四十八日目、めんそ〜れ、ヤクザWorld。
おらおらおらぁ!! まだまだいくぜぃ!
「あれ?」
今日生徒会室に来たら萩先輩がいないことに気がついた。
「先輩は?」
「ん? なんか風邪引いたとか言うことでちょっと実家に帰っているとか…」
「ふぅ〜ん…」
実家か…。
萩先輩の実家ってどんな所なんだろ…。ぱっと見、萩先輩って優男みたいな感じだしなぁ…。
ここで私の予想。
1.マンション。
2.ペンション。
3.立ちション。
って待て!! レディになんてことを思わせるんだバカ作者!!
…とにかくそんなことを空想しつつパソコンのキーボード(ただいま文化祭の予算案合計中)を叩いていたら、柊先輩が生徒会室に入ってきて開口一番、
「ハルちゃん、昌介のお見舞いに行くわよ」
「え? 何で私なんですか?」
「んー何となく。じゃぁ井宮さんと一緒に」
「だからなんでっ!?」
「承知いたしました、お嬢様」
井宮さんは例のごとく天井裏から顔を出してなにやらごそごそしていた。
そして出てきたときには…。
「お待たせしました」
「なんでそんなにアタッシュケースを持ってるんですか!?」
おかしい! おかしいよ明らかに!! いつもの井宮さんじゃないよ!!
「ちなみにこの中にはいろいろな対戦車用の銃器が…」
「詰め込まなくてもいいもの詰め込んでるぅぅぅぅぅぅううううう!!」
そんなつっこみをした後、
「じゃぁ俺も行くかな…」
「じゃぁ私も行きます〜」
「あ、わ、私も…行きます…」
「一応ハルっちが心配だから僕も一緒に行こう」
っつー訳で、結局全員で萩先輩の家へお見舞いに行くことにしました。
え? 何で行ったのかって?
…田中さんに送っていってもらいました。久しぶりのリヤカー。
〜んで、リヤカーで五分〜
んで到着…って…。
「何ここっ!?」
そこにあったのはよく時代劇とかで見るような門…そしてその周りの壁は…。
「白塗りだな…」
「触るとこれ、怪我しますね…」
春樹の言うとおり、その白塗りの壁には所々棘がある。ついでになんか鮫肌みたいな感じになってたし。
とにかく、インターホン(あのぴんぽんって押すやつ)を探してみたけど…。
あれ? 無くない?
「インターホンがないな…」
「どこにあるんでしょうか…」
とみんなで探していたら柊先輩不意に、
ドンドン!!
ドア…っつーか門を叩いた!! な、何してんですか、あんた!!
「これがホントのインター門」
「うまくねぇし! っつーかそんなことすんな!!」
そんなことを言っていたら、
ぎぎぎぎぎぃ…
え? 開き始めたんですけど…?
そして目の前には…
『いらっしゃいませ!! 柊の姉御ぉ!!』
でっかい寝殿造りの家。
きれいな日本庭園。
真っ白な赤い地が映えそうな砂利。
所々にある松や紅葉がきれいです。
そんなきれいな砂利の中心にはきれいなぴっかぴっかの黒い石が石畳として使用されています。
でもですね。
なんかスキンヘッドやパンチパーマの方々が石畳の脇にぴっしり横一列に並んでおります…
怖いです。あのときのこと(Cry Memory`s For桜田ハル参照)を思い出しそうです…。
…え? なに?ここってひょっとして…
あの…あの有名な俳優○川翔さんがやっているような…。
っつーかここってまさか…ホントに…。
「…萩先輩の家って、任侠モノの、大ファン?」
「そこはせめてヤクザと言え」
…どうなるんでしょうか。
続く。