四、五十人対三人さいきょうの戦いの幕が、切って落とされようとしていた。















「…ったく。無茶するのは関心せえへんよ? メイドさん」


土煙が収まったあとに出てきたのは、凩ひのでさんだった。

そして背中には木刀。目の前にはなぎ倒された生徒達。


「…誘凪、ですか?」

「ん。でもな、これ使うくらいやったらやみよのほうが得意なんやけど…」


そして改めて相手を前にして青眼に構えた。前にはふらふらと起き上がってくる生徒。


「…せやけど、全く持ってできへんてことは…ないんやでぇ!!」


そして先ほどの井宮さんよろしく突っ込んでいった。

そして、


「…お客様のお手を煩わせては、メイドとして失格ですね」


井宮さんも突っ込んでいった。

そして私は二人が戦っている間に、放送室へと急いだ。


(がんばって…二人とも!)


そして死なないで。

縁起でもないことを…と思いながらも私は放送室へと行った。
















「うぉらぁ!!!」

「ふんっ!!」


がぎゃん!!


安っぽい音とは裏腹にとんでもない衝撃の風が周りにあった土を軽く吹き飛ばした。

そして睨み合い、つばぜり合い。


「ふん、そろそろがたがきたんじゃないのか? ええ、おい? 竜介、この場で死んでみるか? そして一回地獄に行ってみろ」

「冗談じゃねぇ。どうせ行くんだったら俺は天寿全うしてから行くぜ。そんでもって地獄巡りをしてまたお前と正面切ってこんな風に立ち会ってやらぁ」


それと、と言ってそのまま俺は押す力を強めた。少し火花が出た。


「お前こそさっさと出てきやがれ。このすっとこどっこいがぁっ!!」


最後の部分で俺たちは離れて、俺はそのまま体勢をいつもの下段からやや右斜め下段に構えて相手を待つ。そして相手はチェーンソーをさらにうならせていつ突っ込むかを見極めている。

はっきり言ってこの勝負、俺の方が分が悪い。

チェーンソーが相手と言うのも頷けるが、問題はそれ以上に山積み。

第一にまず、雁岨の体を使って是一は戦っている、と言うこと。相手は幽霊だからまずは動きを止めなければならない。

が、そこで第二の問題が発生してくる。それはやつのスピードが異様なくらいに早い、と言うこと。

いくら何でも相手は人間。いつかは転ぶだろうと思ってこんな風に防御主体の戦闘になっているわけだが、あいつ、雁岨の中にある体力全部を使う気らしい。それほどまでに邪魔か? 俺は。

第三の問題、それは…色即是空コイツの耐久度の問題だった。

こいつは一応、そんじょそこらの爆弾…たとえばダイナマイトとかでも全然。かすり傷だってつかない。

が、それは普通の兵器での話。

あいつが持っているのは色即是空コレと同じ護身武器…。硬度は同じだ。

考えてもみろ。同じように硬い物が、何度も何度も打ち合っていたらどうなるか。

そしてそれが、細い物と太い物だったら、どっちが先に折れるかを。

…こう見えて俺は結構頭ん中では考えてるんだよ。覚えてろ。読者。


「せやぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!!」


眼前にチェーンソーが飛んできた!

やば! 間にあわねぇ!!

俺は無駄だと思いつつも眼前のチェーンソーを弾こうと構えた。

そして。

先ほどまで晴天といえるような青空が、いつのまにやら曇天へと代わり、

その曇天の空に、

真っ赤な、真っ赤な、赤い斑点が付きそうになった。















「は〜っはっはっはっはっはっはっは!!! 待たせたな、諸君!」

「誰も待ってないし。ッつーかあんたは誰だ。どっから入ってきた」

「少女よ! それは愚問という物だ!!」


そう言ってそいつ…キザ仮面、っつったっけ? は私にビシィ!! と人差し指をつけて言った。


「いいかね…少女よ…目の前には冷蔵庫がある。そしておもむろにその冷蔵庫を開けたらそこにはなんともおいしそうなケーキがあるではないか!」

「だからなんだ。だから」

「それを食べないような人間がいるのか!?」


いや、いるだろフツー。

っつーかだれだ。こいつを不審がらずに入れたやつは。


「…どうやって入った?」


お。コガセン。さすがにそこは聞くんだね。

そしてそいつはさも当たり前かのように


「ふむ。塀を跳び越えてやって来た」

「「はいぃ?」」


コレには全員驚愕。もちろんその中には春樹…吾妻? どっちだろ…。も驚いていた。

が、服部という人は一言も話さずにその場に鎮座していた。


「なぜだ? それくらいは普通の人ならばできることだろう?」

「いやできないだろふつー」

「では百メートルを三秒台は?」

「無理だ。人間の構造上」

「瓦を五千枚。しかもそれをかかと落としで割ることは?」

「余計無理だ」

「ふむ…」


そこまで言ってそいつは考え込むような仕草をして…。


「しかしそんなことはどうでもいい!!」


開き直ったよ。誰だあんた。


「なぜならば私は、そう。この世界を救いに来たのだからな!!」


そしてビシィ!! とまたしてもこちらを指さす。好きだな、あんた。

ッてか救う? おいおい。出る物間違ってないか?


「問題はない。なぜなら私は」


そしていきなりその場から消えて、

服部の前に現れて、


「スーパー強いからな」


そして服部の体に向かって、蹴りをかました。

そして服部の体は浮き上がり、そのまま壁に自分の体の型を作っていた。

…確かに強かった。

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