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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~ソノヒトハ ヨクハナク ケッシテイカラズ イツモシズカニ ワラッテタ~
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三十四日目、母の日スペシャル! 桜ヶ丘高校におばぁちゃんがやってきた(泣)!!

今回は母の日スペシャル!! 桜田ハルのおばーちゃんが登場!! そしてそのままレギュラー化!!

秋風に 染み渡るのは 空腹感。

 By、桜田ハル


う〜ん…秋って何でこんなにおなかがすいて食べ物がおいしいんだろ…。学食の食べ物も最近季節のものが多いし…。


「おばちゃん、Aランチちょーだい!」

「はいよ」


そういっておばちゃんはそのまま調理室に行こうと…って、


「ちょっとまてぇええぇえぇええぇ!!!」


そういって私はおばちゃんの襟をつかんだ。いや、おばちゃん、っていうか、ほんとに子供なんだけど…。


「何すんだい? ハル。かわいいばあちゃんに目がくらんでついに…」

「食べようなんて考えは微塵も起こしてないから! っというより、何でここにおばあちゃんがいるの!?」


そう。

このただいま割烹着を着て、今まさに調理場に行こうとしている茶色の髪をした抄華ちゃんと同じくらいの身長の子は。

何を隠そう私のおばあちゃん、桜田ウメその人である。


「「ええええええええええええええ――――――!!!???」」

「ばんなそかな」


そうやって時は過ぎてただいま生徒会室にいつものメンバーがそろっているところ。

一人の私のおばあちゃんイレギュラーを除いて。


「こ、この子が、ハルさんのお婆さん?」

「子供じゃないか」

「井宮さん、ほんと?」

「はい、間違いなく桜田ハルの祖母、桜田ウメで間違いありません」

「かわいいですねぇ」

「のっほっほっほ。かわいい孫娘がいつも世話になっておりますじゃ」


ふるふるわなわなふるえながら私は席を立ち上がり、そして自分の机をまっぷたつに割り、


「みんなおかしい! どーしてこんなにとけ込んでるの!? しかも何かしらつっこみがあると覚悟してたのに!!」

「え〜? だって桜田さんのおばぁちゃんだよ? そのくらい不思議があったって変わらないし…」

「先輩!? 私の家がどんな家族構成になっていると想像しているんですか!?」


萩先輩ひどいよ…。


「ま、ハルが元気そうであたしゃ何よりだよ」


ずずず〜っと持っていたマイ湯飲みで井宮さんに次がれたお茶を飲んでまったりとしているおばーちゃん。

にしても不思議だなぁ…なんでこの人こんな幼稚体型なんだろ…。


ハッ……!


「「幼稚体型ロリータたいけい………!」」


そうみんながつぶやいて会長の席をみたら…やっぱりいた!!


「おじょ〜〜〜〜〜〜〜ちゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪♪♪」


でた! ロリコン魔神!! 今回はすごい! 黒狼鳥のごとく飛びあがっておばーちゃんにハグの姿勢!!

って、今回は相手が悪い! 悪すぎる!


「先輩だめ! 近寄ったら…」

「蛇咬撃!!」


え!? 奥義使うの!? おばーちゃん!

そう思ったと同時におばーちゃんのグーパンチが会長の腹と眉間にダブルヒット! 会長はそのまま頭と腹と口から血を出しながら幸せそうな顔をしながら吹っ飛んでいきました…。


「ふぅ…最近の若者は怖いのぉ…こんな幼気な老婆を襲おうとするなんて…」

「「(どこが幼気だ、どこが…)」」


素手で人を殴り飛ばす老婆(?)はいないって…。


「そういえばばぁちゃん。何しにここにきたの?」

「あん? いってなかったかい? ここの学校長とあたしゃ知り合いなんだよ。老後の楽しみで何かないかと、親友のよしみで何か紹介してくれと頼んだんだよ。そしたらここを紹介されてね」

「ここってまさか…」

「学食だよ」


がびょ〜〜〜〜〜〜〜ん!!


「わぁ〜。じゃぁこれからハルさんのおばぁちゃんの手料理が食べtられるんですね」

「ほっほっほ。腕によりをかけて作るよ? あたしゃこうみえて、料理が得意だからね」

「ふむ…桜田さんのおばあちゃんの料理…気になるな…」

「どんな料理なんだろうね? ハルっち」


あ、あかん…。

おばーちゃんの料理を食べさせてはいけない…!


「ハルっち? 顔が青いよ? どしたの?」

「ハル。あの頃の味を思い出したんだね…お〜よしよし。これからはあたしが毎日・・作ってあげるからねぇ」


お、おわった…。


「は、ハルっち!?」

「ハルさん!?」

「軍曹さん!?」

「ちょ、ハルちゃん!?」

「桜田さん!?」


嗚呼、みんなが呼びかける声が聞こえる…。

なんか、川が見えてきた…。

あ〜、あそこにいるのは冥土に送ったあいつさくしゃかな…? ははっ…私も今からそっちに行くよ…。


そして、私が気を失って日もすっかり落ちていた。

その頃に私は目が覚めた。

そして隣には抄華ちゃんが泡を吹きながら白い目で寝ていた。

可哀想に…。合掌。

ここでちょいと補足。

鋼流動物拳法には三つの型(猫、蛇、竜)の型があります。

今回おばーちゃんが放ったのは対空中戦用奥義蛇咬撃。

もちろんこれは蛇の型の奥義です。

あと、猫の型の奥義は猫パンチ。ま、代表的。

そして残った竜の型の奥義は…と、いいたいところですが、竜の型には奥義はございません。

なぜかと申しますと、竜の型はいわば戦闘能力上昇の効果のある型だからです。

と、まぁ。桜田ウメさん。これであってますよね?

「ん。後これに、『桜田ウメの手料理はミシュランに載るほど』だと付け加えといておくれ」

え〜っと…ごめんなさい。それは無理です。

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