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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~ソノヒトハ ヨクハナク ケッシテイカラズ イツモシズカニ ワラッテタ~
30/151

二十七日目、そんなにファンはいないと思う。

お? 

これって夏樹おれ目線?

ふっふっふ…。

この小説家になろうを見ている全50000人の夏樹ファンの皆!!

とうとう俺様がしゅやくをとったぜぇぇぇえぇえぇえぇぇ!!!!


「会長、何ガッツポーズしてるんですか?」

「ん? あ、いや…なんでもない…」


ふぅ…乍乃が近くにいたこと忘れてたぜ…。恥ずかしい…。

ま、とりあえず、今回は俺目線、っと言うことで。


「よぉし…とりあえず、あいつらの無事を確認するか…」


ちなみにここは学校の脇に止められたでっかいトラック。

…なんてものではなく、学校の放送室。今は俺たち生徒会がちょっと作戦本部として使っている。

もちろん放送部は快く快諾してくれた。

(超が付くほどの強引なネゴシエイト交渉をしたんだろ? By,作者)

うっせ。

まーとにかく。

まずは萩。確かあいつは警察の方々と一緒に正門の持ち物検査に回ってるんだったな…。


「メーデーメーデー。ダブフォーダブフォー? マイクの感度は受信良好。萩、そっちの方は異常なしか?」

『はい。何人か高校生が来ましたけど、特に異常はありませんでしたよ?』

「所持物はちゃんと調べたか?」

『モチのロンです。きっちり調べましたよ? でも…』

「何もなかった。ってことか?」

『いいえ。逆に…』

「覚せい剤か?」

『いえ。ロリータ系のエロビデオを隠し持ったオタ研の奴らを捕縛しました』

「エロビデオは没収してそのままオタ研ブタどもはお前の判断に任せる」

『…何してもいいんですか?』

「ロウソク責めまでなら」

『……………ふっ。了解』

「やりすぎんなよ? PTAがうっさいからな」


そう言って通信をきった。アイツに何もかも任せると本格的に精神崩壊をしかねんからな。ロウソク責めまでなら犬扱いまでは我慢できるだろ。あいつらも。

次は柊っと…。あいつは確か校内の見回りだったな…。


「こちら本部。調子はどうだ?」

『問題ありませんが、すごいものを見つけました』

「なんだ?」

「熊谷教頭の机の引き出しの三番目の隠し底の中にある育毛剤に偽装したローションとロリータ系のエロビデオ。ならびに《ワァ〜オ♪》を見つけました」

「ハゲの弱みとなる資料はすべて回収しろ。生徒会の予算引き上げの材料になるからな」

『了解』

「にしてもどうやって入ったんだ?」

『簡単です。井宮さんにピッキングであけてもらいました』

「…あのメイドさんにはそんな技術があったのか」

『その他あの人は全言語をマスター、合気道、空手、テコンドー、カポエラなどのすべての武術をマスター、料理においては三ツ星シェフ、おまけに掃除の方もぬかりがありません』

「…そんだけの技術がありながらどうしてドジッ娘的な要素があるんだ!!??」

『さぁ?』

「…とにかくきるぞ」

『了解』


そう言って通信をきろうとしたとき、不意に会話が聞こえてきた。


『…井宮さん、今の会話…』

『ばっちり録音しました』

『…ありがとう、井宮さん(ぽっ』

『これくらい、警察にいた頃に比べれば、たいしたことないです』


…なんなんだ、そのメイドさんは。だれなんだ、そのメイドさんは。警察上がりなのか。


「…謎が深まりますね」

「ああ…」


二人であきれながらもそのまま桧木の方に…。

確かあいつは祭りの内だったはずだ。


「…桧木、そっちの方は何も異常はないか?」

『あ、はい…異常ありません…!』

「なんだ? なんかジュージュー音がするんだが?」

『い、いえ会長。これは決して遊んでるとかそんなものではなく…』

『ねぇちゃん、焼きそば三つ!』

『あ、は〜い!』

「…おい。手伝ってるのか?」

『あ、はい…なんか店の人が急病で倒れちゃったー、とかで…なんか手伝わされてるんです…』

「…飯代わりに焼きそばを調達できるか?」

『あ、はい。できますよ?』

「領収は桜ヶ丘高校事務に回してくれ」

『はい。では』

『ねぇちゃ〜ん、焼きそば十個!』

『じゅ、十個!? わ、わかりました〜!!』


こっちはこっちで忙しそうだったな。いいなぁみんな。夏祭りを楽しんでて。


「あ、そうだ。あいつにも頼んでおこ」

「あいつ…?」

「悪い乍乃。ちょっと席をはずしてくれ」

「? はい…」


出て行ったのを確認した。よし…。


「おい、作者」

んだよこのやろう。せっかく人がMH○2ndGをしてたのに。

あ〜、やられた。くそ。つえーぞ? 何でだ?

「へたくそ」

んだとこのやろー!! 難しいんだぞ? これ。お前やってみ? 難しいんだぞ?

「はいはい。んで頼みなんだが…」

断るっ!!!!!

「はやっ! 即答!?」

どーせお前のことだ。何か異常が起きたら知らせてくれって頼む気だろ?

「ぐ…!」

図星か。

「いいじゃねぇか! そのくらい!」

あのなぁ…。

いいか? 仮にも俺は作者の身。そうおいそれとキャラクターに触れることはできんのだ。こうやって喋っていることもある意味奇跡に近い行為。それも俺の気まぐれとかそんなもんが左右してるんだよ!

おまけに一部のキャラに肩入れするなどという行為は俺のポリシーとキャラの反感を買う。

だからお前には協力はしない。

ドゥーユーアンダスタン? OK?

「う…こんなときだけ正論を振りかざしやがって…!」

……………………………………。

ま、物語の均衡が崩れそうになったらちょっとは手伝ってやる。ありがたく思えよ?

「けっ…最初っからそうしろよ…」

ふん…。


「あの…会長? いいですか?」

「おう、乍乃か。いいぞ。入っても」


おずおずと入ってきた。

なんだ? その病人でも見るような目は?


「会長…病院に…」

「乍乃!? 違うぞこれは! 俺は大丈夫だ! 心配するな! そしてそんな引くんじゃない!!」


電波系の! 電波形の烙印を押されるぅぅぅ!!!!

そ、それはともかく今度は桜田の番だな! あいつサボってなきゃいいんだけど…。


「桜田? サボってないか?」

『会長、さぼってるわけないじゃないですか…』

「…? お前ほんとに桜田か?」

『なに言ってるんですか? ぶん殴られたいんですか?』

「…ん。いやいい。何も変わったことは?」

『ないですよ? こっちは』

「そうか…いい」


そう言って俺は通信を切った。

どうも変だ。あの桜田は…偽者?

いや、んなわけないか…考えすぎか…。

念のために桧木にちょっとあれのこと教えとくか…。


「桧木」

『なんですか? 会長? 忙しいんですけど?』

「今からそっちの方には乍乃を向かわせる。それまでに近くの消火栓のところにいってちょっとあるものをとって来い」

『あるもの?』

「そうだ。それで何か不審な動きをしたら即座に撃て。撃ち方は知ってるよな?」

『知ってますけど…誰を?』


そこで俺は一息ついて言った。


「桜田だ」

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