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桜ヶ丘高校生徒会役員  作者: 嫁葉羽華流
夏の章 ~アメニモマケズ カゼニモマケヌ ジョウブナカラダガモチタイ~
24/151

二十二日目、桜ヶ丘高校昔話、「浦島太郎」

大長編! 何だけど…ぐだぐだな感じでまとめ上がってしまいました…。

と、ともかく! 航平先生からのリクエスト!

「もしも桜ヶ丘高校が浦島太郎になったら」?

…こうなりました。

「え? なにこれ?」

いいから受け取れ。やっとこさ一段落したからもしもシリーズのための台本だ。

「台本? と言うことは今回は…」

ん? まぁ、劇形式かもな?

「うっしゃぁ! 張り切っていくわよ!!」

やれやれ。

では、張り切って参りましょう!


久々ぶりのもしもシリーズ、第二弾!!

「もしも桜ヶ丘高校が浦島太郎になったら」!

…こうなります。

はい、本番五秒前!!

四!

三!

二!

一! スタート!!!














え〜っと…

むかーしむかし、あるところに、軍曹さ…もとい、浦島花子という、とてもとても美しい、

桜の花のような色の長い髪の毛を持つ女の子がいました。


「私、浦島花子! よろしくね! 読者の皆さん!」


あるとき、浦島花子が山へ野ウサギを狩りに行くと…。


「うぉらうぉら! とっとと金をだしやがれ!」

「ひー、おたすけー」


…先輩方、もうちょっと真面目にやってください…。


「え〜だってわたし、熊なんて性分じゃないわよ?」

「ぼくも…襲われる村の人Aって…」


えっと、文句言わないでください。ほら、さっさとやってください。


「もう…うははは、食いでのありそうなにんげんだなあ」(めっちゃ棒読み)

「うわー、たすけてー」(棒読みの見本のような棒読み)


………………………。

あ、え、え〜っと…そこにあらわれたのは浦島花子です。

浦島花子は襲われている熊を倒しにかかりました。


「どぉうりゃぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ちょっと待ってハルちゃん何でぼくの方にうぎゃぁあぁあぁぁぁあぁああ!!」

「あ、しまった。間違えてこっちの方を殴り飛ばしちゃった…」


え、ええぇぇえぇぇええぇ!!!??? ど、どうするんですかぁぁぁぁぁぁぁ!!?? え? これ読め? あ、はい…。

え〜っと…

しかし、浦島花子はドジっ子だったがために、間違えて村の人を超高速きりもみ回転回し蹴りで星の彼方まで蹴り飛ばしてしまいました。

まぁ、浦島花子は単に馬鹿だったのですがかっこわらいかえしかっことじ。


「ちょっとそれ書いた脚本家ちょっと来い!!」


走って逃げちゃいました。


「なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!! …ちっ。まあいい。あとで痛い目に遭わせてやる…」


…脚本家さん、自分の保身のために逃げた方がいいと思います…。


「え〜っと、た、助けてくれてありがとう、浦島ちゃん」

「あ、うん…じゃぁ、私はこれで…」


そう言って熊にお礼を言われたあとそのまま立ち去っていこうとすると、何かを思い出したかのようにその場に立ち止まり、熊の方に向き直りました。


「ねぇ? なんかないの?」

「へ?」

「なんかないんですか? 助けたお礼」

「え、え〜っと…」

「あるよね?」

「え、えぇ〜?」

ありますよね・・・・・・?」(目の前で鉈を突きつけて)

「…この新巻鮭をあげます…」(柊先輩若干涙目で)

「ありがとう! 熊さん! あなたのこと、私忘れないわ!」

「……………ふえ〜ん」


そういって浦島花子は熊から新巻鮭をもらう…って言うかあれ、強奪じゃないんですか? いやちょっと違うか…恐喝? こっちでいいか。

そして、浦島花子はせっかくだから海にも行こうと思って海に行きました。


「う〜ん…やっぱり海は気持ちいいなぁ…」

そう思ってのんびりしていると…。

海際に人があがっていました。


「……………」


その人は灰とねずみ色の上下の服を着て、黒いコートを腰に巻いていました。

…なんかこの人、私見たことあるような…。


「…大丈夫ですか?」

「…ん? ああ。大丈夫だ」


その人はむくりと起き上がりました。誰なんでしょうかね? この人。


「あの…あなたは…?」

「ん? おれか? 俺の名前はクロウ。実はなぜだか知らんがここに来ていたんだ…」

「そうだったんですか…」


クロウ…?

はて…どこできいたんだったっけ?

え? なに? 気にするな? え、でも…。

…分かりましたよ…はぁ〜。出番を盾に取られるとだめだなぁ…。


「それで、そのクロウさんが何でこんなところに?」

「いや、だから俺も知らないんだ…」


仕方なしにそのクロウさんと一緒にいろんなところにクロウという人物を知らないか、と言うのを聞いてみました。これはその一部です。


「すみません、クロウという人物を知りませんか?」

「いや、知らないね…その代わりに、ほら。これ。どうだい? 本物の珊瑚で作ったイヤリングだよ? かわない?」

「いるか」


そのに。

「わりぃ、海賊船を知らないか?」

「海賊船…? 教えてくれたらお金を払ってくれるか…?」

「へ? ど、どういう…?」

「どうもこうもねぇよ…連れがものすごい大食いだからな…食費が…」

「ナトス〜どうしたの〜?」

「エル! てめぇちっとは遠慮という言葉と、俺の財布という物の底の浅さを知れ!!」

「深くすればいいじゃない」

「いや、そう言う問題でもないだろ…取り込み中のようだな…じゃましたな」

「あ、待って! せめて! せめていくらか肩代わりしてくれぇぇえぇぇえぇ!!」


そのさん。

「すみません、クロウという人物は知らないですか?」

「ロリコン魔神の居場所なら知っているが」

「んなもん知ったって何の得にもならんだろ!!」

「そうですよね…クロウさん」

「でも、そこにいけば何か手がかりはつかめるかもしれんぞ? 最近あそこに新しく船が停泊しているとか…」

「「そこだ!!!」」


と言うわけで、早速浦島ちゃんとクロウさんはロリコン魔神の元へと行くことにしました。

ロリコン魔神の家は海の中にあるそうです。二人はあまり深いところにまで素潜りはできなかったので、


「そこら辺にいた亀を脅して、行くことにしました」

「いや、だめだろ! こんな事しちゃ!! しかもあんた主人公だろ!?」

「いーのいーの♪」

「いや、よくない…絶対に良くない…」


そんなことをぶつぶつと呟きながら二人はロリコン魔神の元にたどり着きました。


「ロリコン魔神でてこ〜い!」

「いないならいないって言えぇ〜!」


そう言って出てきたのは…そこに使えている侍女でした。

って言うかなんかげっそりしてない? 桧木ちゃん…?


「何で私…最近こんなのばっかりなの…?」

「ひのきたぁぁぁあぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁん!!」

「きゃぁぁあぁぁぁああぁぁぁあ!!! 出たぁぁぁぁあぁあぁあぁぁああぁぁぁあ!!」


ああ! 侍女が早速現れたロリコン魔神に襲われそうになっています!

浦島花子さん、クロウさん、早く!


「任せろ! おい!」

「きゃははははは!! オー○リーおもしろーい!! きゃははははははは!!」

「って、なにテレビ見てるんだよ!? って言うか、この海の中、ケーブルつないでるのか!?」

「海底ケブールから見ている」

「海底ケーブルな。海底ケブールってそんな物ないから」


冷静に突っ込みを入れるクロウさん。やっぱりこの人、どこかで…?


「それはともかく、うおらぁぁぁあぁあぁぁぁあ!!」

「食らうか! 秘刀、孫の手!!」


がきぃぃぃん!!

って、なんで素手と普通の孫の手で金属音がするんですかぁあぁあぁぁぁあ!!??

そんな風なつばぜり合いやら、打ち合いが何回も続いている間、浦島ちゃんは…!


「勇者死ねぇええぇぇえぇぇえ!! おるぁ!!」


勇者のくせ○なまいきだor2やってるぅぅぅぅぅ!!

しっかり働いてくださいよ! ぐだぐだじゃないですか!!


「え〜? あともうちょっとで勇者しょうたを倒せるのに〜」


ダウンロードストーリープレイしてたんですか!!

あ、そんな風につっこんでいたら、向こうの方は一時休戦してる…。


「ああ、ちくしょう! 埒があかねぇ!! こうなったら…!」


そう言ってクロウさんはみるみるうちに黒い毛のオオカミに…ってええぇええぇぇえぇぇえぇえぇぇ!!!!!?????

お、オオカミ!? な、何でですか!?


「あん? しらねーのか? 俺の{能力}」


あ、ああああああああああああああああ!!!

あ、あなたはもしかして、今回のこの元ネタを考えてくれた、航平先生作、カタクロフトの主人公さんですか!?


「…気づいてなかったのか…?」


すみません。実は出てきたときから気づいていました。


「嘘つけ!! 今気づいただろ!!」


ご、ごめんなさい!! 嘘ついてました!!


「ったく…今後気をつけろよ」


はいー…。

そんなこんなでクロウさんはオオカミ(暗狼種族って言うそうです)になって会長…もとい、ロリコン魔神に立ち向かいました! これで確実にロリコン魔神を屠れます!

でも!


がっきぃぃぃぃん!!


「「ふん!!」」


お互いなんでつばぜり合いでしんどうがおきてるんですかぁぁぁあぁぁ!!

っていうか、いったん中止!! ちょっとやめてください!!


「なんだ? せっかく燃えてきたというのに…」

「まったくだ。こんな風に中途半端で終わられても釈然としないぞ」

「そうよそうよ!!」

「いやだまっとこうな。おまえは。ほとんど何もしてないじゃん」

「は〜い」

「返事は短く!!」

「はい…」


え〜っと、気合いを入れ直してもらったところで、いいですか? 始めてもらって?


「「「いつでもよし」」」


え〜っと…じゃぁスタート!!


「「「うおらぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」」」


早速第二回戦スタート!!

クロウさん、ロリコン魔神は激闘を始めて、浦島ちゃんは何か準備中…?


「はっ!」

「せいやぁっ!!」

「そこだっ!!」

「左か!」

「右に!」

「そこだっ! 食らえぇぇぇえぇえぇ!」

「抜かるか! これでどうだ!!」

「ぐわぁあぁあぁぁぁぁああ!!」


あ、ロリコン魔神、がっくりと膝をついた。手にはコントローラーを持って。

ん? 

コントローラー?

画面には「2P、Win!!」の文字が躍っていた。

そこでやってたのは…マリ○カート。しかもWii。


「し、素人に負けるなんて…俺としたことが…!」

「ふん。あっけなかったな」


白熱した戦闘を繰り広げていると思ったらこんな事やってたんですか!?


「「うん。」」


……浦島ちゃんぐんそうさん

発射よろし!!


「ロケットランチャァァァァァァアアァァァァァァアァァァァアァァァァァァァアァァァァァア!!」


そう言って発射されたロケットランチャーはまっすぐロリコン魔神の元に飛んでいった!

そのままそこに広がる爆煙!!


「ぎょえぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!」


そう叫んだ後、怪人が倒れるような派手な爆煙をまたあげて完璧にロリコン魔神は消え去った…。

こうして、世界は救われた。

一人の少女と、一人の何でも屋の手によって…。


Fin…?


あ、ちょっと待ってください、まだ続きがありました。


「なにぃ!?」

「えぇ!? まだあるのぉ!?」


はい。

そこにある玉手箱を開けてください。


「へ? この玉手箱?」

「いいのか? 開けても?」


はい。思いっきり!!


「んじゃぁ、開けるぞ…?」

「うん…」

「「せーのっ!!」」


ぼうん!!


たどり着いたところは…















「ん?」


あれ? 私何してたんだろ?


「え〜っと…たしか…」


そう、たしか夢の中で玉手箱を開けて…あれ? そこに誰か一緒にいたような…?

あれ? 気のせいだったかな?


「ん〜っ!!」


にしてもよく寝たなぁ〜!

あれ? 何か忘れてるような?


「ねぇ、作者?」


…あれ? 返事なし?

おっかしぃなぁ…。

あれ? って言うか…作者って、

誰だったっけ?
















「うわぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」

うおっ!? な、なんだ!? 蟻の○コロリでも踏み割ったか!?

「そんなモン踏み割るわけないでしょ…」

ふ〜ん…あ、そうだ。

「あによ?」

今度のもしもシリーズの話なんだが…


〜冒頭へと続く〜

え〜っと、いかがですか?

浦島花子ちゃんは延々とこの物語を続ける事になってしまうのです。

これが、玉手箱を開けてしまった事によるペナルティです。

原作では年を取っちゃうんですけど…まぁ、良かったじゃないですか! これで!

年取らなくてすんだんだし!

っというわけで、これにて終了!

お疲れ様でした。


はい。お疲れ雫ちゃん。

では、この言葉を持ちまして終了!

もしもシリーズ第二弾! 

「もしも桜ヶ丘高校が浦島太郎になったら」?

こうなりました! エンドレスストーリー!!

では!!

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