四十二日目、魔王のくせに生意気だった。
完結編ですが…う〜ん…なんか、なぁ…
「くっ…つ、強い…!」
そこには一人の少年がいました。少年は脇腹を押さえて苦しそうに顔をゆがめています。
「ふん…これほどのものなのか? …平凡なる日常に住まうものは所詮、この程度…ということか…」
「なっ…!」
少年は悔しそうに顔をゆがめています。その目の前には…大魔王、ロリコーン。
いわずとしれた、悪の権化です。
そして右手に握っている刀は血を滴らせています。そして周りは裂け、砕かれ、へこんでいます。
「貴様の力など、たかがしれている…おとなしく眠るがいい! コーザの勇者よ!」
そしてまばゆい光! その光は少年を包み込み、そして、
「ぐわぁぁぁぁあぁあぁぁあ…!」
叫び声を残し、辺りには何も残ってはいませんでした。
「ふっふっふ…もうそろそろだ…」
そして魔王は静かに玉座に座り込みました。
「もうすぐで、世界は我の手中に…!」
「ハイカットカットカット! な〜にしてんだよ、ハギ! いいシーンが台無し!」
そんなこと言って出てきたんは黒沢と書かれたネームを持っている大魔王ロリコーン。え? 二人いる?
「そんなこと言ってもですね…魔王様…設備にはなんの予算も残ってないんですよ? どーしろと…」
「シオン。こいつを落とせ」
「逆了解」
「逆了解ってなんだ! 逆了解って!」
そういったのと同時に、下ががぱっと開いて魔王様真っ逆さま。
しかも下にはワニがいます。ピンチです。
「ちょ、助けてー! ウミー! ソラー!」
「ちょ、何してんですか! シオンさん!」
「いくら不死身とはいえ、死んじゃいますよ!? これ!?」
そういって出てきたのは小悪魔風になったソラ君とウミちゃん。ごめんね。予算の都合上、こういう登場しかできなくて…。
「え? 別に良いですよ? 出してもらってるんですから」
さいで。
そんなことを思っていたら。
ウゥゥゥゥゥゥー!
なに? この音。
「使徒か?」
エ○ァじゃねーよ!
「敵襲です! 魔王様! 数は二人! コンディションレッド…勇者です!」
いつのまにやらモニターを見ていたシオンがいいました。
「第三警戒態勢に入れ! 急いで迎え撃つんだ!」
「もう来てるっつーの」
「早ッ!!」
魔王が警戒態勢を強めようとしたときちょうどそこに勇者、ハルがいました。相変わらずの神出鬼没。
「ど、どーやって…?」
「ショウカちゃんにピッキングで開けてもらった。次からは防犯の方に力を入れたら?」
そしていつのまにやら戦闘に。
勇者ハルの攻撃!
魔王に50のダメージ!
「ちょ、ちょっとまて」
勇者ハルの攻撃!
魔王に100のダメージ!
「いくら何でもいきなりすぎじゃぁ」
勇者ハルの攻撃!
会心の一撃!
魔王に1000のダメージ!
「…いい加減にしろぉぉぉ!!」
魔王のつっこみ!
HPが全回復した!
魔王の攻撃!
痛恨の一撃!
勇者ハルに500000000のダメージ!
ショウカが戦闘に加わった!
ショウカの攻撃!
魔王に4000のダメージ!
魔王の攻撃!
ショウカに250000000のダメージ!
勇者達は全滅してしまった…。
そして!
「プレイしているお前もだ! 戦闘をいきなり始めるな!!」
そして、この冒険の書は消去されました…。
「えええええええええ!!??」
「どうですか? クリアできないでしょう? 軍曹さん」
ここはいつもの生徒会室。そしてハルの手にはゲーム機。
「これどーやってクリアするの!? 雫ちゃん!」
「うーん…涼さんに作ってもらいましたからね…クリアする方法は教えてもらってません…」
「そんな!」
そしてハルは机の上にゲーム機を投げ出しました。
そこにはこんなものが…。
RYOSOFT PLESENTS…
MIZUTUKI KINGDOM SUTO-LY
ハルは雫ちゃんのゲームをやってたみたいですね。
「難しすぎるよ! これ!」
「まぁまぁ…これ、パスワードがあってですね…右右左左左上下上下下下下上上上上○×△□スタートの順で押すとですね…」
「長いね! パスワード!」
「裏ストーリーがプレイできます」
「裏!?」
「でも表クリアしていないから無理ですね…」
「じゃあいわないでよ!」
ふぅ…とため息をついていいました。
「でも…おもしろかったな…」
一方その頃。とあるバスの中。
「ついたぞー」
「零牙! ついたんだってよ!」
「え? もう?」
こっちでもゲームをしている人がいました。
そしてその中では…
エンドロールが響いていました。
はい! というわけで(どういう訳で?)終わりました! RPG編!今回ももしもの結果!
…激しく作者の体力を消耗しました。あんまり得意じゃないかも。これは。
つまりは、結構難しかった! という結果でした!!