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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
秋の章 ~こいとまつりは・・・~
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三十八日目、ミズキ王国物語

今回はもしもシリーズ第三弾!!

「もしも桜ヶ丘高校生徒会役員がRPGの世界になったら」!?

…こうなります。

ここはミズキ王国…。

収入もそこそこあって、食うには困らない生活ができる平和な王国です。

しかし、そんな中、一つの暗い影が落ちました。

なんと、大魔王「ロリコーン」が、一万光年の時を経て、復活してしまったのです!!

しかも、ロリコーンのおかげで、国は一気に崩壊状態!

盗賊が往来を歩き、人々はおびえ、その上、よからぬ魔物まで出てくる始末。

もはや誰もがこの世は終わりだと思ったそのとき!!

一人の勇者が、このままではいけない! 間違っている! そんなことを思いながら立ち上がったのです!!


ドンドン!! ドンドン!!


「ハルさん! 起きてください! ハルさん!!」


ここはミズキ王国の外れにある、小さな小屋。近くには畑が広がっています。


「ハル! いい加減に起きなさい!!」

「ん〜…あと五時間…」

「長っ!? いいから起きんかい!!」


そういわれて渋々起き上がったのはみなさんご存じ、ハルです。


「ん〜…? 何〜?」

「何〜? …じゃないよ!!」

「あ〜おばーちゃん…起こるとまた皺が増えるよ?」

「あんたのせいでしょうが!!」


そういわれてハルのおばーちゃんはハルに向かって回し蹴り!! そして見事クリーンヒット!!


ハルは5ポイントのダメージを受けた!!


「ちょ、今からダメージ換算はじまってんの!?」


いや、始まってないよ? 今度から起きなかったらこれで叩きおこせって。ウメさんから。


「おばーちゃん!!」

「どーでもいいけど、早く学校に行きなさい!!」


そー言うウメさんは地味な格好ですがその容姿はまさしく十代の女の子。こう見えてもう六十過ぎというのだから驚きが隠せません。


「いってきま〜す!!」

「ハルさん、遅いですよぉ〜!!」

「ごめんごめん!!」


ハルと一緒にいる女の子はショウカ。こう見えてまほうつかいです。


「とにかく、早く! 急いで!!」

「だぁ〜っ!! 早いって! ショウカちゃん!!」


足も速いことが特徴的です。


さてさて。城下町に着いたら今度は学校に行かなければなりません。

しかし、大魔王が現れてから、最近戦闘訓練が増えてきました。

もちろん、頭を使うよりか、こっちの方がハルは慣れているのでいいのですが…。


「ていやぁ!!」

ばきゃっ!!

「すいませーん。稽古用のわら人形くださーい」


力強すぎ…。稽古用と思わしきわら人形がぼろぼろですよ…。


さて。

ところ変わってここはミズキ城。

中世のお城を思い描いてくれればおおむね間違いはないはずです。


「う〜ん…」


そこで悩んでいるのは王国の主、ミズキ王です。

王冠が重いので、いつもはちまきを着けていて、さらに正装が堅苦しいのでいつもサンダルにトレーナー、作業用ズボン姿にマントを着けている、ユニーク王です。


「…よしっ」


そう言って目の前にある箱の中に手を突っ込んで、そのまま引き抜きました。


「勇者はこいつにする!!」


時間が変わって夕方…。


「今日も忙しかったね」

「うん…」


日はとっぷりと暮れて、もうそろそろ夜になりそうな感じです。

そんな中、ハルは自分の家への道のりを歩いていました。

周りの木々は夜になるとちょっと不気味ですが、ハルはもう慣れっこです。


「じゃ、また明日ねー」

「うん。またあした〜」


そういって二人は別れていきました。

もうちょっとで自分の家に着きそうなとき、ショウカの行った道から叫び声があがりました。

あわててハルはショウカの行った道の方に行くと、そこには…。


「大魔王ロリコーン!?」


そう…。猛々しい金髪、鋭い目つき、そして全てのモノを暗黒にたたき落とすかのような黒き衣。そしてロリコーンの象徴ともいえる右手につかまれた孫の手。左手にはカメラを携えています。


「む。見つかってしまったか。仕方ない。消してやるっ!! 覚悟しろ!!」


ロリコーンが向かった!

ハルがそのほっぺに右ストレートを放った!

ロリコーンダウン!!

五秒で終わりました。


「くくっ…私を倒したからと言って、いい気になるなよ…私はまだ、本気の五パーセントも出しては…」

「大丈夫!? ショウカちゃん!?」

「は、はい…平気です…」

「っておい!! 聞けよ!! 魔王の言葉聞けよ!!」


魔王、無視されてます。完膚無きまでに無視されてます。あんたほんとに魔王ですか?


「設定の上では…」


…さいですか。


「で? なに? 歩く不審者。まだやんの?」

「く、くそう!! 覚えてろ〜!!」


そういいながらどこかへと消えていきました。何がしたかったんだ? あの人。


せっかくなのでショウカはハルの家に泊めてもらうことにしました。

その晩は暗黒物質定食が出されそうになりましたが、ハルが何とかして食べられるものに作り直しました。そしてぐっすりと寝て、明日に備えることにしました。

まだまだ続く! RPG編! 水月キャラクターが大暴れします!! ではっ!!

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