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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~ソノヒトハ ヨクハナク ケッシテイカラズ イツモシズカニ ワラッテタ~
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三十三日目、桜ヶ丘高校への来訪者

今回は長編、アンドもしもシリーズ第三弾!

ど、どうも…。読者の皆さん…ハルです。

最近までいろんな人たちにこのように視点を奪われましたが、

やっと。やっと主人公バカのヒロインの視点に戻りましたああぁあぁあぁ!! って、作者!!

このルビは何だ!?


(いいからいいから。さっさと続けて。By、作者)


ちっ…。

まぁいい。今私はちょっととある事情(私の偽者をしていた人にえさ…もとい、ご飯をあげに行くのを忘れていたのでそれ)にて。

夜の校舎を歩いております。

春樹と一緒に♪


「あ、あの〜…ハルっち? そんなにくっついてたら歩きにくいんだけど…」

「え〜? でもぉ〜…私ぃ〜、こぉわぁいぃ〜」(猫なで声で)

「…ハルっちって、そんなキャラだっけ?」


そんなキャラそんなキャラ♪

むっふふ〜こんなときくらい楽しまなきゃね♪

すると、どこからともなく…。


ウゥゥ〜…ウウゥアアァァァァ〜…。


……………………………叫び声?

この中年男性が今まで上司のねちねちとした嫌がらせを何度となく受けてそれを気に自殺しようって考えてるような人の声は…。

ま、まさか…

……………………。

ハハハ…まさかね…。

この科学の発展した現代社会においてこんな幾何学きかがくめいたこと(非科学な。By作者)が起こるなんて…。

あと作者。ちょっと黙れ。

これって、ほのぼの学園コメディーでしょ?

争いとか、そういういさかいごととかには一ミクロンほどの関わりもないよね…?


「は、ハルっち…い、今の…」

「ハハハ…いや、そんなのあるわけないでしょ…?」


な〜んて言ってたら。

目の前にはゾンビめいた熊が立ってるんですけど…?


…………………。

ぎっ…


「「ぎゃあああぁああぁあぁああぁあぁあぁあぁぁああぁ!!!!!!!」」


(今回は桜ヶ丘高校、もしもシリーズ、第三弾!

もしも桜ヶ丘高校生徒会役員が、

ガルー先生の作品、『平凡でなはい日常。』と、コラボレーションしたら!?

…こうなっちゃいます! どうぞ!

あ、ちなみにまだ夏だって事をお忘れのないようにお願いします。By、作者。)


「のんきに解説すんじゃない作者ああぁああぁぁああっぁあぁあぁ!!!!」











翌日。


「お化けだぁ?」


いかがわしい顔でそう言ったのはほかならぬ会長。

ほかの人はそ知らぬ顔で黙々と作業中。何してんだか。

じゃなくって!


「お化けが出たんですよ! 校内に!」

「おめーが寝ぼけてただけじゃねーのか?」

「会長、ハルっちが言ってることは正しいです」


あぁ、やっぱり春樹、こういう時って優しい…♪


「たとえハルっちが寝ぼけていたとしても、僕はちゃんと見ていました!!」

「おい。それどーいう意味だ。春樹」

「ふーむ…しゃーねーな…。井宮さん」

「ここに「うわぁ!?」」


何も天井から出てこなくてもいいじゃないですか! 井宮さん!


「お嬢様にいつ何時いかがわしい虫がつくか分かりませんから」


うん。そういいながらもカメラを構えて柊先輩にロックオンしているあなたも人の事は言えないと思うよ?


「薄影に連絡してあの人たちに来てもらってくれ」

「かしこまりました」


そう言って井宮さんは天井から華麗に降りてきて廊下に出て行った。


数分後…。


「連れてきました」

「はやっ! まだ二、三行くらいしか経ってないですよ!?」

そう言ってつれてきたのは…うわぁ…。


「イケメン…」


乍乃ちゃんがそう零すのも無理はない。まさしく入ってきたのはイケメンだったからだ。

いや、べつに「ラ〜メン、つけ麺、僕イケメン!」とか言う人じゃないですよ? 決して。


「来てくれましたか、木戸先生」

「おう。お前たちか。俺ら・・に用があるとかいったのは」


俺ら・・

って事は他に人がいるって事なのかな?

そう思っていてはいってきたのは、こちらの方も負けず劣らずの美男美女が入ってきた。


「紹介しよう。集円学園の派遣部代表の甲斬零牙と奏咲明だ」

「どうも」

「よろしくお願いしま〜す♪」


…派遣部って、何?


「詳しくはガルー先生の『平凡ではない日常。』本編を読め。レッツナウ」


そんな投げやりな…。



「っつーわけで。今俺たちは夜の校舎にいるわけだ」

「展開いつにも増して速いですよ!? なんで!?」


(いやさ、気のせいさ By作者)


…いまいち納得できないけど、只今の状況説明。

誰もいないもの静かな校舎の中。その中で全員共通して持っているものは…。


KAITYUDENTOUどこにつけようとあかるくなるアレ


全員常備ですよ。ええ。


「ハルっち、どこに向かって話しているの?」

「気にするな紅則。こいつはもともとこういう奴だ」

「そうなんだな…」

「意外です…」

「ちょっとまって!? 何でそんな風に皆納得しちゃうの!? おかしいよね!?」


ちなみに上から春樹、会長、甲斬くん、奏咲さん。

ひどい…ひどいよみんな…。


「おっし。じゃー夜の校舎探検にレッツゴー」

「おー。」

「…おぉ〜…」


かなり不安なんですけど…。

校舎に通じるドアを開けてみると…。


だららららん、だらららららん、だららららんらんらららららーだららららん、だららららんだららららんらんらららららー…。


「ひぃっ!?」


よ、世にも奇○な物語!?


「あ、もしもし? おれだ」

「会長のだったんですか!」


勢いに任せてムーンサルトぉ!!

会長は漫画よろしく天井に頭から突き刺さった。


「まったく…まぎらわしい事この上ない…」

「だ、大丈夫なのかこの人は…?」

「問題ないから。いつもこうだから」

「そ、そうなんですね…」


さてと…早速お化け退治に行きますかね…。はぁ…。


「ぶ、不気味だ…」

「夜の学校って結構こえーな…」

「そ、そうね…」


階段を上がりながら考えていた。

もしも会長がこの後、熊のコスプレをして出てきたら確実にシメよう…。

あれ? でもなにアレ? 人?

しかもなんか着ているのってうちの制服だし…。


「すみません。もう下校の時間はとっくに過ぎてますよ?」

「……うるさい…」

「へ?」

「うるさいんだよ…! 何もかも!」


そう言ったあと、後ろによろめいて…いいい!?


ゴアアァアァアァアァアァアァアア!!!


「お化けが出てきたぁああぁあ!!」

「やっぱり…伏せて、ハルさん! 春樹君! 零牙! いくよ!」

「ああ! 任せろ!!」


そう言って二人は熊(?)に猛然と立ち向かっていきました…ひえええぇええぇ!! お、お化けが怖くて見れないぃぃぃ!!


はいはい。作者おれが書くよ。ここからは。

え〜っとですね。なにやら零牙くんは腕が光りだして…ってうぉぉぉ!?

なななななにあれ!? 拳が銀色に光っていますよ!?

「うらあああぁあぁあ!!」

吸い込まれるように熊のみぞに入ったぁ!! 熊大きくよろめいた!

「さすがに中位…やるな」

「ぼさっとしてないで! くるよ!」

そう言ってたら今度はなんと自分の首の周りの毛をむしってむしってむしりとって…。

地面にたたきつけた!

すると…ミニチュアサイズのさきほどのくまがわらわらわらわら…何体いるんだろうね? これ。

「げっ!? んなもんありかよ!?」

「ほら、早く片付ける! あいつ逃げちゃうよ!」

そう言ってたら…うぉぉぉぉい! 気絶してるハルを持ってちゃったよ! まって! 熊さん! さすがに主人公は持ってちゃだめ!

「ハルっち!」

おお! 紅則君! さっさとその熊をぎったんぎったんに叩きのめ

「ぐっ…!」

せるわけないよね…生身の人間だもん…。

紅則君。熊の裏拳をボディーに食らってノックアウト! 完全に伸びました! ってか壁がひどいことになってるよ。修繕しとこ。あとで。


グガァァァァアアァ…。


ずんずん足音を言わせながらどこかに行ってしまいました…どこいったんでしょうか…。

零牙くんと明さんがついたところは屋上。

黒い絵の具をたらしたような夜空の中にてんてんと星が光っております。その中で満月が申し訳程度に輝いていました。

「やっとついたな…」

「ええ…でも見当たらないわね…」

上を見ても左を見ても、熊の姿は見当たらなかった。

すると上から人の気配がした。

二人が上を見ると、そこには満月をバックに控えさせたハルがいた。

「ハルさん!」

「よかった…無事だったんですね!」

そう喜んだのもつかの間。

ハルがにやりと八重歯を見せて飛び上がり、そのまま二人のところに正拳付きをかましました。

天は揺らぎ、地は踊る…ということは二人にはありませんでしたが、軽くクレーターができました。

「に、人間業じゃねーだろ!! これ!」

いやいや。人間の中でもすんごい人間ですよ? こいつ。

「ボーっとしないで! くるよ!」

「明! 空間術発動させろ!」

「分かってる!」

ハルが八重歯を見せたまま零牙くんの背後に現れ、後頭部に裏拳!

しかし、零牙くん、コレをなんなくガードしたかに見えたけども…。

(…っ、重い…女ができる力じゃねーぞ…!?)

まぁ、早い話、とんでもなく重い裏拳だったんです。

そのあともハルは考えさせようという暇も与えない連撃を零牙くんに浴びせました。

零牙くん、防戦。しかし、それをただ黙って見ているだけの明さんでは…。

「零牙! がんばって!!」

「って、おめーも手伝えよ!!」

あったそうです。ヒデエ奴ですね。

と、いう事はなくて、

悪霊ナイトメアよ…わが仲間に力を与えよ!」

と、言ったときに零牙くんの体は淡く光りだしました。

「おっしゃぁ! 行くぞ! …って…」

ここで零牙くん、重要なことに気がついたようです! ついでに明さんも…。

え? なに? なにに気がついたの〜? 作者馬鹿だからわっかんなぁ〜い♪(きもっ)

「そういえばこの子、普通の女の子よね…?」

「ああ…よく考えたらコレじゃ威力が強すぎてへたすりゃ死ぬぞ…」

ふふ〜ん、そ〜なんだ〜…って、ええええええっ!? ま、まじっすか!?へたすりゃ主人公死んじゃうんですか!? ちょ、やめてよね! そーいうの! こんな番外編で死なせるのって言うのは無しだから!! ね!? 

「や〜れやれだ…気絶している間になんか騒がしいと思ってきてみれば…」

か、会長!? 一番初めにリタイヤしたはずの会長!?

「おい、ちょっと。奏咲さん。この空間術っつーのを解除してくれねーか? 邪魔で進めやしねぇ」

「あ、はい」

そう言って明さんは空間術を解除。そのまま会長はずんずんと入っていきました。

そしてハルの前に立ち。

「桜田…いや、ハル…」

そう言って憂鬱な、とてもいたたまれない表情をしたあと、シャキン! と音を立てて取り出したのは…秘刀、孫の手。

「開放、色即是空」

そしてあっという間に刀モードに変化。そのまんま、

「このものに憑きし悪しき魂よ…清められたまえ!!」

そう言ってハルに向かって刀を横薙ぎに一閃。

すると、


グガァアァアァァアアァァア…。


あら不思議。

先ほどの叫び声とともにハルの中から何かが出て行きました。

「か、会長さん…あんた…いったい…?」

「俺のことは気にすんな。それよりかそろそろのようだぜ」

さてと…また出番かよ…。

「そろそろ…?」

「なんの事…?」

「おら。おでましだ」

会長があごで示したところには、

黒い服、黒い帽子、黒いサンダルを身に着けた少年がたっていた。

「ごくろーさん。竜介。ハルと紅則連れて早く帰れ。木戸先生はさっさと帰ったぜ」

「修繕はしてあんだろな?」

少年はふっと笑い、

「当たり前だ。さっさと帰れ」

「ああ」

そして、会長は帰って行った。


(注;ここからは描写無しになります。ご了承下さい)


「ちょ…誰だよ、あんた」

「ああ? 誰だっていいだろ? んなこと。それよりか、この世界にあるはずのないもの・・・・・・・・・を倒してくれてありがとな」

「え? あるはずのないもの? どういうこと?」

「世界ってのは無限に存在してんだ。お前らはもともと、ここではない、別の世界の者。本当はむやみやたらには干渉はできない…しかしな。たまーにだが…もともとの世界には存在しない、別の世界のものが、たまに入ってくるんだよ」

「…はぁ?」

「あんた、頭大丈夫?」

「ああ。俺の頭は正常に働いている。そして、お前たちの頭もな…さて、話を戻すがウイルスってあんだろ? それを取り除くにはワクチンが必要だ。ではワクチンはどのようにして作る? ウイルスから作るんだ」

「…ってことは…」

「そう。お前たちはこの世界のワクチンの働きをしてもらったんだ。まぁ、他にも来てもらう予定だったんだが…あいにく、世界をむやみやたらには変えることができないんでな…限定して、お前ら二人だけにした。しかし、物語の軸となっているお前たちをこれ以上はこの世界にとどまらせることはできない。用が済んだら自分の世界へと帰ってもらう」

「……」

「…………え? どー言う意味?」

「つまりだな、奏咲明、甲斬零牙。お前ら二人にはこちらの世界にいる悪霊…いや、お前たちの世界では、ナイトメア、と、いうんだったか…を倒してもらって感謝しているがなにぶんお礼は出来ませんので、このまま自分の世界にお引き取りください、と、言うことだ」

「…ごめん。さっぱりわかんない」

「私も」

「わからなくていい。なにぶん自分の世界に返ったらここでの出来事は、心には残るが、記憶には残らない…しかし、そちらの世界の作者が、ここでの出来事を思い出して、世界に記したら、お前たちはここの世界の出来事を思い出すことが出来るだろうな。

…そろそろ時間だ。今度会うときは俺がその世界の読み手になっていることだろうからな…。さらばだ…」















「…ん…ふあ〜あ〜…」


お? おはようさん。目ぇ冷めたようだな。


「うん…あれ? 私何か昨日やってたような…?」


気のせいだろう? 疲れてんだよきっと。


「そうかなぁ…」


そうだろ。きっと。


「じゃ、もっかいねよ…」


おう。お休み…。



忘れんな…物語を書くのは、俺たちさくしゃだが、実際に世界を彩るのはキャラクターおまえたちなんだからな…。

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