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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
秋の章 ~こいとまつりは・・・~
49/151

四十五日目、料理の後片付けはきっちりと。

今回は勝手に拝借!!

ガルー・ブレスト先生作、『平凡ではない日常。』と、

氷飴先生作、『私立神霊学園高等部』から、キャラを何人か拝借してきました!!

…本当に申し訳ございません…。

「はふぅ〜…」


いや〜…平和だ…。

私は食堂でおばーちゃんに作ってもらった焼き芋を食べながら思っていた。

平和だと。

そして傍らにある番茶をすすりながらまた思う。

平和だと。

そして傍らから漂ってくる不穏な煙を見て思う。

異常事態エマージェンシーだと。


「おばーちゃん何してんの!?」

「いや…新しいレシピを思案中でねぇ…」

「レシピを思案中!? それでこんな煙は出ないと思うよ!?」


黒くて紫がかっていておまけになんか煙草くさっ!! 一体何を入れたのさ!?

そして入れられたモノと、作ろうとしていたモノが明らかに違うのに私は驚いた。


「レーズンと白菜と白滝とイモリの黒焼きと蛙の干物とポーションと煙草とエーテル結晶とキリンの雷尾と金獅子のたてがみと…」

「まって! なんか途中から明らかに素材が入ってる! あとこの煙草のにおいは何?」

「香辛料で煙草を」

「使うなっ!」


と、突っ込んで気づいた。

これ、どーしよーと。

とりあえず、猫鍋にあげようとしたら逃げられた。ちっ。本能で危険を察知しやがった。

他の人は食べそうにないしなぁ…。

仕方ないので、私が食べることにしました…。


「お父さん、お母さん…先立つ不幸をお許しくださいっ…!」


南無三っ!!

ぱくっ!

………………………ん?

なんかこう、イカ見たくこりこりした食感とか…白滝が入ってるんだからちゅるちゅるしてるはずなのになんかこう…すっきり感がある…。


「……おいしいじゃん」

「だろ? あたしの腕を信じてなかったのかい?」

「いやー…あははは…」


信じていなかったとは言い難い…。

あれ? なんか…目眩が…。
















「っつーわけでハルが倒れてしまったため、緊急的な料理教室を始めんぞー」

「「おぉ〜!!」」


と、ゆー訳で始まりました、料理大会。参加者は…

ますウメさんに始まり、

『平凡ではない日常。』の奏咲 明。

そして『私立神霊学園高等部』より、阿積 舞斗。

この三人でお送りしようと思う。

ちなみに実況は桜ヶ丘高校生徒会長、夏樹竜介と、解説は…

「柊家専用メイド、井宮朱鷺がお送りいたします」

おう、井宮さん、ありがとうな。

ちなみに試食員はこちらの三人。

まず、『平凡ではない日常。』の甲斬狼牙。零牙のかわりな。


「…あいつの代わりというのが気に食わんが…良いだろう…」


え〜っと。うん。お前あとで体育館裏に来い。

そんでこちらは『私立神霊学園高等部』より、柚木苑里。


「…今ここに…悪夢が再現されるはず…っ!」


そんなにやばい代物なのか。

では、我らがサクコーから生贄…もとい、試食員だが…。

桔梗。


「やめろっ! 放せ! 放すんだ! 私が何をしたって言うんだいたたたたたたたたたたた!!」


うん。いつぞやの有刺鉄線で縛られているな。やつは。

まぁ、この中で一番の汚れキャラだからな。

では…ここに始めよう…。

あ、その前に。


「目覚めよ…アイアンシェ〜フ!!」

「「おお〜っ!」」

「君たち、うまい料理が作りたいか?」

「「おぉ〜っ!」」

「今までの『こいつ料理が下手だなぁ…』キャラを払拭させたいか?」

「「おぉ〜っ!」」

「ならば! ここの作者に感謝しろ! 貴様らにその機会を与えてくれたんだからな! さぁ! 気の赴くまま、己の本能に従い、自らの天性を信じ、見事料理を造り遂げるがいい!!」

「「おぉ〜っ!!」」

「キッチンファイト! レディ〜…ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


かーんっ!!


さぁ、始まったわけだが…。

まずはウメさんの方を見てみよう…。

おっ…?

なんかいきなり何か入れ始めたぞ? あれはなんだ? 肉か?

ってか、あの肉、なんか再生してんぞ!? 何あれ!?


「あぁ? 視肉だよ。知らないのかい?」


し、視肉ぅ?


「視肉…牛の肝臓のような形をした大きな肉塊だが生きていて、二つの目を持っている。この視肉は食べることが出来、いくら食べてもその肉が再生されるという、不気味なものである。が、その肉はすばらしく旨いという。つかみとって千切っても、怒らず拒まないらしい。

引用…Dictionary of Pandaemonium」


う、うまいモノなら良いんだろうが…なんかこっちを睨んでいるから…。

つか、なんでそんなファンタジックなモノがこの世界に存在してるんだ?


「水月に頼んで…」


入れるな。

んで? 何を作ろうとしているんだ?


「ビーフカレー」


う〜ん…まともだな…。

革靴を入れるまではな。必要ないはずだ革靴は。




さて。怯えている桔梗を通り越して、次は…。


「てぇぇぇぇえああああああああ!!」


うぉっ!? なんだぁ!?

声がしたのは奏咲明の方だが…。うぉっ!? なんかすごい勢いで葱をつぶしてるっ!?

な、何を作ってるんだ!?


「決まってるじゃない! ハンバーグよ!」


ハンバーグには葱は必要ないはずだが…。

そして次のモノをつぶし始めたな…。

なんだこれ? 缶詰?

開けたな…。

…ぐあっ!!

は、萩! 柊! それに桧木に乍乃! 急いで窓を開けろ!

これは…っ!

『シュール○トレミング』だ!!


「シュールストレミング…主にスウェーデンで食べられている缶詰で、ニシンを塩漬けにして、缶の中で発酵させた漬物の一種である。発音の違いから、シュールストローミング、シュールストロミング、シュルストレミング、スールストロミングなどという言い方もする。その強烈な臭いから、「世界一臭い缶詰」などと評されることもある(ギネス等が公式に認定したものではない)。ちなみに、スウェーデン語で「シュール(Sur)」は「酸っぱい」を、「ストレミング(strömming)」はバルト海の「ニシン」を意味する。引用…Wikipedia」


まねしなくて良いからな。明さん。

そしてハンバーグに革靴を入れるな。革靴は必要無いはずだ。


さて…最後に一番地味だった阿積なんだが…。

こっちはこっちでなんかすごいことになってるぞ?


「うぉぉぉぉぉおおおおお!!」


ほ、炎の料理人!? つか燃えてる! 中華鍋が燃えている!! そして炎は天井まで上がってる!!

こ、これはもはや…チャーハンとか回鍋肉とかか…?


「火事だぁぁぁぁ!!」

「水もってこぃぃぃぃぃ!!!」


ぶしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううう!!!!


急いで消火…全く…うちの高校でぼや騒ぎを起こす気か…。

消火をしたあとにはちゃんとなぜかできていた。これは…?


「天津丼です」

「天津丼はこんな色はしていないはずだがな」


天津丼はこんなピンク色はしていないし、こんな紫色の煙も発していない。

そして奇妙な事になんか変な堅そうな物体が…。


「ああ。革靴です」

「だからなんだ!! 何で革靴があるんだ!! ここに!」


切れるぞ! いい加減切れるぞ!!


…ふぅ…。


「お疲れ様です」

「ほとんど働いていなかったけどな。あんたは」


ホントに有能なのか? このメイド…。


〜約一時間後〜


「おぁ〜…」

「さて。猫鍋があくびをしたところでみんなできているみたいだな…。どれ、どんなモノができたんだろうな…では、お待ちかねの試食員いけにえによる試食たぁ〜いむ!!」

「「生け贄ってどういう事だ!!」」


ちっ…うるさい奴らだ…まぁそんなことはどーでも良い…。


「さて…まずはこれ、奏咲 明さんの作品…え〜っと…これは…」

「ハンバーグ」


いや。俺の経験から言わせてもらえばこんなに真っ黒なハンバーグは見たことがない。

なんか革靴がはみ出てるし…。


「では…食べてもらおうか…? あれ? そこにいんのは…」

「? ここは…どこだ? 俺は一体…何でだ?」

「れ、零牙!?」

「んじゃぁ、食べてもらうか…零牙君に」

「えぇ!?」

「ああ…では食べさせてもらうぞ…」

「ちょ、零牙!?」


そういって勇気ある零牙君は哀れその料理…もとい、暗黒物質ダークマターを食べてしまった…。

そして、


ばたっ。


案の定倒れた。


「れ、零牙ぁぁぁぁぁぁ!!!」

「おーいっ! あんた何を入れたんだ!? 葱と革靴以外に!!」


まさか変なモノ入れたんじゃないだろうな!?


「…さて…あのあと零牙と明さんは病院に連れて行ったが…次は一番早く作った阿積くんだが…」


もう食っている上になんか別の人が食ってぶっ倒れてんぞ…?


「ん? なんか水月って人が来たから食べさせてみた」

「時雨ぇぇぇぇぇぇええええええ!!!」


「…さて。死傷者がたくさん出ているな…もはやここら辺で中止したいところだが、そうはいかない。次の相手をさぼったらとんでもないことになりそうだな…最後、ウメさんのビーフカレーだが…」

「なにやらたくさん作っておりますね」

「さぁ、みんな。たーんとお食べ!!」


このとき、ここにいたみんなは図らずしも、こう思っていたかもしれない。


……………………………………たぶん死ぬな。俺(私、あたし、僕)。


……ふぁぁ〜あ…。ん?


「な、なにが…?」

「ああ。この状況か。桜田」

「あ、コガセン!? 何でみんな口から泡吹いて倒れてんですか!?」

「ああ…ま、この前の文章を見ていたら分かるはずだがな…」


まったく…みんな何をしていたんだか…。

あ、そうだ。あとでちょっとみんなにご飯作っておこ。


「…ん? おれは…?」

「あ、起きましたか、会長」

「…なぁ…桜田…」

「どうしたんですか? 会長。そんなに顔を蒼くして…? って会長!? なんで泡吹いてぶっ倒れてんですか!?」

「…カレーはもう…こりごりだ…………………………がくっ」

「かいちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


会長…暁に死す。


                 桜ヶ丘高校生徒会役員

                      完




勝手に殺すなっ(By夏樹)!!

まだだ!! まだ終わらんよ!!(赤い水星のあの人の名言)

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